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鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真撮影講座 第49回 おすすめ鉄道写真旅行10 ~ わたらせ渓谷鐡道

Photo : Nobemaro Endoh

TOPICS

鉄道写真の撮り方を体系的に解説している、鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真講座の第 49 回目は ” おすすめ鉄道写真旅行の 10 回目 ”として わたらせ渓谷鐡道 を取り上げました。わたらせ渓谷鐡道 の撮影スポットをご案内いたします。 by 編集部

<本記事は 2023 年 12 月現在の情報です。本記事をご覧いただく時期により状況は記事内容と異なる場合がございます。>

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こんにちは鉄道写真家の煙道伸麻呂です。
今回はおすすめ鉄道写真旅行として、わたらせ渓谷鐵道の撮影スポットをご紹介します。とても人気のあるローカル線で春にはいつも話題になります。それではスタートです。

Index

1.わたらせ渓谷鐵道について

写真1

焦点距離:18 mm / シャッター速度:1/1000秒 / 絞り数値:F2.8 / ISO感度:250

群馬県のわたらせ渓谷鐵道は全長 44.1 キロ、駅数 17 のローカル線です。名前のとおり、渡良瀬川に沿って線路が続きます。国鉄時代には足尾線という路線でした。蒸気機関車時代は C 12 形式が重連で貨物を牽引する、鉄道ファンには大変有名な路線でした。
1973 年に足尾銅山閉山がしてからは、輸送量が大きく減少し、1980 年代には廃線も検討されましたが、地域住民の活動により存続が決まりました。そして、1989年(平成元年)には、JR足尾線から、第三セクターのわたらせ渓谷鐵道へと生まれ変わりました。

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2.沿線の見どころ

写真2

焦点距離:24 mm / シャッター速度:1/320秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:125

わたらせ渓谷鐵道のハイライトは、季節によって変わる景色です。とくに春は桜、秋は紅葉が美しく車窓を彩ります。どちらの季節も鉄道ファンには有名です。週末を中心にトロッコ列車も走ります。観光旅行にふさわしいローカル線です。またあまり知られていませんが、GW 近くの新緑シーズンも素晴らしい風景でオススメです。木造駅舎も多く、鉄道の魅力を存分に味わえる路線です。

大間々駅の一つ先にある上神梅駅はいまも風情ある駅舎が残っています。こちらの駅は国の登録有形文化財に指定されています。列車が来ない時間帯でも十分に雰囲気が味わえます。

写真3

焦点距離:24 mm / シャッター速度:1/100秒 / 絞り数値:F2.8 / ISO感度:6400

冬には『わたらせ渓谷鐵道 各駅イルミネーション』が毎年行われています。これは全 17 駅を冬季期間に、毎日イルミネーションを点灯するイベントです。それぞれで別のイルミネーションが行われています。前冬は卯年の始まりを象徴した絵柄になっていました。このように様々な違いをぜひ列車の車窓から楽しみたいですね。

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3.撮影スポット1 大間々―上神梅駅

写真4 

焦点距離:151 mm / シャッター速度:1/400秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:160

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/AnVk9FR2MibnH3486

最初に紹介するのは、大間々駅と上神梅駅の中間にある大カーブです。こちらのカーブには両側に桜の樹が植えられています。まさに桜並木のトンネルです。壮大な風景で毎年4月上旬は撮影者で大賑わいです。道路からのハイアングルが人気のスポットです。混雑しているときは譲り合って撮影しましょう。

写真5

焦点距離:170 mm / シャッター速度:1/640秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/AnVk9FR2MibnH3486

ここでは撮影者の創意工夫に応じて、好きな焦点距離のレンズで撮影可能です。風景全体を入れるならば、標準系も良いです。列車や花吹雪を狙うのであれば、望遠レンズで切り取るもの良いでしょう。縦位置でも横位置でもインパクトのある写真を撮影できます。こちらは午前中が順光ですが、日没後にも熱心なカメラマンが傑作を狙うような場所です。春のローカル線風景を代表するような撮影地です。

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4.撮影スポット2 小中―神戸駅

写真6

焦点距離:92 mm / シャッター速度:1/640秒 / 絞り数値:F 7.1/ ISO感度:200

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/LoRJxDTuZRApzgdY7

次に紹介するのは、渡良瀬川沿いを走る風景を撮影できるスポットです。こちらも、わたらせ渓谷鐵道では有名なスポットです。カーブをゆく列車の背景には、これまた雰囲気のよい、昔ながらの木造校舎が写ります。こちらは廃校となった小学校です。風景の一部として構図に取り込むのも良いでしょう。写真は線路に近い位置からの撮影ですが、横からのアングルも狙えます。沿線の中では随一の雄大な風景です。撮影場所は橋の上です。通行の邪魔とならないよう、気をつけて撮影しましょう。こちらは中望遠レンズあたりが使いやすい撮影地です。小中駅からも近いため、徒歩でのアクセスも良好です。

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5.撮影スポット3 神戸駅 周辺

次に紹介するのは、神戸(ごうど)駅です。こちらの駅にも桜の樹が植えてあり、春はとても賑やかな駅です。さらにこの駅がすごいのは、タイミングさえあえば桜と共に、ハナモモも咲く風景が見られます。初めてこの風景を目にしたときは、ここが「本当の桃源郷だ!」と非常に感動したものです。春の季節は日本一と言っていいほどの絶景が広がります。

写真7

焦点距離:45 mm / シャッター速度:1/500秒 / 絞り数値:F5.6 / ISO感度:125

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/XbiFF6szTXBmLEyn6

駅構内には、レストランも併設してあり長時間過ごすのも良いでしょう。このレストランは鉄道車両を改装した店舗です。元の車両は東武鉄道の特急電車、デラックスロマンスカーこと 1720 型の車両です。「きぬ」や「けごん」などに使用された、かつての名車です。車内も当時の雰囲気をそのまま味わえます。鉄道ファンの方はぜひこちらにも注目してください。

写真8

焦点距離:24 mm / シャッター速度:1/1000秒 / 絞り数値:F 8.0 / ISO感度:400

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/XbiFF6szTXBmLEyn6

この場所は駅そのものがスポットなので、列車で訪れることをオススメします。とくに花が咲く最盛期には、駅前でイベントが開催されることも多いです。一時的に駅前の駐車場が閉鎖されることも考えられますので、列車に乗って撮影へ行きましょう。また、駅構内での三脚使用は通行の妨げとなるので控えましょう。

わたらせ渓谷鐵道の撮影地紹介はこれにて終了です。春はローカル線が輝く季節です。今回は桜の季節に合わせた写真をまとめましたが、秋の紅葉も素晴らしい風景が広がります。ぜひ四季に合わせて訪れてみてくださいね。

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6.次回予告

さて次回は「 雨の日の鉄道撮影法」です。
ぜひご期待くださいませ。

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著者について
煙道伸麻呂 ( えんどうのべまろ )鉄道写真家 本名 遠藤真人 日本大学芸術学部卒業 日本写真学会会員 EIZO ColorEdge Ambassador 幼少期から鉄道に魅了されカメラマンの道を目指す。近年は撮影のみならず、カメラメーカーや鉄道会社とのタイアップイベントを企画する。コンテスト審査員・メディア出演・写真教室講師など活動は多岐にわたる。