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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座
第65回 群馬工場夜景の撮り方


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Photo : Takuya Iwasaki

TOPIX

岩崎拓哉の夜景写真講座、今回は人気の工場夜景を取り上げました。群馬県の安中市・太田市の工場夜景について解説しています。新型コロナウィルス感染者が落ち着かない状況です。感染症に注意をしながら撮影の参考として、ご一読いただければ幸いです。 by 編集部

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第59回の和歌山編」の記事に続いて、約1年ぶりの工場夜景編となりました。今回は群馬県の安中市・太田市の工場夜景スポットを取り上げます。北関東の工場夜景と言えば「茨城県神栖市(第56回)」のイメージが強いですが、群馬県にも意外と工場夜景スポットがあります。今回は 11 月に訪問したばかりの4箇所を作例と共に紹介したいと思います。

写真1 望遠レンズで化学プラントを写す(群馬県太田市)

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:269mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:2.5秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白熱電球 ]

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■群馬県の工場夜景の特徴

群馬県内の工場は、臨海部のコンビナートのように工場が一箇所に集中しておらず、住宅地や自然に囲まれた場所に立地しています。製油所は存在せず、化学工場や亜鉛工場が被写体となります。

写真2 群馬県の地図

群馬県地図

県庁所在地の前橋市や高崎市には工場夜景スポットは無さそうだが、街明かりを中心としたパノラマ夜景スポットは多い。(地図:CraftMap

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■群馬県の工場夜景撮影のポイント

群馬県内の工場夜景スポットに関しては、特別な撮影テクニックや機材は必要ないが、川崎市や富士市などに比べて情報が少ないので、明るい内にロケハンをしておいた方が確実です。工場夜景だけなら日帰りで充分だが、合わせて街のパノラマ夜景も撮るなら宿泊も視野に入れると良いでしょう。

写真3 安中駅前歩道でロケハン

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昼間の内に現地をロケハンして、構図をイメージしたり、安全性等の確認をしておくと、スムーズに工場夜景撮影ができる。

(1)降雪以外は気象条件や撮影シーズンは原則不問

都心に比べると雪が降りやすいので注意が必要だが、特段シーズンを意識する必要はない。ただ、秋~冬にかけての方が、日没が早いため、ゆとりを持って撮影できる。

(2)電車移動も可能だが、車移動の方が効率よく回れる

いずれの工場夜景スポットも比較的駅から近い場所(徒歩1~25分程度)にあり、自家用車やレンタカーが無くても訪問できなくはないが、安中市と太田市を1日で両方巡るなら車移動がスムーズ。

(3)望遠ズームレンズと安定感ある三脚を持参

工場とやや離れた位置から撮影するため、望遠ズームレンズは欠かせない。望遠側は300mm前後あると良い。あとは24-70mmまたは24-105mmクラスの標準ズームレンズも用意しておくと工場全景が撮れる。

(4)工場だけでなくパノラマ夜景も美しい

川崎市や神栖市のように大規模な工場夜景都市ではないので、山間部から見渡すパノラマ夜景もおすすめ。詳しくは筆者が運営する「夜景INFO(群馬県)」も参考にして欲しい。

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■撮影スポット(1)安中駅(東邦亜鉛)

群馬県を代表する工場夜景スポットと言えば間違いなく安中駅から見える東邦亜鉛である。駅舎の南側の丘陵地に工場がそびえ立ち、その存在は要塞のような風貌を醸し出している。ネット上でも工場夜景写真の作例が多数公開されており、景観はもちろんアクセスの良さもポイントになっている。工場だけを撮るなら望遠レンズが必須で、駅舎も入れるなら標準レンズが必要。作例は終電が過ぎた深夜に撮影しているが、駅舎の明かりも写すのであれば、時刻表を確認の上で時間に余裕を持って訪問したい。なお、作例は歩道橋から撮影している。(地図

写真4 望遠レンズで工場の中心部を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:174mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真5 望遠レンズで工場の一部を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:208mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:3.2秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:640 / WB:白色蛍光灯 ]

写真6 終電後の安中駅と工場夜景

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:44mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:15秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(2)磯部駅付近(信越化学)

安中駅の東邦亜鉛に続いて、有名な工場夜景。川崎市や神栖市で頻繁に見かけるような化学工場で、光量も多い。作例は磯部駅の南口から歩いて数分の歩道から撮影しており、月明かりを入れた全景写真以外は望遠レンズを使用している。工場手前の電線や電柱が大きく映り込んでしまうのが惜しいところ。(地図

写真7 望遠レンズで煙突状のプラントを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:100mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真8 車の光跡とプラントを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:149mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真9 望遠レンズでプラントの一部を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D  MarkII/ レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:247mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真10 月明かりと工場全景を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:35mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(3)県道194号沿い(信越化学)

検索エンジンで「信越化学 工場夜景」と画像検索すると、同じ場所で撮影したと思われる作例が多数ヒットするが、地図で紹介しているポイントは一段高い道路になっており、ここから信越化学の全体を見渡せる。工場との距離が比較的近く、焦点距離は100~200mm程度あれば、迫力ある工場夜景写真が撮れるはずだ。なお、撮影ポイントから先は「私道」の標識があるため、くれぐれも立ち入りはしないこと。(地図

写真11 標準レンズで工場全景を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:53mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:5秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真12 望遠レンズで工場の中心部を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:200mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:5秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真13 横に伸びるパイプを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: TAMRON SP 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035) / 焦点距離:181mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:6秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(4)西部工業団地緑地(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン)

当初、安中市だけの工場夜景を紹介する予定だったが、偶然ネットの情報で見つけた工場夜景スポット。外資系の化学工場で、緑地の手前だけ数十メートルに渡って視界が広がる。プラントの手前にある鉄塔が特徴的で、プラントよりも鉄塔をメインで写した方が個性的な写真が撮れるはずだ。なお、時間帯を問わず、一定の交通量があるため、歩道からの撮影であっても、安全面には注意したい。辺りは街灯がないので、懐中電灯なども用意したい。(地図

写真14 標準レンズで工場全体を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF24-105mm F3.5-5.6 IS USM / 焦点距離:58mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:15秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真15 鉄塔と隙間に見えるプラントを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF70-300mm F4-5.6 IS II USM / 焦点距離:151mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:6秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

写真16 光跡と鉄塔を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ: CANON EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:22mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:15秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白熱電球 ]

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岩崎拓哉
著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。
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