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プロカメラマンに聞く、露出計とカラーメーターを使うことの意味とは


Photo : i-dee
model : anna masuda


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TOPICS

セコニック社のYoutubeチャンネルをご存じでしょうか?撮影やライティングにおける露出や光の色の操り方、そのノウハウを様々なシチュエーションで著名写真家やプロ照明技師が解説、無料で公開されています。今回はその中から、カメラマンi-dee 氏をピックアップして記事としてお届けします。ぜひ、Youtube動画もご覧いただきお楽しみください。by 編集部

Index

1.まえがき

カメラマンの必需品である露出計とカラーメーター。フィルム時代はもちろん、デジタルカメラとなり、カメラからミラーボックスがなくなったミラーレス時代でもそれは変わりません。精度の高い露出計が内蔵され、いくらでも撮り直しができる今、露出計やカラーメーターを持つ意味とは? 当社主催のワークショップなどでもおなじみのi-deeさんにその重要性を語っていただきました。

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2.なぜ、露出計・カラーメーターが必須なのか?

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i-deeさんは普段、お仕事などで露出計やカラーメーターを使用されていると思うのですが、重要性としてはどれぐらいと考えているのでしょうか。

それはもう“マスト”です。使わないアマチュアや、プロの方でも多いという話を聞いて正直とても驚いてしまったんですが、それぐらい僕にとってはどちらもなくてはならないツールの一つです。

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例えば、どういった場面で露出計やカラーメーターは必要なのでしょうか。

単純に、撮影現場を見ただけでは、露出も色もなにもわからないですよね。それぞれ測っていかないとライティングの基準も見えてきません。もちろん、これまでの経験則から導き出すこともできるとは思いますが、それだけだととても時間がかかるので、やはり露出計やカラーメーターは無いと困りますね。

しっかり測ってデータとして残しておけば、例えば3日続く撮影の中で撮影する現場が変わってしまうなんてことがあったとしても、仕上がりにばらつきが出にくくできますし、具体的なデータは明確な経験値にもなってくれます。なんとなくこんな感じかな? と決めたセッティングって、その後に活かされることが不思議とないんですよね。

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デジタルになって後処理ができるようになったことも、露出計やカラーメーターを手にしない人が増えた要因だと思いますが、そのあたりはどう考えますか?

たしかに、アマチュアの方々は特に、色や露出を派手に仕上げていることが多いので、PC上で画像をいじるというのも写真の楽しみかたの一つになっているかもしれませんが、僕らは撮影した後の仕事量を減らすためにも、現場でできることはできる限りやります。それは、プロカメラマンとしての最低限の作法だと思っています。現場でクライアントに見せて納得してもらわないといけないというのもありますし、そのためには、後処理をする前から露出や色はしっかりしておく必要があります。

かといって、そのために時間はかけられません。短い現場だと5分で3パターンの写真を撮るなんてこともあります。そんなときは、ライティングに変化をつけて、適正露出とカラーで調整して、一発で仕留めるというスキルが重要になってきます。露出計やカラーメーターが手元にないとかなり難しいですね。

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アマチュア目線で露出計やカラーメーターを持つ意義を伝えるとしたら?

先程言ったように、自分にとっての経験値になることが一つ。それと、現像で後処理するときにも、仕上がりがより洗練されると思います。露出や色味を自分のイメージに沿って大きく変える場合に、ニュートラルな状態を知っておかないと、どうしても雑味のようなものが交じって、イメージとは少しズレやすくなる気がします。

あとは、イメージ通りに撮影できないときの、原因を突き止めるためのツールとしても便利です。例えば、自分の中のセオリーでは青くなるはずがそうはならないとき、また逆に青くなりすぎたときに、どの光源が原因なのか、そもそもこの環境によってモニターの見え方が変化してしまっているのだけなのかなど、カラーメーターがあるとすぐに判明したりします。

カラーメーターが出す数値が全てではないですが、一応数字として知っておいたほうが、原因究明も、その後のカラーアレンジも楽になります。

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露出計、カラーメーターの使い方を具体的に教えてもらえますか?

例えばポートレートの場合、露出計は正面の顎下からカメラに向けて測って、その後はハイライトとシャドウを測り、シャドウが暗すぎたら起こしを入れて、ハイライトがきつかったらモデルさんの立ち位置を変えてもらって……という感じで調整していますね。もちろん、ライティングや表現によって変わりますけど、とりあえず、正面の露出は必ず測ります。

写真1

陰影強めなドラマチックな仕上がり。影のグラデーションで肌の綺麗さや質感が強調されている

写真2

ハイライトが際立ち、艶のある雰囲気。肉体美も表現されている

それで、一般の方々はおそらく、室内のミックス光下でライティングする機会が多いと思うんですけど、その時に、環境光に合わせるべきか、ストロボに合わせるべきか、そのストロボをアンバーにしたほうがいいのか、などと迷うことが多いと思うんです。そういうときにカラーメーターがあると、基準にする光源を決めやすくなって、ライティングしながらも、ライティングが邪魔をしていない仕上がりにしやすいです。

まあ、僕の場合はあえてライティングしてます感を出したりしますが(笑)、そういった尖った表現をする場合にも、露出計やカラーメーターがあったほうが実行しやすいです。

写真3

躍動感をもたせた一枚。カラーメーターをもとに光源の色温度を微調整し、クールな中にも華やかな雰囲気に

写真4

カラーメーターによるシビアな色調整が、透明感のある美しい肌色表現を実現させる

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露出計やカラーメーターをこれから買おうと思っている人に向けてアドバイスをお願いします。

今、僕が使っているのは、セコニックさんの「スピードマスターL-858D」というモデルなんですけど、正直、こんなに多機能なタイプじゃなくても大丈夫です。セコニックさんのエントリーモデル「フラッシュメイト L-308X」でも露出は正確に測れますし、シンプルでわかりやすいのでオススメです。

カラーメーターはそもそも高価なツールなので……たくさんの人に普及するためにも、シンプルで安価なモデルを作ってください、セコニックさん(笑)。

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3.セコニック チャンネル i-dee氏動画

記事掲載のメイキングを含めた動画をセコニック Youtubeチャンネルで公開している。ぜひ、ご覧いただきたい。

動画1 写真家 i-deeが語る「露出の意」

動画2 写真家 i-deeが語る「色管理の重要性」

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