暗い部分をアッという間に明るくクッキリ補正。
フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!を楽しみにしてくれている読者のみなさん、こんにちわ。お元気ですか。 私は風邪ひいて熱出して、しょぼい週末を送っていました。 いえいえ、もうすっかり元気っ、今日もハリキってフォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!・・と、きたもんだっ!!
というわけで、前回、あまりにスットンだ技にすっ飛びましたので、今回はもう少し(初級ながら)実務的(?)な技を紹介したいと思います。
まずはこの例を見て下さい。お馴染み藍海夏ですね。なかなか、かわいいです。しかし、残念なことに、いかしたカウボーイ・ハットの影になって、海夏の顔、上半分が暗くなってしまっています。「おじちゃんは、ちゃんと海夏の顔が見たいじょ〜」と嘆く読者の声が聞こえてきそうです(をいをい)。ヒストグラムを見ても、左端の方に長い髭がいくつか伸びているのが暗い影を作っている証拠です。
でも、まぁ、よくあることです、こういうケースは。 特に、薮田写真家大先生にはデッカ〜いレフ板を持った助手が付いているのに、オマケの存在の神崎には助手なんてもったいねーよ的な撮影?・・そんなケースにはよくあることなんです(意味不明)。つまり、本来なら助手君がハットの影の部分はレフ板で光を入れて明るく調整した状態で撮影するのが良いんですね・・でも、ほら、普通の人がスナップ撮るのにレフ板も助手もいないでしょーが・・ね、だからよくあるケースなんですね。閑話休題。
さて、こんなときフォトショップ・エレメンツではどのように修正したらよいでしょうか。 答えを書くと10秒で終わってしまって身も蓋もないので、ちょっと実験しながらみてみましょう。
●やっぱ自動スマート補正でしょ
まず、この講座「フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!」でお勧めの「自動スマート補正」を思い浮かべます。なんでも、これ押しゃあ、解決でしょ的な。では、使ってみましょう。ドンっ。
スマートっていうぐらいですから、とても賢い機能。ちゃんとハットの暗い部分を明るめに補正してくれていますが、残念ながらどちらかというと色合いに気を取られてしまい、色補正を熱心にやってしまいました。なんだか水の中にいるみたいですね。
●明るさ補正でしょ
そりゃあ「明るさの調整だろ?」ってことで、スタンダード編集モード常用な方は言うかもしれませんね。メニューバーから「画質調整」→「ライティング」→「明るさ・コントラスト」をいじってみたりしましょう。暗い画像を明るく補正したり、それに伴ってコントラストの調整にも最適な機能なのですが、全体的に明るさが変更されるので、ハットの影に合わせると光が当たっている部分が明るすぎになってしまいます。
ということで、結論は「クイック補正」モードの画面右、パレットエリアにある「シャドウを明るく」を使うとよござんす。「スタンダード編集」モードの場合は、メニューバーから「画質調整」→「ライティング」→「シャドウ・ハイライト」ですね。この機能は、暗い部分(シャドウ)と明るい部分(ハイライト)の明るさを別々に調節することができるので、影になっている部分だけを集中的に明るくすることができます。
・・・と、自在に影の部分の明るさをコントロールしてみましょう。ちなみに影の部分は色が失われたり、ノイズがのりがち・・実際に色情報が無くなってしまうほど黒く潰れている場合は、この機能をもってしても補正や修復はできませんよ。また、写真のメリハリを考えるとシャドウだって大切。なんでもかんでもシャドウ部分を明るくするとなんだかノッペリした写真になってしまうので、その点も注意しましょう!!
次回もお楽しみに。