今度は横にではなく私に向かって来る全力疾走のイヌを撮った。
先ずは 20m ほど先でモデルのイヌに「待て!」の命令を掛けておき、飼い主はカメラを構える私の後ろに立ってもらう。準備ができたらイヌを呼び、イヌが私の横を走り抜けるまでの過程を連続撮影してみたのである。
前回も解説したが、こちらに向かって走るペットを撮るのはピント合わせが難しい。そのため絞り設定は被写体深度を深くするために f13 まで絞り込み、シャッタースピードは出来るだけ速くなるようにとISO感度は1600 とした。レリーズモードはCH(高速連続撮影)、焦点距離は 200mm にセットして動かさずに、AFエリアモードはシングルポイントAFモードとし何時もイヌの顔を狙った。
私自身は腹這いになって、肘をしっかりと地面につけてカメラを保持した。こうすれば確実に手ブレは防げる。そのときの連写撮影がこれらの写真である。
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f11 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
この次の瞬間、イヌは私の脇を走り抜けて行った。
一点一点の写真を拡大して見たが、ピンはキッチリと合っていた。それよりも画面の汚れと思われた黒い点は、イヌが蹴上げた泥だったのであった。
連写撮影では、数枚の写真の中から気に入った1枚を選んでもいいし、今回のように連続したコマ写真のように見ても楽しめるだろう。
手前に向かって走って来る被写体の写真を撮るのに「置きピン」という方法もある。
先ず、被写体が走り寄る一番良いところにピントを合わせ、フォーカスロックを掛けておく。そして被写体がそこの来たときにシャッターを押すという方法だ。しかし、これは被写体の大きな乗り物などには良いのだが、ペットのような小さなものや動きの速いものには余りお勧め出来ない。私も試みてみたが、余り良い結果が得られなかったので、今はやってはいない。
さて、身近なイヌで走る様を撮ってみると、うさぎの走りにも躊躇なく挑戦できたのだ。
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
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撮影データ ISO1600 f13 1/1250 0ev 200mm |
うさぎ、イヌなどの小さなものの走りが撮れるようになったら
運動会での子供の走りも容易に撮れるようになるだろうし、まして大きな馬の走り、そして車、電車などの乗り物はもっと楽に撮れることと思う。
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