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フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!
第15回 画像サイズを変更する
表示サイズと実サイズの違い 2006/04/26
 
1.デジカメ画像のサイズと画面表示のサイズ
2.パレットエリアのナビゲータ
3.実際の画像サイズを変更する(そのまま縮小/拡大)

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Photoshop Elementsの画面に表示されている画像サイズと実際の画像サイズとは異なります。表示されているズーム倍率を変更したり、実画像のサイズを変更する方法を解説します。

 
1.デジカメ画像のサイズと画面表示のサイズ
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画像A
EOS Kiss Digitalで撮影した画像サイズと、17インチディスプレイで見やすい1024x768サイズとの無理矢理な比較。
デジタルカメラの画像ってすごい・・

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画像B
EOS Kiss Digitalで撮影した画像をPhotoshop Elementsで表示。このときは自動的に表示が16.7%に縮小されました。

 

 デジタルカメラで撮影した画像は、プリンタ印刷したり、ホームページや文書ファイルに貼り付けたり、用途によっていろいろなサイズに変更して利用したいものですよね。

 ここに1枚の写真があります。これはEOS Kiss Digitalで撮影した画像なので、元々の画像のサイズは「3072×2048」というとても大きなものです。掛け算すると630万になりますね(実ファイルをPhotoshop Elementsで読み込んだ数値です。仕様表では3088×2056となっています)。

え?
「それがどれくらい大きいんだい?」ですって?

 例えば、パソコンや使っているディスプレイによってWindowsのデスクトップ画面のサイズはことなりますが、例えば17インチディスプレイを使用している場合は主に「1024×768」か「1280×1024」が使われています。つまり、EOS Kiss Digitalで撮影した画像はそれよりずっと巨大なのです。これが800万画素や1200万画素のカメラになるともっと大きな画像サイズになります。

 これをPhotoshop Elementsの画面に表示させてみましょう。Photoshop Elementsを起動し、「スタンダード編集」モードにして、マイコンピュータから表示したい画像をドラッグアンドドロップするだけの作業です。この操作を行うと画面Bのように、Photoshop Elementsの現在のウィンド・サイズに合わせて自動的に画像が縮小されて表示されました。
どのくらい縮小表示されているかは、画面の(1)の部分(「%」表示)で確認することができます。この例では16.7%ですね。

2.パレットエリアのナビゲータ
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画像C
パレットエリアの項目は「▽」をクリックすると「展開(詳しく表示)」と「折りたたみ(隠す)」が切り替えできます。サイズの変更は○印をドラッグして調整できます。パレット名をパレットエリアの外にドラッグアンドトロップするとその項目はパレットエリアからはずれて別の小ウィンドウで表示します。

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画像D
パレットエリアの「ナビゲータ」でズーム倍率を変えることができます

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画像E
ワークスペースの画像編集ウィンドウの大きさも変えることができます。

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画像F
メニューバーの「ビュー」コマンドで表示画像のサイズを調整できます。

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画像G
ルーペのアイコンをクリックして、ズーム倍率を指定することもできます。

 

ちょっと寄り道「パレットエリア」のお話

 「おや? 画面の右側にも縮小表示されている」(2)と気付いた人もいるでしょう。ここはピレットエリアと言って、ユーザが日頃よく使う機能だけを厳選してセットしておけるエリアです。

 目的によっても異なりますが、私が初級向けのレタッチを行う際は、この画面のようにパレットエリアを設定して作業を行うことが多いのです。ヒストグラム、スウォッチ、ヒストリー、レイヤー、ナビゲータがセットされていて、▽マークになっているヒストグラムとナビゲータが大きく表示されています。▽マークを押すことで切替ができます。また、パレットエリア全体の横幅や、それぞれの項目の枠の大きさも変更することができます(○印をドラッグして調節できます)。


ナビゲータと表示範囲

 縮小画像(2)は「ナビゲータ」といって、画像表示の倍率を変更したり、画像全体のどの部分を表示しているかを知る機能があります。
 先の画像では全体が表示されているのでピンと来なかったと思いますが、表示のサイズを変更してみるとその意味が解ると思います。

 画像Dのナビゲータの(3)、縮小/拡大率の入力欄に「50」%を入力するか、その隣のスライドバーを動かすとワークスペースに表示されている画像の表示倍率が変わりました。

 ナビゲータの縮小画像を見ると赤い四角いマークが表示され、全体のどの範囲が左のワークスペースのウィンドウに表示されているかが解ります。ちなみにこの状態は表示するサイズを拡大/縮小するだけで、実際の画像ファイルのサイズは変更していません。

 ワークスペースのウィンドウの右下をドラッグしてウィンドウの大きさを変更してみましょう(画像E)。ナビゲータの赤枠も連動して大きさが変わりました。表示の%は50%で変わりありません。実際の画像ファイルのサイズは変更していません。
 ナビゲータの赤枠をドラッグして動かすことで簡単に表示位置を変更することができます。

 表示の大きさを変更することをズームイン(拡大表示)、ズームアウト(縮小表示)と呼びます。メニューバーからは「ビュー」をクリックすることでズームイン/ズームアウトが選択できるほか、ワークスペースのウィンドウのサイズに縦か横がぴったり入るように指定したり(画面サイズに合わせる)、実際の画像のサイズで表示するように指定(ピクセル等倍)することもできます(画像F)。

 まだ同様にツールパレットのルーペ(4)をクリックし、オプションバーからズームツール(ルーペのアイコン)や「%」で表示サイズを指定することもできます(画像G)。拡大ズームツール(+)を使用してるとき、Altキーを押しながらクリックすると縮小(-)に切り替わります。

表示サイズのポイント

 表示が100%のときには起こりませんが、縮小/拡大表示のときは実際の画像のサイズを変更して表示しているため、使い方によっては画像が粗く見えたり、ギザギザに見えたりします。25%、50%、75%表示のときは、このような劣化が少ないのでお勧めです。

 

 

 

 

 

パレットエリアに項目を配置する方法

例えば、パレットエリアに「ナビゲータ」を登録するには次の手順で行います。

  1. メニューバーから「ウィンドウ」-「ナビゲータ」を選択します。
  2. ナビゲータの小ウィンドウ(下の画像)がワークスペースに現れます。
  3. タイトルタグをクリックしてパレットエリアにドラッグアンドドロップします。
  4. パレットエリアに「ナビゲータ」が追加されます。
3.実際の画像サイズを変更する(そのまま縮小/拡大)
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画像H
画像ファイルの実サイズを変更するにはメニューバーから「イメージ」-「サイズ変更」-「画像解像度」を選択します。

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画像I
実サイズを20%に縮小したいときは、幅で「%」を選択して数値に「20」と入力します。「縦横比を固定」がチェックされていると、高さも自動的に等倍率で縮小/拡大されます。

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画像J
表示画像が小さくなるとともに、実画像のサイズも小さくなっています。このまま別の名前で保存すれば完成です。

 

 次に、表示のサイズではなく、実際の画像のサイズを変更する方法を解説します。例えば、3072×2048の画像を20%のサイズに縮小して保存したいと思います。

 ツールバーから「イメージ」-「サイズ変更」-「画像解像度」を選択します。

 画像解像度ダイアログが表示されますので、「単位」に「%」を指定し、幅を「20」と入力します。「縦横比を固定」にチェックが入っていると幅サイズを変更すると同じ縮尺で高さサイズにも連動します(画面では計算数値の都合上、20より少し少ない数値が自動で入っています)。

 「OK」を押すと画像のサイズが小さくなります。この状態で保存すると、画像サイズの小さいファイルになります。

 同様に100%以上を指定すれば、画像を拡大して保存することができます。

 これでPhotoshop Elementsに読み込まれている画像のメモリ上の実サイズの拡大縮小ができました。これを「別名で保存」コマンドなどで保存すれば、サイズ変更(リサイズと呼びます)した画像ファイルが完成です。

 次回は決まったサイズに縮小/拡大する基本操作について解説しましょう。


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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。
 
初出:2006/04/26
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