まずは、前回のサンプル写真についての補足ですが、キヤノンEOS Kiss Digital独特の赤みかがった健康そうに見える肌の色合いと、私が撮ったハイキーめな露出を見事に、Photoshop Elementsは真実に近い風景に補正してくれました。これはソフトウェアとしては正しいことです。実際、やってみると解りますが、Photoshop Elementsの自動スマート補正はとても高機能だと断言できます。今まで「Photoshop 6.0」あたりを使っていた人が見ると自動補正の進化が実感できるのではないでしょうか。
しかし、当然の話ですが、あくまで自動画質補正とは必ずしもユーザーの思い通りには補正してくれない・・そういうものなのです。前回の講座は、失敗した写真を蘇らせるための自動画質補正の良さを解説したのではなくて、自動画質補正はどのように写真を変えるかを紹介したものです。
次に失敗した写真を蘇らせる「補正効果のデモ」が見たいというご要望にお応えすることにします。
デモをするには、下記のような写真の例が適切かと思います。EOS Kiss Digitalで測定のため試しに撮影した露出アンダー気味(被写体が暗い)の写真です。薮田氏の撮り方講座でも同様の失敗例が出ていますので、アンダーめな写真を撮らないようにする方法はそちらを見て貰うとして、こちらはエレメンツによる補正をば。
外から挿し込む光に引っ張られて、カメラが自動で決めた露出がアンダーになってしまい、肝心の被写体が暗めに写ったわけです。この失敗をリカバリする、つまり露出ミスを適切に補正してくれる自動画質補正は「スマート補正」だけでしょう。「スマート補正」ボタンをポチッと押すだけでこのようにアンダー部分の明るさを持ち上げて、黒くなっていた部分の階調を取り戻してくれます。