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第16回 画像を指定のサイズでトリミング
トリミングの初級講座 2006/05/24
 
1.画像の切り抜き(トリミング)
2.よく利用される画像のサイズ例
3.新しいファイルを作って貼る

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デジタルカメラで撮った画像を指定のサイズでトリミングする手順を紹介しま

 
1.画像の切り抜き(トリミング)
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画像A
画像の一部を切り抜く(トリミングする)には、ツールパレットから「切り抜きツール」を選択します。

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画像B
@切り抜き(トリミング)したい部分をマウス(視点から終点に斜めにドラッグ)で指定します。削除される部分が暗く表示されます。
A選択範囲の右にボタンが表示されますので、「○」で決定です(「×」でキャンセル)。

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画像C
画像が切り抜かれ(トリミングされ)ました。

 

 画像の一定の範囲を指定して切り抜くことを一般に「トリミング」と呼びます。フイルム撮影の場合、ネガが入ったケースの上からアップで切り抜きたい部分だけを色鉛筆でマークして、現像をカメラ店などプリントショップに頼むと、トリミングして焼き増してくれます。もちろんデジタル画像ならそれくらいのことは簡単に自分でできます。

簡単な切り抜き(トリミング)

指定した範囲だけを切り抜きたい場合、Photoshop Elementsに画像を表示して「切り抜きツール」を使います。このツールを使い、マウスで切り抜きたい範囲を指定するだけで簡単にトリミングすることができます。

ただ、実用上はこのように「適当なサイズでもいいから切り抜きたい」というケースは少なく、あるサイズに合わせて切り抜き(トリミング)したいというケースがほとんどです。そのため、この切り抜きツールでは役不足です。

今回はそれを中心に解説します。

2.よく利用される画像のサイズ例
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画像D
前回の復習ですが、画像を表示したらナビゲータの「%」を指定して見やすい表示サイズに調整します。実際の画像サイズは画像のすぐ下に表示されています。

画像E
ポインタを合わせてマウスボタンを長押しすると、情報を表示します

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画像F
ワークスペースの画像編集ウィンドウの大きさも変えることができます。

 

 ウェブページや文書ファイルに画像を貼り付けるとき、あらかじめ決められた画像サイズにしたい場合があります。例えば、「500×375の4:3のサイズに変更したい(ピクセル)」とか「家庭用テレビとビデオカメラでよく使われる720×480に変更したい(ピクセル)」、あるいは「148mm×100mmのはがきサイズに変更したい(mm)」とかいった場合です。

横幅500ピクセル

横幅500ピクセルというサイズは、ブログに大きめに表示できる画像のサイズの目安にしている人も多いようです。単に横寸をこれに合わせるだけでは例題としては面白くないので、4:3のサイズでやってみましょう。

720×480ピクセル

720×480ピクセルというのはDVDビデオなどに用いられる画像サイズです。そのため、DVD作品を画像キャプチャーしたり、DVDビデオで表示するメニュー画像を作る際に使う画像サイズです。

はがきサイズ

最後のはがきサイズを例にしたのはもちろん、デジタルカメラで撮影した画像をはがきサイズの用紙に印刷したり、年賀状や暑中見舞いの原稿の素にしたいときに使うサイズです(後者の場合、実用上は天地2〜3mmほど少し大きめのサイズにして使用するのが良いのですが・・)。

まずはデジタルカメラで撮影した巨大な画像をPhotoshop Elementsで表示します(画像D)。画像のすぐ左下にサイズと解像度が表示されますので、そこにマウスのポインタを合わせて長押しすると、現在のサイズの詳細が表示されます(画像E)。ここに画像のサイズ以外の情報が表示されている場合は、この欄の右の「▲」ボタンをクリックして、表示する情報を「ドキュメントのサイズ」に切り替えると表示されます。

さて、前述の画像サイズにトリミング兼リサイズしてみましょう。

方法はいくつかありますが、僕がいつも使っている方法を紹介します。

 

3.新しいファイルを作って貼る
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画像G
メニューバーから「ファイル」-「新規」-「白紙ファイル」を選択して、新しい白紙ファイルを作成します。

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画像H
単位に「pixel」を確認し、幅と高さに「500」と「375」を指定します。

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画像I
720×480の新しいファイルを作るには、「カスタム」の▼をクリックし、「NTSC DV 720×480」を選択します。

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画像J
はがきサイズの場合は、単位に「mm」を選択し、はがきの寸法の縦横サイズ(148mm×100)をそれぞれ入力します。印刷が目的なら解像度は「300」に。

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画像K
新しい白紙ファイル(1)。切替は(2)をクリックして行います。

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画像L
もとのデジカメ画像をサイズ変更するには「イメージ」→「サイズ変更」→「画像解像度」を選択します。

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画像M
横幅「1000」を入力して縮小しました。

画像N
メニューバーから「選択範囲」→「すべてを選択」を選びます。

画像O
メニューバーから「編集」→「コピー」を選択します。

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画像P
新しい白紙ファイルを選択し(1)、メニューバーから「編集」→「ペースト」を選択します(2)。

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画像Q
新しい白紙ファイルに画像が貼り付きます。

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画像R
ナビケーダの表示サイズを調整して(1)、波線が見えるようにすると、貼り付けた画像と新しくトリミングされる画像がそれぞれ解りやすいと思います。波線の四隅の四角いボックスを、SHIFTキーを押しながらドラッグすると、縦横比を維持しながら拡大/縮小ができます(2)。

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画像S
見えている範囲で気に入った範囲に拡大縮小できたら、マウスボタンをはなしてトリミング完了です。

 

 作業の手順を簡単に言ってしまうと目的のサイズで新しいファイル(白紙のファイル)を作り、そこに画像を貼る、ということです。白紙ファイルに貼った画像はレイアーとして(透明セル画のように)貼り付けされるので、表示部分をスライドさせてズラしたり、大きさを変更することが、簡単にできます。その結果、決まった画像サイズに表示したい画像を合わせる作業が比較的すんなりできる、というわけです。

では、500×375ピクセルを例に実際にやってみましょう。

●新しいファイル(白紙ファイル)を作る

メニューバーから「ファイル」→「新規」→「白紙ファイル」を選択します。(画像G)

「新規」ダイアログが表示されますので、新しく作る画像のサイズを指定します。

500×375ピクセルの新しいファイルを作るには、単位に「pixel」を確認し、幅と高さに「500」と「375」を指定します。「OK」を入力すると決定です。


720×480の新しいファイルを作るには、「カスタム」の▼をクリックし、「NTSC DV 720×480」を選択します。これはあらかじめセットしたあるサイズで、家庭用テレビ(NTSC)やビデオカメラ(DV)てせ用いられている720×480ピクセルサイズ、という指定となります。
他にハイビジョンサイズ「HDV」やA4、B4などの用紙サイズに合わせたカスタムサイズも用意されています。


はがきサイズの場合は、単位に「mm」を選択し、はがきの寸法の縦横サイズ(148mm×100)をそれぞれ入力します。ここでは解像度を72に指定していますが、プリントする場合は、「300」を指定すると良いでしょう。

新しい白紙ファイル(例では500×375ピクセル)ができあがります(画像の(1))。元のデジカメ画像と新しい白紙ファイルは(2)をクリックすることで切替ができます。
元のデジカメ画像をクリックして表示を切り替えて下さい。


●デジカメ画像をコピーする

次にデジカメ画像をコピーしますが、元の画像と新しい白紙とではサイズがずいぶんと異なるため、そのままのサイズで貼り付けを行っても扱いづらい可能性があります。そこで前もって、元の画像をもう少し小さいサイズにリサイズしておきましょう。

元のデジカメ画像でメニューバーから「イメージ」→「サイズ変更」→「画像解像度」を選択します。

サイズの違いを考えながら、少し大きいくらいのサイズを指定します。例では2倍サイズの横幅「1000」を入力しました。

メニューバーから「選択範囲」→「すべてを選択」を選びます。画像全体が選択されます。

メニューバーから「編集」→「コピー」を選択します。(Windowsのクリップボードに画像がコピーされます)

新しい白紙ファイルを選択し(1)、メニューバーから「編集」→「ペースト」を選択します。

新しい白紙ファイルに画像が貼り付きます。画像の上に「波線」が見えますが、これが貼り付けた元の画像の上端になります。

ナビケーダの表示サイズを調整して(1)、波線が見えるようにすると、貼り付けた画像と新しくトリミングされる画像がそれぞれ解りやすいと思います。波線の四隅の四角いボックスを、SHIFTキーを押しながらドラッグすると、縦横比を維持しながら拡大/縮小ができます(2)。


見えている範囲で気に入った範囲に拡大縮小できたら、マウスボタンをはなしてトリミング完了です。メニューバーから「ファイル」→「別名で保存」でJPEG等で保存すれば、トリミングした画像のできあがりです。


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