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星景写真家・北山輝泰の日本星空名所案内
第8回 東北編~ 02


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Photo & Text:北山輝泰


TOPIX

秋が一瞬で通り過ぎ、冬が訪れ星が美しい季節になってまいりました。さて、星景写真家の北山氏が紹介する星景写真のおすすめスポットですが。今月は前月に引き続き、東北地方を取り上げました。今回も氏がワークショップを開催する天元台高原を取り上げております。 by 編集部

<本記事は 2021 年 12 月現在の情報です。現状は記事内容と異なる場合がございます。>

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写真1
カメラ: SONY α7 レンズ: FE14mmF1.8GM  シャッター速度:30.0秒 ISO感度:2500 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

カメラ: SONY α7 レンズ: FE14mmF1.8GM 
シャッター速度:30.0秒 ISO感度:2500 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

皆さんこんにちは。星景写真家の北山です。
まもなく2021年も終わり、新しい年が始ま
ろうとしています。2021 年は月食が2回あり、また昨年のネオワイズ彗星以来ですが、非常に明るく見えたレナード彗星も話題となりました。2022 年も天文現象が目白押しですので、また折を見てご紹介したいと思います。
さて、星空名所案内は前回より東北編がスタートしています。第二弾となる今回は山形県の撮影スポットをご紹介したいと思います。

Index

1.山形県の撮影スポット

今回ご紹介をするのは、山形県米沢市にある「天元台高原」です。星空撮影を生業としている私からすると、天の元の台地と書くこの場所にはとてもシンパシーを感じます。標高 1,350m に位置する天元台高原は、百名山である「西吾妻山」の登山の玄関口として有名です。夏季には夏山リフトが運行しており、1,820m まではリフトで上がることもできるため、日帰り登山の場所として最適です。また、冬の時期はスキー場が開設し、国内屈指のパウダースノウで多くのスキーヤーで賑わっています。

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2.天元台高原の撮影ポイント(1)

天元台高原にはいくつか撮影スポットがありますが、中でも私がおすすめなのは、スキー場の斜面の途中から振り返って見る、天元台高原の全体と麓の米沢市の街並みです。斜面は徒歩で登ることになりますので、スニーカーや登山靴などが必要です。道は、登山者の方が歩くルートに沿って登っていけば迷わないでしょう。

写真2
カメラ: SONY α7SⅢ レンズ: FE14mmF1.8GM  シャッター速度:4.0秒 ISO感度:200 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

カメラ: SONY α7SⅢ レンズ: FE14mmF1.8GM 
シャッター速度:4.0秒 ISO感度:200 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

特におすすめのタイミングは、日没後から夜までのマジックアワーやブルーモーメントの時間です。ぽつりぽつりと灯るペンションの灯りや、米沢市の街明かりが非常に美しく、高原の風を感じながら眺めている時間はまさに至福のひと時です。方角は北西~北~北東を望むことができるため、北極星を中心とした日周運動などを比較明合成で表現するのがいいでしょう。撮影には 12mm ~ 16mm 程度の広角レンズがおすすめです。

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3.天元台高原の撮影ポイント(2)

斜面を登るのはちょっと大変という方には、平坦な道を歩くだけで到着できる「パノラマ展望台」がおすすめです。ここからは米沢市の街並みや、朝日連峰や月山、鳥海山といった、東北のメジャーな山々を見ることができます。

写真3

03_R

方角は北から北東の方向になりますので、先ほどと同じように日周運動狙いで撮影するのがおすすめですが、米沢市の夜景が明るいため、ハーフNDフィルターを併用して撮影するのがいいでしょう。展望台は木製ですがしっかりとした作りなので、インターバル撮影用に機材をしかけて、タイムラプス動画などを作るのも面白いでしょう。

写真4
カメラ: E-M1 MarkⅡ レンズ: M.ZUIKO DIGITAL 7-14mm F2.8 PRO  シャッター速度:5.0秒 ISO感度:1250 絞り:f5.6 ホワイトバランス:蛍光灯 比較明合成 720コマ

カメラ: E-M1 MarkⅡ レンズ: M.ZUIKO DIGITAL 7-14mm F2.8 PRO 
シャッター速度:5.0秒 ISO感度:1250 絞り:f5.6 ホワイトバランス:蛍光灯
比較明合成 720コマ

写真5
カメラ: E-M1 MarkⅡ レンズ: M.ZUIKO DIGITAL 7-14mm F2.8 PRO  シャッター速度:30.0秒 ISO感度:6400 絞り:f2.8 ホワイトバランス:蛍光灯

カメラ: E-M1 MarkⅡ レンズ: M.ZUIKO DIGITAL 7-14mm F2.8 PRO 
シャッター速度:30.0秒 ISO感度:6400 絞り:f2.8 ホワイトバランス:蛍光灯

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4.天元台高原の撮影ポイント(3)

天元台高原のシンボルが「幸福の鐘」です。天元台高原には全部で3つの鐘がありますが、他の2つはリフトを乗り継いでいった途中にあるため、この幸福の鐘を被写体に星空撮影するのが良いでしょう。鐘の下には天元台高原の看板も設置されているので、広角レンズを使って縦構図で撮影するとバランス良く撮影できるでしょう。

写真6
カメラ: SONY α7SⅢ レンズ: FE14mmF1.8GM  シャッター速度:4.0秒 ISO感度:2000 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

カメラ: SONY α7SⅢ レンズ: FE14mmF1.8GM 
シャッター速度:4.0秒 ISO感度:2000 絞り:f1.8 ホワイトバランス:蛍光灯

鐘は360度どこからでも撮影することができますが、看板の向きを考えると東側を向いて撮影するのがおすすめです。

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5.天元台高原の撮影ポイント(4)

天元台高原には「火焔滝(ひのほえのたき)」という滝を高所から見下ろすことができる展望台もあります。ひのほえとは、夕陽があたるとまるで火炎のように見えることからその名がついたと言われています。展望台から滝まではかなり距離があるため、わずかに見えるといった程度ですが、この展望台は東側が開けているため、昇る星座を風景とともに撮影したい場合におすすめです。

写真7
カメラ: Canon 6D レンズ: TAMRON 15-30mm F2.8 G2  シャッター速度:10.0秒 ISO感度:3200 絞り:f2.8 ホワイトバランス:蛍光灯

カメラ: Canon 6D レンズ: TAMRON 15-30mm F2.8 G2 
シャッター速度:10.0秒 ISO感度:3200 絞り:f2.8 ホワイトバランス:蛍光灯

 10月上旬~中旬の紅葉の時期には、滝周辺の山々が色づきますので、そのタイミングに撮影するのがいいでしょう。その場合、月明かりがある日に撮影すれば、より色鮮やかな写真を撮ることができるでしょう。

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6.天元台高原へのアクセス

天元台高原へのアクセスですが、米沢市から車もしくは公共交通機関を使い、ロープウェイ山麓駅「湯本駅」までお越しいただいた後、ロープウェイに乗ってアクセスする方法が一般的です。自家用車をお持ちの場合は、猪苗代湖側からもアクセスすることができますが、カーブが連続する峠道を登ってくることになるため、運転に慣れている方以外はあまりおすすめできません。
 天元台高原には宿泊施設が複数あります。最も収容人数があるのはアルブ天元台ですが、ペンションもいくつかありますので、旅のスタイルに応じて選ぶのがいいでしょう。

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7.まとめ

今回は東北編のvol.2ということで山形県米沢市の「天元台高原」をご紹介しました。冬は雪深く、撮影で出歩くためにはスノーシューなどが必要になりますので、行かれる場合は十分な準備が必要です。天元台高原では、夏から秋に星景写真のワークショップも行っておりますので、ご興味ある方は私の HP のワークショップ情報や SNS をご確認ください。また、天元台高原で撮影したVlogをYouTubeにアップしておりますので、よろしければそちらもご覧ください。2021年の星空名所案内はこれで終わりになります。また 2022 年の更新をお楽しみに~!

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