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鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真撮影講座
第41回 おすすめ鉄道写真旅行06 ~ 東京モノレール

Photo : Nobemaro Endoh



TOPICS

鉄道写真の撮り方を体系的に解説している、鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真講座の 41 回目はおすすめ鉄道写真旅行の6回目として、東京モノレールの撮影スポットをご案内いたします。昨年は初のフォトコンテストも開催され、鉄道写真に力をいれているようです。今年もフォトコンテストが開催されるようであれば、本記事を参考にぜひご参加ください。 by 編集部
<本記事は 2022 年 5 月現在の情報です。ご覧いただく時期により状況は記事内容と異なる場合がございます。>

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こんにちは鉄道写真家の煙道伸麻呂( えんどうのべまろ )です。今回はおすすめ鉄道写真旅行として、東京モノレールをご紹介します。都心と羽田空港を結ぶモノレール路線です。まさに旅の玄関口へとつながる路線です。改めて車窓風景を眺めると、海も直近に感じられます。車両の窓も大きく設計されていて迫力もかなりあります。2022 年現在は土日祝日限定で一日乗車券も発売していますので、こちらの記事を読んで実際に撮影へお出かけしてみてはいかがでしょうか。それでは東京モノレール編、さっそくスタートです。

Index

1.東京モノレール

写真1

焦点距離: 370mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:200

東京モノレールは 1964 年の東京オリンピック開催に備え、羽田空港と都心を結ぶ安全で確実なアクセス交通機関として同年に開業した路線です。1959 年に大和観光株式会社が設立され、1960 年には日本高架電鉄株式会社へ社名を変更しました。そして 1964 年5月に東京モノレール株式会社へ再度社名が変更されたのち、同年9月にモノレール羽田線が開業となりました。鉄道史において 1964 年は東海道新幹線の開業が有名な出来事ですが、東京モノレールもまた東京オリンピック開催が契機となり誕生した路線です。モノレール浜松町駅と羽田空港第2ターミナル駅の営業キロは 17.8 km。空港快速の表定速度 56.5 km /hで走行する路線です。全区間を最短 18 分で結び、最高速度 80 km /hで走る跨座式のモノレールです。

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2.東京モノレールの見どころ

写真2

焦点距離: 135mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F5.0 / ISO感度:200

東京モノレールの沿線は高層ビルや工場、飛行場など気になるポイントが満載です。中でも積極的にねらいたい風景は、他の乗り物とのコラボレーションです。特に羽田空港第3ターミナル駅の周辺は、飛行機の滑走路が近くにあります。モノレールは平日おおむね5分毎に走行しているため、比較的簡単に飛行機と一緒に撮ることも可能です。また海や河も近いため、広角レンズで大胆に風景を切り取るのもオススメです。撮影時の注意として、東京モノレールは一駅ごとの間隔が長いです。そのため駅間の移動は徒歩でなく、モノレールを中心に考えた方が良いでしょう。
また複線で敷設された跨座式モノレールの撮影では、車両の下半分が隠れないような角度や場所を選んで撮影する良いでしょう。すっきりとしたイメージで撮影できます。

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3.撮影スポット1 天王洲アイル駅ー大井競馬場前駅(1)

最初にご紹介するポイントは大井競馬場前駅付近の風景です。このスポットは沿線で一番と言って良いほど、スッキリと思い通りに撮影できる場所です。大井競馬場前駅を降りて、天王洲アイル駅方向へ 300 メートルほど進むと歩行者専用の橋があります。その付近から撮影すると、モノレールと東京スカイツリーが同時に撮影可能です。望遠レンズがオススメです。順光の時間帯は午前中です。一日撮影するならば、最初に行きたい撮影スポットです。

写真3

焦点距離:400mm / シャッター速度:1/800秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:800

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/DFoL3TkxFRSpkfhh6

縦方向に長い建物は縦位置にすると収まり良く写ります。橋の上ではスカイツリーが綺麗に見えるアングルが限られています。焦点距離と立ち位置を考えてアングルを決めましょう。

写真4

焦点距離:56 mm / シャッター速度:1/30秒 / 絞り数値:F16 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/DFoL3TkxFRSpkfhh6

東京モノレールは運行列車の本数も多く、流し撮りの撮影にも向いています。軌道桁までの距離も自由に決められるので、練習には最適の場所です。列車の速度が速いため、画面効果が出やすい場所です。流し撮りのポイントとしては、背景に建物等がある場所が最適です。背景に空が多く写ると、折角の流し撮りも効果半減です。いろいろなパターンを試してみましょう。

写真5

焦点距離: 18mm / シャッター速度:1/1600秒 / 絞り数値:F5.6 / ISO感度:640

撮影地は大井競馬場前駅の近くです。関東で三角屋根の駅舎はなかなか珍しい存在です。鉄道ファンであれば、ぜひこちらも注目しておきましょう。ただし、こちらの駅は快速電車が通過するので要注意です。

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4.撮影スポット2 天王洲アイル駅ー大井競馬場前駅(2)

写真6

焦点距離:16mm / シャッター速度:1/2500秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:125

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/ATPAuZuMHYT3CAHV9

先ほどと同じ区間ですが、さらに天王洲アイル駅寄りに別の撮影地があります。こちらは河の上からダイナミックにモノレールを撮影できるポイントです。手前を走る列車は基本的に、後追いになりますが広角レンズなどで横がちに狙うとあまり気になりません。

写真7

焦点距離: 215mm / シャッター速度:1/800秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/ATPAuZuMHYT3CAHV9

こちらに向かってくる列車は、奥の軌道上を走ります。工夫次第ではこのように、少し変わった写真も撮影できます。もちろん手前まで引いて、編成写真を撮影することも可能です。ただし、こちらの場所は終日逆光のポイントです。定番の写真が撮りたい方には、その1ポイントで撮影することをオススメします。

写真8

焦点距離:1200mm / シャッター速度:1/800秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/ATPAuZuMHYT3CAHV9

同じポイントから逆方向を見ると、このような写真も撮影できます。モノレールは登坂力が高く、急勾配も一つの見どころです。モノレールらしいアップダウンを感じる写真になります。超望遠レンズで圧縮すると信じ難いような坂をゆく列車が撮影できます。この撮影ポイントは列車同士がすれ違うので、タイミングを図ると面白い写真が撮れます。運行本数は多いのでじっくりと狙うと楽しみも増えることでしょう。

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5.撮影スポット3 整備場駅―天空橋駅付近

写真9

焦点距離: 17mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F4.5 / ISO感度:400

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/vqjJ86d76Q3zURcu9

次に紹介するスポットは整備場駅の近くにあるポイントです。こちらは小型船舶の発着場となっており、モノレールとの絡めた風景が撮影できます。列車は後追いとなりますが、船と一緒に撮れる数少ないポイントです。
背景に写っているのは整備場駅ですが、こちらの場所へは天空橋駅から行くことをオススメします。こちらの場所は整備場駅まで、道を大きく迂回しなければなりません。それよりも天空橋駅からの方が距離は短く、アクセスもわかりやすいです。ここでは超広角レンズを使って撮影しています。

写真 10

焦点距離:567 mm / シャッター速度:1/800秒 / 絞り数値:F5.6 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/YvToeXUbVRAKDsmh7

船を写す撮影地と天空橋駅の間に一つ隠れた名所があります。東京モノレールは地下区間も走行しますが、その直前に東京タワーと一緒に撮影できるポイントです。こちらでは超望遠レンズが必要です。一つの路線で二つのタワーが撮影できるとは、かなり珍しいです。

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6.撮影スポット4 羽田空港第3ターミナル駅構内

写真 11

写真 12

Googleマップ位置情報:https://goo.gl/maps/6g8vGncrMR3FoS5R6

最後にご紹介したいスポットは、羽田空港第3ターミナル駅構内です。上りホームの後方に柵で囲まれた場所があります。実はこちらは鉄道会社公認の撮影スポットです。鉄道ファンのみならず、カップルや親子連れも多く見学しているようです。

写真 13

焦点距離:56mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F4.0 / ISO感度:200

こちらで中望遠レンズを使うと、このように編成写真が撮影可能です。正面に陽はあたりませんが、曇りのような天気であれば超お手軽撮影地となりそうです。

写真 14

焦点距離: 500mm / シャッター速度:1/1600秒 / 絞り数値:F5.6 / ISO感度:200

望遠レンズを使うとこのように房総半島を背景に撮影可能です。アクアラインを背景に走る列車を撮影しましょう。運が良ければ、空港に着陸する飛行機も写ります。手持ちの撮影で臨機応変に撮影すると良いでしょう。

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7.次回予告

いかがでしたでしょうか。これで東京モノレール編は終了です。次回は写真の保存方法についてお届けします。ぜひご期待ください。

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著者について
煙道伸麻呂 ( えんどうのべまろ )鉄道写真家 本名 遠藤真人 日本大学芸術学部卒業 日本写真学会会員 EIZO ColorEdge Ambassador 幼少期から鉄道に魅了されカメラマンの道を目指す。近年は撮影のみならず、カメラメーカーや鉄道会社とのタイアップイベントを企画する。コンテスト審査員・メディア出演・写真教室講師など活動は多岐にわたる。