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萩原和幸 流
サムヤンレンズ使い倒し術 第21回
SAMYANG AF 24mm F2.8 FE

Posted On 08 5月 2019
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写真と文:萩原 和幸

TOPIX

本サイトでお馴染みの写真家・萩原和幸が、高コストパフォーマンスで写真好きの耳目を集め始めているサムヤンレンズをトコトン使い倒す「 萩原和幸流サムヤンレンズ使い倒し術 」。豊富なラインナップを誇るサムヤンレンズから、萩原氏がお気に入りの一本を選んでスナップ、ネイチャー、ポートレートなどなどで使い倒した生々しいレビューを月1でお届けしています。今回取り上げたのは小型軽量・高コストパフォーマンス・抜群の描写と、サムヤンレンズの特長を備えた代名詞的存在にあたるEマウント・フルサイズ対応単焦点AF広角レンズ「AF 24mm F2.8 FE」です。それではお楽しみください。  by 編集部

Index

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■ 抜群の存在感を誇る付けっ放しレンズ

第21弾は、『AF 24mm F2.8 FE』。このレンズは、ソニーαシリーズのEマウントに対応するフルサイズAFレンズだ。小型軽量ながらも圧倒的な性能で人気を博した『AF 35mm F2.8 FE』と同じコンセプトのレンズシリーズとして、より広角となって登場したのが、この『AF 24mm F2.8 FE』だ。

発売は昨年の2018年7月だが、あまりの人気に筆者の手にまで回って来ず、今回のタイミングとなった。実物をご覧になったことが無い方には特にお伝えしたいが、想像以上に小型で軽量だ。先の『AF 35mm F2.8 FE』もそうだが、“付けっ放し”レンズとして抜群の存在感があり、その上、良く写る。人気になるのは至極納得できる。

写真1 重量はわずか93g
SONY α7RⅢに装着した様子

SONY α7RⅢに装着した様子

重量はわずか93g。コンパクトボディのα9/α7シリーズにしっくりきて、軽快そのものだ。

写真2 コンパクトさを損なわないレンズフード
付属のレンズフードを装着した様子

付属のレンズフードを装着した様子

付属のレンズフードを装着する。正直なところを申すと効果は薄いかもしれないが、スタイルはこちらの方が好み。コンパクトさを損なわせないことを先に考えると、これくらいで留めて貰ってよかった。

写真3 シンプルなデザイン
シンプルかつスタイリッシュ

シンプルかつスタイリッシュ

とてもシンプルなデザインで朱色のラインがスタイリッシュ、カメラにマッチしてカッコイイ。

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SAMYANG AF 24mm F2.8 FE

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■ スナップで試してみた

早速撮影に出かける。今回はスナップ撮影。カメラ一台にこのレンズだけを付けて、ぶらぶらと歩くのがなんとも気持ちがいい!出会った光景に、思うままカメラを向けてシャッターを切る。撮影の面白さの原点とも言うべき感覚が沸き上がってきた。

※ 注意
本文中の 実画像 の文字をクリックするとカメラで撮影した実際の画像が別ウインドウで表示されます。容量が大きいのでモバイル端末での表示に注意してください。サムネイル画像をクリックするとリサイズした画像がポップアップ表示されます。

写真4  実画像 ファイルサイズ:約 23.9MB
ふと足元を見る。春の木漏れ日がなんとも気持ちよく、一枚パシャリ。機材が軽いので、見える光景に、気持ちの余裕が出る。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.5 1/400秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

ふと足元を見る。
春の木漏れ日がなんとも気持ちよく、一枚パシャリ。機材が軽いので、見える光景に、気持ちの余裕が出る。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.5 1/400秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

写真5  実画像 ファイルサイズ:約 21.4MB
昭和漂う路地は大好き。24mmの広角感もよくわかる。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.6 1/800秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

昭和漂う路地は大好き。24mmの広角感もよくわかる。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.6 1/800秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

写真6  実画像 ファイルサイズ:約 19.6MB
こうして寂れていく過程を記録のように。24mmの広がりの使いよさが、こういうカットでは活きてくる。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.6 1/640秒)-1.3補正 ISO100 WB:オート 

こうして寂れていく過程を記録のように。24mmの広がりの使いよさが、こういうカットでは活きてくる。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.6 1/640秒)-1.3補正 ISO100 WB:オート 

写真7  実画像 ファイルサイズ:約 15.6MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/1000秒)+0.3補正 ISO200 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/1000秒)+0.3補正 ISO200 WB:オート

写真8  実画像 ファイルサイズ:約 20.2MB
歴史を感じる大黒柱。カリカリした感じはなく、でもシャープで、良い塩梅の写り。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO500 WB:オート

歴史を感じる大黒柱。
カリカリした感じはなく、でもシャープで、良い塩梅の写り。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO500 WB:オート

写真9  実画像 ファイルサイズ:約 15.9MB
最短撮影距離で撮影。最短撮影距離は0.24m。フルサイズなので寄ることで背景はそこそこボカす事はできる。開放値はF2.8なので、決して大きなボケでは無いが十分だろう。ボケ味はやや硬め。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒)+1.3補正 ISO100 WB:オート

最短撮影距離で撮影。
最短撮影距離は0.24m。フルサイズなので寄ることで背景はそこそこボカす事はできる。開放値はF2.8なので、決して大きなボケでは無いが十分だろう。ボケ味はやや硬め。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒)+1.3補正 ISO100 WB:オート

写真10  実画像 ファイルサイズ:約 31.8MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.0 1/125秒)-2.0補正 ISO8000 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f5.0 1/125秒)-2.0補正 ISO8000 WB:オート

写真11  実画像 ファイルサイズ:約 21.7MB
立体感ある描写。広角の特徴である寄る事で迫力が増す術を、このレンズのコンパクトさと相まって楽に被写体との距離を詰めることができる。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f3.5 1/250秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

立体感ある描写。広角の特徴である寄る事で迫力が増す術を、このレンズのコンパクトさと相まって楽に被写体との距離を詰めることができる。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f3.5 1/250秒)-1.0補正 ISO100 WB:オート

写真12  実画像 ファイルサイズ:約 13.5MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/640秒)ISO100 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/640秒)ISO100 WB:オート

写真13  実画像 ファイルサイズ:約 23MB
周辺光量落ちはドラマチックさを生むし、重さも出る。これを表現に利かせるイメージを付けながら、被写体と対峙するのも面白さだ。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-0.3補正 ISO125 WB:オート

周辺光量落ちはドラマチックさを生むし、重さも出る。
これを表現に利かせるイメージを付けながら、被写体と対峙するのも面白さだ。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-0.3補正 ISO125 WB:オート

写真14  実画像 ファイルサイズ:約 14.3MB
フットワークが軽くなるので、歩きながらの撮影には本当に向いている。記録的なカットだが、こうした記録も写真の重要なポジション。ちょっとでも撮影欲が湧いたら、迷わずシャッターを切る。なんとも楽しい。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/500秒)+1.0補正 ISO100 WB:オート

フットワークが軽くなるので、歩きながらの撮影には本当に向いている。
記録的なカットだが、こうした記録も写真の重要なポジション。ちょっとでも撮影欲が湧いたら、迷わずシャッターを切る。なんとも楽しい。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/500秒)+1.0補正 ISO100 WB:オート

写真15  実画像 ファイルサイズ:約 22.6MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.0 1/500秒)+1.0補正 ISO100 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.0 1/500秒)+1.0補正 ISO100 WB:オート

写真16  実画像 ファイルサイズ:約 18.8MB
一瞬見えた青空のもとでは、茶摘みをされておりました。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f6.3 1/800秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

一瞬見えた青空のもとでは、茶摘みをされておりました。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f6.3 1/800秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

写真17  実画像 ファイルサイズ:約 18.5MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.0 1/200秒)-0.7補正 ISO100 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f4.0 1/200秒)-0.7補正 ISO100 WB:オート

写真18  実画像 ファイルサイズ:約 15.4MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒) ISO100 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒) ISO100 WB:オート

写真19  実画像 ファイルサイズ:約 15.7MB
ちょっとさみしくなった温泉街にて。色あせたキャラクターが、ショーウィンドウに並んでいた。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/200秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

ちょっとさみしくなった温泉街にて。
色あせたキャラクターが、ショーウィンドウに並んでいた。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/200秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

写真20  実画像 ファイルサイズ:約 13.9MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/320秒)-0.3補正 ISO100 WB:オート

写真21  実画像 ファイルサイズ:約 22.5MB
今回乗車した駿豆線は、こうしたラッピングトレインでした。SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO500 WB:オート

今回乗車した駿豆線は、こうしたラッピングトレインでした。
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO500 WB:オート

写真22  実画像 ファイルサイズ:約 25.1MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f3.2 1/125秒)-2.0補正 ISO800 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f3.2 1/125秒)-2.0補正 ISO800 WB:オート

写真23  実画像 ファイルサイズ:約 26.2MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO4000 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/125秒)-2.0補正 ISO4000 WB:オート

写真24  実画像 ファイルサイズ:約 21MB
SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/30秒)-1.3補正 ISO200 WB:オート

SONY α7RⅢ 絞り優先AE(f2.8 1/30秒)-1.3補正 ISO200 WB:オート

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SAMYANG AF 24mm F2.8 FE

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■ 総評

これだけのコンパクトなレンズなので撮影前からある程度は想像していたが、周辺光量落ちをどう面白がれるかも、このレンズとの楽しみ方のひとつかと思う。描写は硬めではあるがシャープさはそこそこで、どちらかといえば優しさを感じる方が多いのではないだろうか。細かいことあれこれと述べるより、とにかくよく写るし軽快さは抜群なので、このレンズをつけたカメラを首からさげたり、斜めがけしたりして、思うがままにシャッターを切るためのレンズではないかと思う。AF速度も充分だし、旅スナップにはもってこいだ。

今回はα7RⅢで撮影したが、α6000系に装着して35mm換算で約36mmの準標準レンズとして持ち出してもいいと思う。価格も40,000円前後と、コスパの良さでも知られるサムヤンレンズの中にあっても尚際立つ。広角系スナップレンズを探しているαユーザーには、迷いなくオススメだ。

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萩原和幸
著者について
■ 萩原 和幸 (はぎわら かずゆき) 写真家 ■   1969年 静岡県出身。東京工芸大学写真技術科卒業、静岡大学人文学部法学科卒業。 写真家・故今井友一氏師事。独立後、K&S Photograph∞を設立。 フリーランスのフォトグラファーとして雑誌での撮影・執筆や広告撮影などで活動中。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。静岡デザイン専門学校非常勤講師。
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