画像A
イルミネーションに露出を合わせると、周囲が暗くてもの足りたりない気がします。色鮮やかさを出したり、周囲の雰囲気も出したいなぁ、なんて。 |
画像B
周囲の雰囲気も出そうと露出補正してシャッターを切りましたが、今度は肝心のイルミネーションが飛び気味に白んでしまいました。なかなか難しいですね・・こんなときは・・ |
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2006年も「フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!」をよろしくお願いします。
さて、今回からPhotoshop Elementsのバージョンを4.0で紹介したいと思います。とはいえ、操作面で言えば、3.0と4.0で大きな変更点は少ないので、3.0をお使いの方も、ほぼそのままご購読頂けると思いますのでよろしくお願いします。
さて、昨年末、東京ミレナリオは観に行きましたか?
東京丸の内と日比谷通りのあいだにできる光の彫像、回廊、そんなエレメンツです。平たく言えば、イルミネーションが輝くいくつものゲートを歩いて楽しむイベントです。1999年(来場者約186万7千人)からはじまり、今回(2005年12月24日から2006年1月1日)で第7回目でした。しかし、東京駅及び周辺の整備計画が施工される関係上、しばらくは休止が決定し、今回の第7回目を最後にしばらくは開催されません。壮大な光のイベントをひと目見ておこうと、より多くの来場者が詰めかけました。
私が観に行ったときも平日にもかかわらず、大変な混雑。観光バスで大挙して押し寄せる光景も見られました。
ところで、夜景やイルミネーションを上手に撮るのはとても難しいですよね。東京ミレナリオでも、混雑した会場には「立ち止まらないでください」というアナウンスが響き渡っていましたから、一般の人ならとにかくシャッターを押すのが精一杯という感じでしょう。
人物と夜景の両方撮りにはスローシンクロなんてワザがいいですけど、夜景やイルミネーションのみを雰囲気よく撮るには、ストロボ(フラッシュ)はなるべく使いたくありません。かといって、暗いのストロボを使わなければ、シャッタースピードを遅くする必要があり、手ぶれ写真ばかりになり兼ねません。そこで、右の写真は、ストロボ発光を禁止するとともに、カメラのISO感度を高く設定し、手ぶれに注意を払ってシャッターを押した東京ミレナリオ会場の写真なわけです。実際、露出オートでは、イルミネーションが映える露出が選択され、画像Aのように周囲は黒く(暗く)沈みました。周囲の雰囲気も出したい、イルミネーションを明るくしたいと、露出を変更してみると、画像Bのように今度はイルミネーションが飛んでしまいます。
素人には難しいシチュエーションですね。
そんなとき、とりあえず撮った写真を、後で見栄え良く、しかも一発で補正してくれる・・・ん〜、補正してくれるかもしれない(笑))のが『Photoshop Elements』なのです。では、Aの写真を題材にして、前回紹介した手法で暗い部分の補正をかけるとグッと雰囲気が出てきます。
<< ISO感度を高めるとは? >>
暗いところで撮影するには、発光するストロボを使うのが一般的ですが、ストロボの発光によって見たままの風景ではなくなるのは当然のことです。特に暗いところで光ることで美しさを演出しているイルミネーションに強い光を当てれば、それだけで台無しです。かといって、ストロボを発光しなければシャッター速度は遅くなり、手ぶれしてしまいます。そこで、感度を上げる設定を行うことによって、暗いところでもストロボを使わず、手ぶれもなるべく防ごうという手法を使うのです。ISO感度の設定は一眼レフだけでなく、コンパクトデジタルカメラにも付いているものがありますので、マニュアルなどで調べてみるとよいでしょう。ISO感度を高めて撮った写真のデメリットはズバリ「ノイズが多くなる」こと。CCDやCMOSセンサーなど、撮像素子が小さいデジタルカメラほど、ISO感度を高めるほど、強いノイズが目立ちます。
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