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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座
第52回 日本三大夜景で知られる神戸夜景の撮り方【海編】

Posted On 20 3月 2019
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Photo : Takuya Iwasaki

TOPIX

年明けから3回に渡り連載をしてまいりました日本三大夜景の一つ、神戸夜景の撮り方3部作の最終章、【 海 編 】です。 美しい神戸ベイエリアの豊富な作例を交えながらポイントおよび撮影スポットを解説しています。 by 編集部

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第52回目の記事は神戸夜景の最終編(第3弾)として、神戸ベイエリアの夜景スポットを紹介します。神戸ベイエリアは神戸ハーバーランド、メリケンパークなどが代表的ですが、埋め立て地である神戸ポートアイランドにも夜景スポットがあり、1晩では周り切れないほど夜景スポットが充実しています。今回は神戸ベイエリアでお勧めしたい7ヶ所の夜景スポットを紹介します。

写真1 神戸大橋と神戸ベイエリアの夜景

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神戸大橋を上部に入れて、神戸ベイエリア(ハーバーランド・メリケンパーク方面)を写している。雨が降ると路面に神戸大橋の灯りが反射してより幻想的に写るだろう。

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■神戸(ベイエリア)の夜景撮影のポイント

神戸ベイエリアの夜景を撮る上で、特段気をつけることはありませんが、公共交通機関で訪問しやすいものの、最寄り駅から歩く場所が多いので、動きやすい服装で訪問することや、被写体との距離感が撮影スポットによって大きく異なるので、なるべく広角から望遠までレンズを持参することがポイントです。

写真2 広角レンズで神戸ポートタワーを写す

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16mmの焦点距離で神戸ポートタワーを見上げるように撮影。縦構図なら24mm相当でも問題無く全景が写るはずだ。

(1)撮影におすすめの時期はオールシーズン

日没が早い秋~冬がベストシーズンではあるが、街灯りとの距離が近く、天気の影響は受けにくい。逆に春~夏の方が寒さを気にすること無く、軽装で動けるので、あまり撮影時期にはこだわらなくて良いだろう。

(2)公共交通機関+徒歩移動も多いので、動きやすい服装で

神戸ベイエリアは鉄道網が充実していて、ほとんどの夜景スポットは電車で移動できる。ただし、撮影スポットはどこも広く、歩く時間が長くなるので、できるだけ動きやすい服装で訪問したい

(3)広角~望遠レンズまで3本のレンズを使い分けたい

基本的には標準ズームレンズが1本あればまんべんなく撮影できるが、神戸ポートアイランド側から神戸市街地を写す時には望遠レンズの使用が望ましく、一方でメリケンパークなどから神戸ポートタワーを撮るようなシーンでは広角レンズが必要になるケースもある。機材は少し嵩張るが、広角・標準・望遠レンズがあると安心して撮影に挑める。

(4)神戸ポートタワーなどのライトアップ時間に注意

神戸ベイエリアの撮影はライトアップされた建物が主役となり、例えば神戸大橋や神戸ポートタワーは23時30分に消灯する。時間が遅くなると街灯りも減少するので、22時~23時ぐらいまでには撮影を切り上げた方がいいだろう。

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■撮影スポット(1):メリケンパーク

海洋博物館、神戸ポートタワーなど神戸のシンボルが並ぶ公園で、地元住民や観光客まで幅広い人が訪れる。対岸には神戸ハーバーランドが見渡せるが、神戸ポートタワーや海洋博物館なども間近で撮影できる。作例はオープンしたばかりのカフェレストランを中心に、アクセントに海洋博物館を写している。建物をメインで写すなら広角レンズを持参しよう。(地図

写真3 海洋博物館とカフェレストランを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:21mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:1.6秒 / 絞り数値:F8.0 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(2):新港第一突堤緑地

2015年12月に開園した新しい公園で、メリケンパークの東側に立地する。神戸ハーバーランド、メリケンパーク方面を見渡せ、公園の南側に移動すると神戸大橋が見渡せる。街灯りとは少し距離があるが、作例のように水面に建物の灯りを反射させると、幻想的な作品が撮れる。なお、水面を大きく入れて写す場合はシャッタースピードを15~30秒程度開放すると良い。神戸ベイエリアの夜景スポットの中で、唯一最寄り駅から離れているので、タクシーを活用するのも良いだろう。(地図

写真4 メリケンパーク・ハーバーランド方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:25mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:30秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:100 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(3):高浜岸壁

モザイクに隣接する岸壁が撮影スポットして人気があり、以前は神戸ポートタワーとホテルオークラ、海洋博物館がメインの被写体だったが、ノートルダム神戸が開業してから、より煌びやかな写真が撮れるようになった。撮影する位置で建物の並び方が変化するので、歩きながらベストな撮影ポイントを見つけると良いだろう。(地図

写真5 神戸ポートタワー方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF24-70mm F4L IS USM / 焦点距離:44mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:100 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(4):はねっこ広場

はねっこ橋を間近で見渡せる広場で、エコールマリンの南側にある。イルミネーションが施された橋や高層マンションが見渡せる。隣接するハーバーウォークは、ライトアップされたレンガ倉庫群が美しい。(地図

写真6 はねっこ橋とタワーマンションを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:18mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:4秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(5):神戸ガス燈通り

神戸ハーバーランドのメインストリートにけやき並木があり、年間を通じてイルミネーションが楽しめる。光に包まれながら夜景を楽しめ、雰囲気も抜群。どの方角も絵になるが、観覧車が見える方角が最もおすすめ。観覧車はライトアップの色がこまめに変化するので、シャッターは開けすぎない方が良いだろう。(地図

写真7 モザイクの観覧車とイルミネーションを写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF24-70mm F4L IS USM / 焦点距離:59mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:3.2秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(6):ポートアイランド北公園

神戸ポートアイランドの北側にある公園で、神戸大橋を撮影出来る絶好のロケーション。「写真1」のようにハーバーランド方面を写すのも良いし、「写真8」のように神戸大橋をメインに写す構図もおすすめ。神戸大橋の歩道からも夜景が見渡せるので、時間があれば合わせて訪問すると良いだろう。(地図

写真8 ライトアップされた神戸大橋を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:22mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:30秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]
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■撮影スポット(7):ポーアイしおさい公園

2007年に開園した比較的新しい公園で、ポートアイランド北公園の南側に位置する。全長800mもある広大な公園で、神戸ベイエリアや市街地を中心とした夜景が広がる。街灯りとは距離があるので、作例のように望遠レンズを使って、街の一部を切り取る構図もおすすめ。公園のライティングも美しいので、広角レンズなどで公園の雰囲気を一緒に写す構図も良いだろう。(地図

写真9 望遠レンズで神戸市街地を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF70-300mm F4-5.6 IS II USM / 焦点距離:187mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]
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■今月のお勧め夜景スポット「神戸空港 展望庭園」

2006年に開港した国内路線限定の空港で、屋上階にある展望庭園からは神戸ベイエリア方面、大阪湾方面の夜景が見渡せる。飛行機を写すなら南側の大阪湾方面がおすすめだが、大阪方面の街灯りが遠いので、できるだけトワイライトタイムに撮影した方が、空も綺麗に写る。

神戸空港 展望庭園
営業時間:23時まで
所在地:兵庫県神戸市中央区神戸空港1丁目
アクセス:ポートライナー「神戸空港駅」下車すぐ
料金:無料
URL:https://www.nightview.info/yakei/detail/kobe_airport/

写真10 滑走路と大阪方面の夜景を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF24-70mm F4L IS USM / 焦点距離:42mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:5秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

岩崎拓哉
著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。
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