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薮田織也のフォトショップ早わかり
Photoshop Tips & Manual |
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●レイヤーを知るには実際に使ってみる!
[ レイヤー ] がどんなものかを知るには、実際に操作して使ってみるのが一番です。ここでは、デジタルカメラで撮った写真に対して、他の画像ファイルから、人物だけのイラストが置かれた
[ レイヤー ] をコピーすることで、 [ レイヤー ] がどのように機能するのかを理解してください。
ここでは、以下の機能を使って操作します。
操作の流れは、以下の通りです。
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サンプル画像を「デスクトップ」にダウンロードします。 |
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サンプル画像を開きます。 |
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画像が「背景」レイヤーに読み込まれたのを確認します。 |
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もうひとつの画像を開き、[ レイヤー ] パレットの「人物」レイヤーを、先に開いた画像にドラッグアンドドロップします。 |
風景の画像は、デジタルカメラで撮った写真をそのまま Photoshop ファイルにしているだけです。なので、「背景」レイヤーしか存在しないファイルです。これに対して人物の画像は、人物イラスト以外の部分はなにもない、背景が透明の画像ファイルです。
●写真画像は「背景」レイヤーのみ
デジタルカメラで撮影した写真を Photoshop に読み込むと、画面3のように「背景」レイヤーだけの状態で表示されます。
「背景」レイヤーの右端にある「
」マークは、「ロックマーク」です。Photoshop の [ レイヤー ] は、その位置と、画像のある部分、また、透明な部分をロックすることができますが、「背景」レイヤーは、あらかじめ画像の位置のみをロックした状態で開かれます。よって、「背景」レイヤーは、[
移動ツール ] による画像の移動ができません。また、「背景」レイヤーの位置のロックは解除できません。「背景」レイヤーにある画像の位置を変更したいときは、「背景」レイヤーを別の
[ レイヤー ] としてコピーしてから移動します。
●透明部分は市松模様で表示される
画面4は、もうひとつのサンプル画像、人物のイラストが入った画像ファイルを開いたところです。この人物イラストは、人物以外には画像が描かれていない画像ファイルです。つまり、背景にはなにもないことになります。この画像を見ると、人物のイラスト以外の部分が白とグレーの市松模様になっています。この市松模様は、Photoshop
において、画像がなにもないことを表しているもので、実際に市松模様が描かれているわけではありません。
この画像の状態は、ちょうど事務用品のクリアフォルダに、人物だけが切り抜かれたイラストを入れてあるのと似た状態です。クリアフォルダに入れられたイラストですから、いつでもクリアフォルダの中で移動させることができます。
●レイヤーはドラッグアンドドロップでコピー
画面4で行なっている操作が、このレッスンのポイントです。あらかじめふたつの画像ファイルを開いておき、一方の画像の
[ レイヤー ] をもう一方の画像の上にドラッグアンドドロップするだけで、 [ レイヤー ] をコピーすることができます。
画面4では、「人物」レイヤーを風景画像の上にドラッグアンドドロップしています。
●透明部分は背景が隠れない
画面5が、透明部分のある「人物」レイヤーを風景画像の上にコピーした結果です。人物画像だけのときは市松模様で表現されていた透明部分は、「背景」レイヤーの画像がそのまま表示されます。
●「背景」レイヤー以外は移動できる
「背景」レイヤーは、位置がロックされているために移動させることができませんが、それ以外のレイヤーは、位置のロックがされていないので、[
移動ツール ] を使って移動させることができます。([ 位置をロック ] ボタンでロックした [ レイヤー ] は移動できません)
「人物」レイヤーを移動すると、それまでイラストの影に隠れていた背景画像が表示されます。
●関連解説
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▼画面4 |
他の画像ファイルからレイヤーをコピーする |
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●まとめ - [ レイヤー ] はクリアフォルダ
[ レイヤー ] は、事務用品のクリアフォルダに似ています。Photoshop の [ レイヤー
] は、完全に透明なクリアフォルダだと考えてください。完全に透明であるため、何層に重ねたとしても、一番下にある画像は、透けて見えます。クリアフォルダ(
[ レイヤー ] )に背景のない切り抜かれた画像を入れて、背景画像が入ったクリアフォルダ(背景の [ レイヤー ] )に重ねて上から見ると、まるで背景画像と切り抜いた画像が合成されたように見えます。この状態が
Photoshop での合成というわけです。
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