萩原和幸 流
サムヤンレンズ使い倒し術 第21回
SAMYANG AF 24mm F2.8 FE
写真と文:萩原 和幸
TOPIX
本サイトでお馴染みの写真家・萩原和幸が、高コストパフォーマンスで写真好きの耳目を集め始めているサムヤンレンズをトコトン使い倒す「 萩原和幸流サムヤンレンズ使い倒し術 」。豊富なラインナップを誇るサムヤンレンズから、萩原氏がお気に入りの一本を選んでスナップ、ネイチャー、ポートレートなどなどで使い倒した生々しいレビューを月1でお届けしています。今回取り上げたのは小型軽量・高コストパフォーマンス・抜群の描写と、サムヤンレンズの特長を備えた代名詞的存在にあたるEマウント・フルサイズ対応単焦点AF広角レンズ「AF 24mm F2.8 FE」です。それではお楽しみください。 by 編集部 |
Index
■ 抜群の存在感を誇る付けっ放しレンズ
第21弾は、『AF 24mm F2.8 FE』。このレンズは、ソニーαシリーズのEマウントに対応するフルサイズAFレンズだ。小型軽量ながらも圧倒的な性能で人気を博した『AF 35mm F2.8 FE』と同じコンセプトのレンズシリーズとして、より広角となって登場したのが、この『AF 24mm F2.8 FE』だ。
発売は昨年の2018年7月だが、あまりの人気に筆者の手にまで回って来ず、今回のタイミングとなった。実物をご覧になったことが無い方には特にお伝えしたいが、想像以上に小型で軽量だ。先の『AF 35mm F2.8 FE』もそうだが、“付けっ放し”レンズとして抜群の存在感があり、その上、良く写る。人気になるのは至極納得できる。
重量はわずか93g。コンパクトボディのα9/α7シリーズにしっくりきて、軽快そのものだ。
付属のレンズフードを装着する。正直なところを申すと効果は薄いかもしれないが、スタイルはこちらの方が好み。コンパクトさを損なわせないことを先に考えると、これくらいで留めて貰ってよかった。
とてもシンプルなデザインで朱色のラインがスタイリッシュ、カメラにマッチしてカッコイイ。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG AF 24mm F2.8 FE |
■ スナップで試してみた
早速撮影に出かける。今回はスナップ撮影。カメラ一台にこのレンズだけを付けて、ぶらぶらと歩くのがなんとも気持ちがいい!出会った光景に、思うままカメラを向けてシャッターを切る。撮影の面白さの原点とも言うべき感覚が沸き上がってきた。
本文中の 実画像 の文字をクリックするとカメラで撮影した実際の画像が別ウインドウで表示されます。容量が大きいのでモバイル端末での表示に注意してください。サムネイル画像をクリックするとリサイズした画像がポップアップ表示されます。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG AF 24mm F2.8 FE |
■ 総評
これだけのコンパクトなレンズなので撮影前からある程度は想像していたが、周辺光量落ちをどう面白がれるかも、このレンズとの楽しみ方のひとつかと思う。描写は硬めではあるがシャープさはそこそこで、どちらかといえば優しさを感じる方が多いのではないだろうか。細かいことあれこれと述べるより、とにかくよく写るし軽快さは抜群なので、このレンズをつけたカメラを首からさげたり、斜めがけしたりして、思うがままにシャッターを切るためのレンズではないかと思う。AF速度も充分だし、旅スナップにはもってこいだ。
今回はα7RⅢで撮影したが、α6000系に装着して35mm換算で約36mmの準標準レンズとして持ち出してもいいと思う。価格も40,000円前後と、コスパの良さでも知られるサムヤンレンズの中にあっても尚際立つ。広角系スナップレンズを探しているαユーザーには、迷いなくオススメだ。
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
萩原 和幸