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鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真撮影講座 第47回 おすすめ鉄道写真旅行08 ~ 鹿児島市交通局

Photo : Nobemaro Endoh

TOPICS

鉄道写真の撮り方を体系的に解説している、鉄道写真家・煙道伸麻呂の鉄道写真講座の第 47 回目は ” おすすめ鉄道写真旅行の9回目”として鹿児島市交通局を取り上げました。鹿児島市交通局の撮影スポットをご案内いたします。 by 編集部

<本記事は 2023 年 6 月現在の情報です。本記事をご覧いただく時期により状況は記事内容と異なる場合がございます。>

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こんにちは鉄道写真家の煙道伸麻呂です。今回はおすすめ鉄道写真旅行として、鹿児島市交通局をご紹介します。こちらの路線も見どころがたくさんある路線です。日本で最南端を走る路面電車です。桜島を横目に南国気分を味わえる路線です。それではスタートです。

Index

1.鹿児島市交通局とは

写真1

焦点距離:50 mm / シャッター速度:1/500秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:450

鹿児島市に電車が誕生したのは、大正元年 12 月1日のことです。当時は鹿児島電気軌道株式会社として開業しました。在籍車両は木造の電車が7両でした。開業区間は武之橋〜谷山間の 6.4 キロでした。その後、昭和3年7月1日に鹿児島市が同会社を買収しました。ここから鉄道会社が鹿児島市営となりました。昭和 20 年の鹿児島大空襲では、在籍車両 62 両のうち、残ったのはわずか3両と壊滅的な被害を受けました。しかしながら戦後も電車は走り続け、昭和 38 年のピーク時には一日平均で 12 万人が利用するなど、鹿児島市の重要な交通として現在も活躍する路線です。2022 年には開業 110 年を迎えた由緒ある路線です。
路線は1系統と2系統があります。1系統は鹿児島駅前から武之橋を通り、谷山まで直線的に結ぶ系統です。2系統は同じく鹿児島駅前から、九州新幹線の終着駅である鹿児島中央駅を経由し、郡元まで走行する系統です。

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2.沿線の見どころ

鹿児島市交通局の沿線で、有名な風景は何と言っても桜島です。海の中にそびえる山はインパクトがあります。ただし全線を通して、その姿が見える場所はわずかです。今回は桜島が撮りやすい撮影地もご紹介します。また鹿児島駅前から天文館通は繁華街の雰囲気が特徴です。こちらでは路面電車らしい賑やかさを味わえます。線路との距離も近く、色々な写真を撮影できるでしょう。夜間撮影をするならば、同じくこの区間が狙い目です。
また鹿児島市交通局も、他の路面電車と同じように電停の距離が短いです。沿線を歩きながら撮影するのがおすすめです。ただし、全区間を通して併用区間の交通量が多いです。すっきりとした写真を撮るためには、忍耐と工夫が他の路線よりも必要です。

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3.撮影スポット1 いづろ通 電停付近

写真2

焦点距離:102 mm / シャッター速度:1/500秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:3600

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/5ww3dmubF9QbcWVr8

最初に紹介するのは、いづろ通 電停付近です。こちらは1系統・2系統のどちらでも撮影できるスポットです。鹿児島市の繁華街中心部の電停です。この電停を中心に朝日通電停・天文館通電停の両方向が撮りやすい風景です。
レンズは広角から望遠まで、好きな機材で撮影しましょう。

写真3

焦点距離:102 mm / シャッター速度:1/500秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:560

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/WeC6nFioWeeCrvSYA

特に いづろ通 電停近くの交差点にある大カーブがローケーションとしては最適です。荘厳なデザインの山形屋デパートを背景に写すことも可能です。特に日没直後の薄簿の時間では、まるで日本とは思えない、オシャレな雰囲気も感じさせます。

写真4

焦点距離:39 mm / シャッター速度:1/500秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:500

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/5ww3dmubF9QbcWVr8

こちらの電停を中心に、スナップ感覚で撮影すると良い写真が撮れるでしょう。ただし自動車の通行量や人通りが多いことが難点です。通行の邪魔とならないよう気をつけましょう。近くには坂本龍馬の銅像もあります。撮影のコツとしては人通りの少ない、早朝や夜がおすすめです。近くにホテルもあるので散歩がてらの撮影も可能です。

写真5

焦点距離:38 mm / シャッター速度:1/15秒 / 絞り数値:F4.5 / ISO感度:1250

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/5ww3dmubF9QbcWVr8

交差点はスペースが広く、流し撮りも好きな角度で狙えます。ゆっくりとした速度で走るため、かなり撮りやすい条件が重なっています。アーケード街の明るさもよく、じっくりと納得がゆくまで撮影できます。

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4.撮影スポット2 武之橋電停―新屋敷電停

次に紹介するのは、桜島を背景に撮影できるスポットです。こちらの場所は1系統の電停近くです。撮影地は武之橋電停付近の甲突川に掛かる橋から撮影します。歩道からの撮影となりますが、こちらも自動車・人の通行量が多いため、手持ち撮影が条件です。

写真6

焦点距離:18 mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F5.6 / ISO感度:200

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/GfBrNQJZU8KFDGhE9

こちらでは24mmなどの広角レンズが必須です。午後が順光となる撮影地です。列車と自動車が同時にやってくることが多く、列車をスッキリ撮るためには粘り強くチャンスを待ちましょう。特に夏の光線は南国らしい、強烈なイメージを生み出します。桜島が綺麗に見渡せる、貴重なスポットです。タイミングが合えば、噴煙が上がった状態で撮影可能です。

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5.撮影スポット3 加治屋町電停―高見橋電停

最後にご紹介したいスポットは高見橋付近です。2系統の路線が撮影できます。こちらでは鹿児島らしいものを絡めて撮影できます。鹿児島中央駅からも近く、アクセスしやすいスポットです。

写真7

焦点距離:24 mm / シャッター速度:1/400秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:100

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/HNLmmoep9Gdr38Ru7

高見橋の前後にはポイントとなるものが多くあります。その一つがこちら、やしの木です。このような情景を入れ込むと、とても南国の雰囲気が感じられます。背の高い植物なので、画面に少し入れるだけでも良いです。

写真8

焦点距離:24 mm / シャッター速度:1/1600秒 / 絞り数値:F7.1 / ISO感度:800

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/HNLmmoep9Gdr38Ru7

高見橋では大久保利通像を背景に列車を写すこともできます。大久保利通は明治時代に鉄道を導入したメンバーの一人としても知られています。手前の車両も4枚扉の特徴的な車両です。鉄道ファンであれば、このような些細な違いも楽しめることでしょう。

写真9

焦点距離:60 mm / シャッター速度:1/1250秒 / 絞り数値:F6.3 / ISO感度:1400

Googleマップ位置情報:
https://goo.gl/maps/pnc3geUSDap4LVYu6

高見橋から500 メートルほど東へゆくと、交差点が現れます。高見馬場電停ちかくの交差点です。こちらは1系統と2系統の分岐となる場所です。こちらも列車全体を写しやすいスポットです。特に大カーブをゆく、1系統の路線が狙い目です。

これにて路線紹介は終了です。南の大地を走る路面電車はいかがでしたでしょうか。軽い機材で乗ったり降りたり、撮影したりと街の雰囲気を楽しんでくださいね。

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6.次回予告

さて次回は「 花と列車の撮影方法 」です。
ぜひご期待くださいませ。

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著者について
煙道伸麻呂 ( えんどうのべまろ )鉄道写真家 本名 遠藤真人 日本大学芸術学部卒業 日本写真学会会員 EIZO ColorEdge Ambassador 幼少期から鉄道に魅了されカメラマンの道を目指す。近年は撮影のみならず、カメラメーカーや鉄道会社とのタイアップイベントを企画する。コンテスト審査員・メディア出演・写真教室講師など活動は多岐にわたる。