アニメーションGIFとは、パラパラマンガの原理で画像を切り替えるGIFのオプションです。(藍海夏) |
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●アニメーションGIFの原理はパラパラマンガ
アニメGIF、アニメーションGIFとはGIF画像のオプションのひとつで、右の画像例のように指定の画像を指定した時間に順序よく表示する形式です。右のようにまったく異なる写真を次々に切り替わるもののほか、一定時間毎に製品ロゴがキラリと光ったり、郵便ポストに手紙を投函するイラストがヒョコヒョコと動いたり、パラパラマンガのように少しずつ違ったイラストや写真を連続で表示すれば動きのある楽しいビジュアルが作れます。
きっと、そんなウェブページを既にみなさん目にしたことがあるとは思いますが、そんな使い方です。
繰り返しになりますが、GFI画像の原理はパラパラマンガと同じで、基本は変わっていく画像全体を用意し、それを指定した時間で切り替えていく、というものです。足と手を交互に振って走っているイラストを用意したとすると、早く切り替えれば全力疾走で、ゆっくり切り替えれば長距離走のように見えるでしょう。
また、Photoshop Elementsではなく、アニメGIF制作ツールを使うと、コマごとに切り替える時間を変更したり、画像の一部分だけを切り替えることもできます。
フリーウェアでもできるツールがあるようです。例えば、元の画像は顔全体ですが、パラパラマンガとして用意したコマは閉じていく「目の部分だけ」、切り替えて表示することでまばたきをしているように見せる、といった方法です
Photoshop Elementsである程度の手法を学んだら、アニメGIF制作ツールをインターネットの検索などで探してみるのもいいかもしれませんね。
画像H
アニメーションにしたい画像を呼び出します。あらかじめサイズは統一しておきましょう。 |
画像I
1番の画像をクリックして(1)、レイヤー欄の「詳細」をクリック(2)、「新規レイヤー」を選択(3)、新規レイヤーのウィンドウで「OK」をクリック(4)。 |
画像K
2番目の画像をクリック(1)、メニューバーから「範囲選択」(2)→「すべてを選択」をクリックして画像全体を範囲指定、メニューバーから「編集」→「コピー」をクリック(3)。 |
画像L
1番目の画像をクリック(1)、レイヤー1をクリック、メニューバーから「編集」→「ペースト」をクリック(3)。 |
画像M
レイヤーパレットをみると、1番目の画像が背景に、2番目の画像が「レイヤー1」に配置されています。 |
画像N
同様に3番目の画像を「レイヤー2」に配置。レイヤー1とレイヤー2はレイアーパレット内でドラッグして順番を入れ換えることができます。 |
画像O
「ファイル」→「Web用に保存」をクリック |
画像P
(1).形式は「GIF」を選びます
(2).色数を選びます。
写真なら256がベスト。
(3).「アニメーション」をチェック(重要)
(4).アニメーションの設定
・ループはアニメの繰り返し
はすずと1回のアニメで停止
・フレームディレイ
画像の切り替え時間の設定
画像例は「2.0」秒に変更。 |
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●アニメーションGIFのコマはレイヤーで
さて、具体的にアニメーションGIFをどのように作るかというと、Photoshop Elementsでは、アニメーションGIFのコマ画像をレイヤーで管理することになっています。すなわち、変化する画像をレイヤーに積み重ねて配置しておき、保存する際に「Web用に保存」→「GIF」で選択→「アニメーション」にチェック、を行って保存することで、レイヤーに置いた画像が切り替わるアニメーションGIFとして保存されるのです。
レイヤーとはアニメーション制作などで用いられる透明なセルのようなものです。元になる背景画像にレイヤー(透明なセル)に置いた画像を重ねて表示することで合成されます。「フォトショップ早わかり Photoshop Manual - レイヤーの基本 − レイヤーの合成」 などで詳しく解説していますので、ちょっとそちらを覗いてみて下さい。
レイヤーのしくみがよく解らなくても次の手順で操作すれば、アニメーションGIFは簡単に作れます。先程の画像例(画面)を元にアニメーションGIFの作り方を解説します。
- アニメーションGIFにしたい画像を用意します(画像H)。例では、海夏の3つ画像を用意しました。画像のサイズ(縦×横、解像度)はすべて統一しておきましょう。レイヤーの機能を使うにはレイヤーパレットを表示させておきます。レイヤーパレットはメニューバーの「ウィンドウ」→「レイヤー」をチェックすると表示されます。
- 1番の画像をクリックして(1)、新規にレイヤーを作ります。最初は画像が背景になっていますので、レイヤー欄の「詳細」をクリック(2)し、「新規レイヤー」を選択(3)します。新規レイヤーのウィンドウが表示されますが、名前等はそのままで「OK」をクリック(4)します(画像I)。
- 「背景」に新しいレイヤー(レイヤー1)が追加されます(画像J)。
- 2番目の画像をクリックして選択(1)し、メニューバーから「範囲選択」(2)→「すべてを選択」をクリックして画像全体を指定した後、メニューバーから「編集」→「コピー」をクリック(3)します。(コピー実行による変化は見えませんが、2番目の画像がパソコンのクリップボードにコピーされています)。(画像K)
- 1番の画像を再びクリックして選択し、レイアーパレットで「レイヤー1」が選択されていることを確認したら、メニューバーから「編集」→「ペースト」を選択します(画像L)。
- レイヤーパレットをみると、1番目の画像が背景に、2番目の画像が「レイヤー1」に配置されていることを確認します(画像M)。
- この作業(2〜4)を繰り返し、3番目の画像が「レイヤー2」に配置して下さい。レイヤー1とレイヤー2はレイアーパレット内でドラッグして順番を入れ換えることができます。
- レイアーでパラパラマンガが構成された画像を、アニメーションGIFとして保存します。メニューバーから「ファイル」→「Web用に保存」をクリックします。
- Web用に保存ウィンドウが表示します。チェックポイントは画像の赤印を付けた部分です。
(1).形式は「GIF」を選びます
(2).色数を選びます。
写真なら256がベスト。
(3).「アニメーション」をチェック(重要)
(4).アニメーションの設定
・ループはアニメの繰り返し
はすずと1回のアニメで停止
・フレームディレイ
画像の切り替え時間の設定
画像例は「2.0」秒に変更
以上を確認したら画面上部の「OK」をクリックして画像ファイルを保存します。
これでアニメーションGIFの完成です。
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