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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座
第51回 日本三大夜景で知られる神戸夜景の撮り方【街編】

Posted On 14 2月 2019
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Photo : Takuya Iwasaki

TOPIX

今回も前回に引き続き、日本三大夜景の神戸夜景を取り上げます。今回は 【 街 編 】です。駅からのアクセスも良く、車を持たないでも撮影できる美しい夜景スポットです。神戸観光の際は是非とも参考にして下さい。前回の神戸夜景【 山編 】をお見逃しの方はコチラからご覧ください。 by 編集部

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第51回目の記事は前回と同じく神戸の夜景を、少し視点を変えて取り上げます。神戸は山間部に限らず、市街地や郊外にも夜景スポットがあり、公共交通機関で訪問しやすい場所もあります。第2弾の街編では六甲山まで行かなくても、パノラマ夜景が撮影できるスポットを厳選して紹介します。

写真1 神戸ポートタワーからの夜景

神戸ポートタワーからの夜景

神戸ポートタワーから大阪方面を撮影。眼下には海洋博物館、正面には神戸ポートアイランドが見渡せる。360度の大パノラマが広がり、六甲山系よりも街灯りが近いため、特徴的な夜景写真が撮れる。

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■神戸(市街地)の夜景撮影のポイント

神戸の夜景と言えば「山」「海」のイメージが強いが、山と海に挟まれた市街地にも夜景スポットが点在する。特に神戸市の中でも中央区に集中し、神戸市役所のように三宮駅から徒歩圏の夜景スポットもある。そのため、車を持たない人や遠方から観光で来ていても、アクセスがしやすく、見応えある夜景が楽しめるはずだ。

写真2 神戸市役所展望ロビーの雰囲気

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展望ロビーから見える夜景は素晴らしいが、窓ガラスに室内の展示物が大きく映り込んでいるのがわかる。

(1)秋~冬の訪問がベストだが、オールシーズン夜景を楽しめる

建物から見下ろす夜景になるため、山間部と同様に空気が澄んでいる秋~冬がベストシーズンではあるが、山間部ほど気象条件の影響を受けないので、基本的にはオールシーズン夜景を楽しめる。1日で多くのスポットを巡る場合は、日没が早い秋~冬がベストだ。

(2)市街地の夜景スポットの大半は公共交通機関のみで訪問できる

神戸市役所は各線三宮駅から近く、布引ハーブ園も新神戸駅からロープウェイでアクセスできるなど、車が無くても基本的には訪問出来る場所が多い。ビーナスブリッジは県庁前駅から20分ほど坂道を歩くため、タクシーで訪問する方法もあるだろう。

(3)撮影機材は広角レンズの使用頻度が高め

神戸ポートタワーなど、街灯りを間近で見渡せる場所では広角ズームレンズが威力を発揮する。フルサイズ換算で16-35mm前後の広角レンズがあると、迫力あるパノラマ夜景が撮れるだろう。

(4)神戸市役所や神戸ポートタワーなどは写り込み対策が必須

神戸は室内から夜景を眺められる場所が限られるが、特に神戸市役所の展望ロビーは室内が明るいため、写り込み対策をしないと、確実に室内の展示物などが映り込む。忍者レフや暗幕、上着などを活用して、写り込みが入らないようにしたい。

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■撮影スポット(1):神戸市役所 展望ロビー

神戸市役所1号館の24階に無料開放された展望ロビーがあり、北方向と南方向にロビーがある。北方向は三宮市街地、南方向は神戸ポートアイランド方面を見渡せる。神戸の中心地にあることから街灯りも多く、特徴的な景観の写真が撮影できる。休日でも比較的空いているが、ルミナリエの時期は行列ができるほど混雑するので、夜景をメインで撮るならルミナリエのスケジュールを確認してから出掛けよう。(地図

写真3 神戸ポートアイランド方面を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:27mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:20秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(2):神戸ポートタワー

神戸港のシンボルとして親しまれており、1963年に建設された歴史ある展望施設。展望室からは360度の大パノラマが広がり、どの方向も景観に特徴があり美しい。作例は神戸ベイエリアと結婚式場が見渡せる西向きを写している。展望室自体は照明が控えめで、写り込み対策のハードルが低いのも嬉しい。(地図

写真4 神戸ベイエリアと結婚式場を写す

神戸ポートタワーからの夜景

[ ボディ:CANON EOS 6D  / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:16mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(3):神戸布引ハーブ園/ロープウェイ

ハーブ園の展望プラザが撮影ポイント。神戸ポートアイランドを中心に手前にはライトアップされたグラスハウスが視界に入り、他の夜景スポットでは決して見れない景観の夜景が楽しめる。街灯りは少し遠いので、望遠レンズも持参すると良いだろう。なお、ロープウェイからも夜景を楽しめ、まさに空中を散歩している気分になれる。夜景が楽しめる時期はナイター営業時期に限られるので、公式サイトなどを確認の上、訪問したい。(地図

写真5 グラスハウスと神戸夜景

布引ハーブ園からの夜景

[ ボディ:CANON EOS 6D / レンズ:TAMRON SP70-300mm 70-300mm F4-5.6 Di VC USD (Model A005) / 焦点距離:88mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(4)北野遊歩道

結婚式場「北野クラブ ソラ」の手前にある遊歩道で、布引ロープウェイの山麓駅と北野異人館街を結んでいる。歩道自体が見晴らしの良い場所にあり、神戸市街地を見渡せる。他の展望施設に比べるとスケールは控えめになるが、散歩ついでに夜景を楽しめるのも嬉しい。撮影は望遠レンズを使うと、手前の建物が大きく写り込んでしまうため、どちらかと言えば広角レンズの方が出番が多くなるだろう。北野異人館街の建物のライトアップ撮影もおすすめ。(地図

写真6 神戸市街地を写す

北野遊歩道からの夜景

[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:24mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(5)ビーナスブリッジ

神戸の夜景デートスポットとして圧倒的な人気があり、周りはカップルの姿が目立つが、夜景も素晴らしく、撮影にもおすすめしたい。ブリッジの手前にある広場からも見晴らしが良く、広角レンズを使うと街灯りとブリッジを一緒に写せる。また、市街地の夜景をアップで撮るときはブリッジに降りるのがお勧めで、撮影する場所によって、写真のイメージを変えられるのも面白い。(地図

写真7 トワイライトタイムにビーナスブリッジと神戸市街地を写す

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[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:16mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■今月のお勧め夜景スポット「灘丸山公園」

テレビドラマのロケにも使われたことがある神戸を代表する公園夜景スポット。ベンチの周辺から東灘区~中央区にかけての大パノラマが広がり、大阪や他県から訪れる価値も十分にある。西向きの視界も広がるので、トワイライトタイムからの撮影もおすすめ。公園までの坂道が険しいため、最寄り駅から歩いての移動は厳しいものがある。

灘丸山公園

営業時間:終日開放
所在地:神戸市灘区五毛
アクセス:JR摩耶駅から車で約10分(無料駐車場あり)
料金:無料
URL:https://www.nightview.info/yakei/detail/nadamaruyama_park/

写真8 神戸中心部を写す

灘丸山公園

[ ボディ:CANON EOS 6D MarkII / レンズ:EF24-70mm F4L IS USM / 焦点距離:42mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:15秒 / 絞り数値:F10 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

岩崎拓哉
著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。
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