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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座
第67回 新潟夜景の撮り方入門

Posted On 26 4月 2021
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Photo : Takuya Iwasaki

TOPIX

今月の「 岩崎拓哉の夜景撮影講座 」は新潟夜景を取り上げました。氏が言うには複数個所の夜景スポットがあり、3日間をかけて撮るのを推奨しています。撮影スポットが点在しているため、ぜひ本記事を参照してお出かけください。 by 編集部

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昨年11月、久しぶりに夜景撮影遠征をしてきまして、群馬県・長野県・新潟県で6日間ほど夜景を撮影しました。今回は雪解けの時期に合わせて、新潟市・弥彦村を中心に新潟の定番夜景スポットを紹介します。新潟県は日本海側最大の都市だけあり、想像している以上に光量ある夜景が楽しめます。

写真1 朱鷺メッセの展望室からメディアシップ方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:77mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■新潟夜景の特徴

新潟県は人口約227万人と日本海側では最も人口が多く、米どころとしても全国的に有名。夜景に関しては、街の夜景から工場夜景まで幅広いバリエーションがあるが、街の夜景は新潟市・弥彦村あたりがメインとなる。ただ、長岡や魚沼にもパノラマ夜景の美しい場所があり、一晩ではとても回りきれないほどのボリュームがある。夜景撮影をメインで旅を楽しむなら、エリア別に最低3日は掛けたいところ。

写真2 新潟県の地図

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人口は新潟県内で新潟市が最も多いが、面積だけで言えば長岡市の方が広い。弥彦山スカイラインは新潟市と弥彦村の境にある。(地図:CraftMap

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■新潟の夜景撮影のポイント

新潟での撮影にあたり特別に難しいことは無いが、ポイントとしては、日本海側は太平洋側に比べて晴れる日が少なく、雪の影響も受けやすいので、訪問時期に注意する点ぐらいである。あとは、各都市間の距離があるため、1日で全部回ろうとせず、なるべく狭い範囲で複数の夜景スポットを巡った方が効率的。

写真3 万代テラスの雰囲気

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万代テラスから萬代橋やホテルオークラ方面を写す。

(1)10月~11月または4~5月がベストシーズン

12月になると新潟県内では雪が積り、夜景名所である弥彦山スカイラインも通行止めになる。朱鷺メッセやNEXT21などは公共交通機関でもアクセスできるが、弥彦山など山間部の夜景スポットは車移動が望ましい。

(2)山間部の夜景スポットは昼間のロケハンが望ましい

弥彦山などの夜景スポットは、夜間になると真っ暗になる場所もあり、安全面のことも考えて、できるだけ昼間に景観やルートの確認をしておきたい。また、熊が出没する地域もあるので、現地の案内をしっかり確認しよう。

(3)広角~標準レンズと映り込み対策品を忘れず

特別に必要な撮影機材は無いが、全体的に広角寄りで撮影することが多く、特に屋内での撮影は映り込み対策にも気をつけたい。忍者レフなど専用機材がなければ、上着などでも代用できる。

(4)三脚禁止場所に注意

ここでは撮影スポットとして紹介していないが、新潟市内にあるメディアシップの展望フロアは、三脚を使用した撮影が禁止されているので注意が必要。

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■撮影スポット(1)朱鷺メッセ Befcoばかうけ展望室

新潟市を代表する夜景スポットで、地上約125mの高さにある展望室からは日本海・佐渡ヶ島などを中心に360度の眺望が広がる。夕暮れ以降は、信濃川を中心とした南西向きの方角に人気があり、写真4の方角の夜景が見える場所は数名に限られる。展望室内はガラス張りで比較的明るいため、映り込み対策が欠かせない。またイベントで入場できない場合もあるので、予め公式サイト等を確認しておくと良いだろう。(地図

写真4 信濃川を中心とした夜景を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:18mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

写真5 トワイライトタイムに日本海方向を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:27mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(2)朱鷺メッセ リバーフロントパーク

朱鷺メッセ Befcoばかうけ展望室のあるビルの下にあり、フットライトで照らされた遊歩道は雰囲気が良く、柳都大橋方面の夜景が見渡せる。橋のライトアップだけを写すのも良いが、手前のフットライトを入れて写す構図も良い。(地図

写真6 柳都大橋方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:66mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:6秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(3)NEXT21

新潟市内では2番目に高いビルであり、区役所も入居している複合施設。19階に展望フロアがあり、新潟市街地を中心とした夜景が見渡せる。室内は照明が控えめで、比較的映り込みは少ない。(地図

写真7 新潟駅方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:24mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:4秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(4)やすらぎ堤

信濃川沿いに整備された遊歩道で、昼夜を問わず市民が散歩やジョギングを楽しんでいる姿を見かける。萬代橋周辺が最も栄えており、作例のようにライトアップされた萬代橋やメディアシップを写すのも良い。なお、水面への反射をキレイに見せるため、できるだけISO感度を下げてシャッターを開けて撮影したい。(地図

写真8 萬代橋とメディアシップを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:31mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:25秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:100 / WB:白色蛍光灯 ]

写真9 万代シテイ方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:62mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:25秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:100 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(5)万代テラス

やすらぎ堤に整備されたテラスで、ここからも萬代橋を中心とした夜景を撮影できる。朱鷺メッセから徒歩圏にあり、ホテルオークラ方面の視界が広がる。撮影にあたって特に難しいポイントもなく、長時間露光などの基本さえしっかり抑えておけばキレイな夜景が撮れるはずだ。(地図

写真10 ホテルーオークラと萬代橋方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:33mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

写真11 ライトアップされた萬代橋を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:42mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:20秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(6)弥彦山 太平公園

新潟県内の山間部の夜景スポットとしては弥彦山が最も知られており、夜景100選にも選定されている。弥彦山スカイライン沿いに夜景スポットがいくつかあるが、太平公園は真っ暗な山を5分ほど登る必要(要懐中電灯)があるが、森に囲まれたような場所ではないため、さほど怖さは感じないだろう。三条市方面の大パノラマが美しく、付近で日本海に沈む夕日を見た後に訪問しても良いだろう。(地図

写真12 三条市方面の大パノラマを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:35mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:30秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(7)弥彦山頂公園

弥彦山では最も有名な場所で、ロープウェイで直接アクセスできるが夜間営業している時期は限られている。通常は、近くの駐車場に車を停めて、7分ほど暗い道(要懐中電灯)を歩く必要があり、訪問者は少ない。視界は太平公園より狭い印象があるが、街明かりに奥行き感があり、太平公園とは違う良さがある。撮影には広角レンズよりも標準レンズがおすすめ。夜間の訪問に不安がある場合は、昼間にロケハンしておくかロープウェイの夜間営業時期を狙うと良い。(地図

写真13 三条市方面の夜景を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:105mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(8)弥彦山 日本海側

夜景スポットと言えるほどの光量は無いが、時期によっては日本海側に沈む夕日を眺められ、絶景スポットと言える。作例は日没後に撮影しているが、空のグラデーションがとても美しい。なお、ここの場所はパラグライダー基地になっているため、車を停める位置はもちろん、足元にも最大限の注意が必要。もちろん懐中電灯の持参も忘れず。(地図

写真14 日没後に日本海方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkⅡ / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:35mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:1.3秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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岩崎拓哉
著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。
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