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星景写真家・北山輝泰の都市星景撮影講座
第1回 魅力的な都市星景の世界に一歩踏み出すための機材たち


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Photo : Teruyasu Kitayama


TOPIX

先月に引き続き新連載の開始です!デジタルカメラの性能があがり星景写真を撮影する方が増えてまいりました。ただなかなか満天の星空での撮影は時間的にも経済的にも都市部にお住いの方は厳しいものがございます。本連載はそんな都市部にお住いの方にも比較的手軽に楽しめる ” 都市星景 ” に的を絞り解説いたします。撮影・執筆は星景写真家の北山輝泰氏に依頼をいたしました。 by 編集部

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1.星景写真家 北山輝泰です

初めまして。星景写真家の北山輝泰と申します。今回より、スタジオグラフィックス on the WEB にて、都市部で撮る星の写真「 都市星景写真 」の連載を担当させていただくことになりました。まだまだ知られていない都市星景の世界の魅力を、私の撮影記とともに存分にご紹介していきたいというのがこの連載の内容になります。定期連載なのか不定期連載なのか、それは天気の神様次第のため、どうぞご了承のほど。

2.都市星景とは

その名の通り、都市部、強いては街中で撮る星空と風景の写真のことを指します。明るい街中で星が撮れるのかと思われる方も多いですが、実際に晴れている日に肉眼で夜空を見渡してみると、ポツリポツリと星を見ることはできるはず。その星を撮影するのが「 都市星景写真 」です。

写真1 スカイツリーとオリオン座

隅田川沿いから撮影したスカイツリー。鉄塔上部にはオリオン座が写っています。

隅田川沿いから撮影したスカイツリー。鉄塔上部にはオリオン座が写っています。

いかがでしょう。街中でも立派に星空を写すことができました。この写真はシャッタースピードを8秒に設定して撮影をしたものです。夜景撮影の設定をベースに少しシャッタースピードを長くして撮ることで、街中でもわずかながら星の存在を確認することができます。しかしながら、この写真を撮ることがゴールではなく、ここからスタートするのが都市星景の世界ということを覚えておいていただければと思います。

3.撮影に必要な機材

まず何より大事なのは撮影する機材です。都市星景では、
・デジタル一眼レフカメラ もしくは ミラーレスカメラ
・レンズ
・三脚
・レリーズ
・バッテリー
・メモリーカード
この6つの機材が必要になります。

3-1 カメラについて

種類は問いません。最近は様々なフォーマットのデジタルカメラが発売されておりますが、この機材でなければいけないということはありません。お持ちのカメラで気軽に始められるのが都市星景写真の良いところです。

3-2 レンズについて

焦点距離は基本的には50 mm 以下をおすすめしています。星景写真は広角であるほど空が多く写るため有利と言われていますが、都市星景では一概にそうとは言えません。何故ならば、広角では街灯や建物の明かりを拾いやすくなってしまうため、ゴーストが発生する可能性が高くなります。焦点距離は撮影シーンによって適切に使い分ける。これが都市星景写真です。

写真2 都市星景にオススメのカメラとレンズ

オリンパスのOM-Dシリーズに搭載されているライブコンポジット機能は、都市星景との相性が抜群にいい。12-40 mm は、フルサイズ換算で24-80 mm のズームレンズ。あらゆる被写体に対応できる万能なレンズです。

オリンパスのOM-Dシリーズに搭載されているライブコンポジット機能は、都市星景との相性が抜群にいい。12-40 mm は、フルサイズ換算で24-80 mm のズームレンズ。あらゆる被写体に対応できる万能なレンズです。

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3-3 三脚について

三脚は、風で倒されないようにある程度しっかりしたものを選ぶようにしましょう。三脚選びに迷ったら、実際に手に持ってみて、ちょっと重いかな?と思うくらいのものを選ぶのがオススメです。
撮影シーンによっては、手すりに巻き付けられるタイプが重宝したりするときもありますが、それはおいおい記事の中でご紹介をしていきます。

写真3 三脚は撮影シーンよって使い分ける

三脚は、大きさ、重さ、形状、どれもバラバラ。狭い撮影場所に大型三脚を持っていってもただ使いづらいだけ。

三脚は、大きさ、重さ、形状、どれもバラバラ。狭い撮影場所に大型三脚を持っていってもただ使いづらいだけ。

上にあげた3つの機材は最低限必要な機材です。一枚都市星景を撮るのみであればこれらの機材で十分ですが、次にあげる機材が都市星景の幅を広げる重要な機材です。

3-4 レリーズについて

カメラのシャッターを遠隔操作するための有線のケーブルをレリーズと言います。カメラの手ブレを防止することを目的とした機材ですが、このレリーズにはシャッターロックという機能がついており、これが都市星景においてとても重要になってきます。

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写真4 連続して撮影した写真
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冒頭お見せした写真は、実は100枚撮影したうちの一枚をお見せしたものでした。細かい撮影手法は次の号でお話しますが、レリーズのシャッターをロックして撮影をすることで、同じ構図でほぼ連続してシャッターを切り続けることができます。この「連続して切り続けるという作業」が都市星景の基本的な撮影スタイルになります。そのため、レリーズは必ず準備するようにしましょう。

写真5レリーズは自分のメーカーにあったものを
写真5_R

レリーズはタイマー式のものとそうでないものの2種類があります。都市整形ではタイマーなしのものでも問題ありませんが、自分のカメラに適合するものを購入するようにしましょう。

3-5 あると便利な機材について

他には手元を照らすためのヘッドライトや、方角を知るためのコンパスなどがあるとより快適に撮影を行うことができます。安価なものでも構わないので、準備するようにしましょう。

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4.次回予告

次の号では、これらの機材を使ってどのように撮影していくのか、実際に撮影してきた様子と合わせてその流れをご紹介します。

写真6今回の1枚

隅田川沿いで撮影をしたスカイツリーと登る冬の大三角 SONY α7Ⅲ タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD ISO400 f5.6 8秒 40mm 100枚を比較明合成

隅田川沿いで撮影をしたスカイツリーと登る冬の大三角
SONY α7Ⅲ
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD
ISO400 f5.6 8秒 40mm
100枚を比較明合成

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北山輝泰
著者について
北山輝泰 星景写真家 1986年12月1日生まれ 日本大学芸術学部写真学科 卒業 大学在学中、星好きだった恩師の影響で宇宙や天体写真に興味を持つようになる。卒業後、福島県鮫川村に移住をし、本物の星空に触れる生活を始める。 その後、天体望遠鏡メーカーに転職し、営業として7年勤務した後、星景写真家として独立。現在は天文雑誌「星ナビ」のライターをしながら、全国で写真講師業と創作活動を行っている。 ギリシャ神話を含む星空解説を得意とし、ただ写真を撮るだけじゃない、星を見て撮って楽しめるワークショップにすることを心がけている。
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