ペットたちのかわいい表情をアップで狙うのは飼い主としては楽しいものだ。
仕事で撮るときも、こねこやこいぬが見せる一瞬の表情を捉えるのは楽しい。
ペットのアップ写真は、ワイドレンズ、標準レンズ、望遠レンズのどれでも撮れるが、私はズームレンズを望遠域にして使うことが多い。
超ワイドレンズで撮るといわゆる「鼻でか写真」となり…余りにもデフォルメされてしまい、私は好きではない。また短焦点のレンズでアップにしようとすると、ペットたちはレンズが迫って来るので恐怖感が増すのか目線を外してしまう。そこで私は、70〜200mm のレンズの望遠域で顔のアップを狙うことにしているのだ。
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撮影データ ISO200 f5.6 1/250 0ev 200mm トイ・プードル |
花の咲く頃だったら花を撮り込んでみるのも季節感が出て良いだろう。
勿論、桜の花だって。
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撮影データ ISO800 f7.1 1/1250 0ev 180mm トイ・プードル |
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撮影データ ISO100 f5 1/250 0ev 195mm ミニチュア・ダックスフント |
望遠レンズを使った方が背景はきれいにぼかすことができる。また、小さい絞り値(f値)に設定して開放気味に撮るとボケはより強く出る。ところが被写界深度(ピントの合う距離の範囲)も狭くなるので、ピンボケには細心の注意が必要だろう。
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撮影データ ISO200 f5 1/1600 0ev 200mm ラブラドール・レトリーバー |
ピントは正確に目に合わせることが大切。
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撮影データ ISO200 f5 1/1600 0ev 200mm ラブラドール・レトリーバー |
とはいえ、アップの写真はテクニックを習うより、たくさんの写真を見て、面白い写真に目で慣れることが重要だろう。
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撮影データ ISO200 f2.8 1/500 0ev 200mm パグ |
「こっちの角度の方がいいかな?」
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撮影データ ISO200 f2.8 1/500 0ev 200mm パグ |
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撮影データ ISO200 f2.8 1/1000 0ev 200mm ワネコ |
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撮影データ ISO200 f2.8 1/3200 0ev 200mm パピヨン |
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撮影データ ISO100 f4.5 1/800 0ev 300mm ワネコ |
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撮影データ ISO200 f3.2 1/4000 0ev 200mm バーニーズ・マウンテンドッグ |
■小物や雑貨を利用したペットのアップ撮影
まだ小さくて外に出せないペットもいる。
その場合は室内での撮影になるのだが、無地の壁紙を貼ったりタオルを垂らしたりして、写真館で記念写真を撮るような雰囲気で撮ることもできる。
勿論この場合はストロボをバウンスして使った。
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撮影データ ISO200 f4.8 1/60 0ev 195mm ストロボ使用 シベリアン・ハスキー |
小さくても凛々しい表情だ。
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撮影データ ISO200 f4.8 1/60 0ev 105mm ストロボ使用 シベリアン・ハスキー |
壁紙の用意がなかったので、黒いソファーに乗せモノトーン調に撮った。
臨機応変に。
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撮影データ ISO200 f4.8 1/60 0ev 300mm ストロボ使用 アメリカン・ショートヘアー |
部屋が散らかっていたり、背景が雑然としている場合は、100円ショップ等で買ったバスタオル等を背景に垂らしてみると良い。
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撮影データ ISO100 f18 1/250 0ev 300mm ストロボ使用 チワワ |
2頭を並べてアップ撮影。
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撮影データ ISO200 f5.6 1/500 0ev 155mm トイ・プードル |
眠たそうな顔は、絶好のシャッターチャンス!!
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撮影データ ISO100 f4.5 1/800 0ev 300mm ワネコ |
次回は、いよいよペット撮影講座の最終回。
総集編として、野外撮影のまとめ、ストロボを使った撮影例、旅先での撮影、小物や雑貨を利用した撮影、複数の被写体撮影のポイントなどを約30枚の作品を例に解説します。お楽しみに。
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