■ iPhone4やiOS4.3に最適化
AdobeがiPhone等、iOS用のPhotoshop Expressをバージョン1.5にアップデートしました。
Photoshop Expressは、iPhoneやiPadなどのiOS用に「App Store」でダウンロード配布されている無料のレタッチツールです。詳しい情報は「第02回 : iPhoneやXperia(android)用のフォトショップ」をご覧ください。
今回のバージョンアップにより対象OSがiOS 4.2以降となったので、旧バージョンのiOSを使っているユーザは利用できないのが難点ですが、次のような改良点がアナウンスされています。
【Photoshop Express1.5の改善点】
・新しいカメラワークフローの導入
Photoshop Express 1.5ではアプリケーション内での高速連続撮影を可能にした新しいワークフローが導入されました。
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【1】 iPhoneで撮影した夜のイルミネーション。実際はもう少し煌びやかな印象です。 |
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【2】 Photoshop Expressで編集。「Exposure」(露光量)を選択して画面を右下から左上になぞります。 |
・iPhone 4とiPod TouchのRetina ディスプレイを
フルサポート
Retinaディスプレイがフルにサポートされ、写真は滑らかでシャープに、アプリケーションの画面は鮮明で明瞭に表示されます。
・マルチタスキングのサポート
iOS 4.2のマルチタスキングに対応し、他のアプリケーションに移動してからPhotoshop Expressに戻った場合にも直近の状態が保存されます。マルチタスキングとは、同時併行処理のことですが、ここではアプリを切り替えても、Photoshop Expressは起動したままスタンバイの状態になっていて、再びPhotoshop Expressに戻ったときに、作業中の状態を保持していることを示しています。
・写真アップロード機能の改善
マルチタスキング対応に伴い、Photoshop.comやFacebookへのアップロードは、他のアプリケーションを切り換えて使用しながらバックグラウンドでも行えるようになりました。前述のようにマルチタスキングとは同時に複数の処理を実行することです。しかし、iPhone(iOS)では、バッテリーの消耗やメモリの浪費を防ぐために、同時処理できる作業に制限を設けていますが、アップロードやダウンロードはマルチタスクできる作業の対象です。それを利用してPhotoshop Expressでは、アップロード作業中であっても、アップロードを中断せずに他のアプリに切り替えて利用できる、ということを示しているようです。
■ Photoshop Express 活用例
iPhoneはスマートフォンなので、コンパクトカメラや一眼レフのように目を見張るような写真はなかなか撮れないのが実状ですが、簡単なレタッチ操作だけで相応な写真にブラッシュアップできる点はとても便利です。レタッチのアプリケーションはPhotoshop Expressに限らず、さまざまなアプリをインストールして撮ってすぐレタッチできますので、その点ではデジタルカメラや一眼レフより優れています。
私もいろいろな場面で利用していますが、特に暗い写真や逆光など、撮影環境がよくない場面で撮った写真をチョチョイとレタッチして(右画面)、それなりに仕上げて、Twitterやmixi、ブログなどに投稿するのにはとても便利に活用しています。 |