新しいPhotoshop Elements 8.0の目玉機能のひとつが「再構成」。
「再構成」機能ってなんだ?
何を"再構成"するんだ?
って人も多いと思います。
アドビシステムズのヘルプやウェブサイトの解説によると、「再構成」は「人間、建物、動物などの主要なビジュアルコンテンツを変更することなく、写真のサイズ変更を行います」と書いてあります。サンプルの写真は右画像のように、草原を走る3人の子供を横位置で撮った写真を、3人の子供をゆがめることなく、背景を加工することで不自然なく、縦位置に再構成しています。
つまりアレですな…被写体は変形させずに、背景を縮めたり伸ばしたりする機能…と、こういうわけです。
ふむ、たしかにサンプルをみるとそんな機能のようですが、どんなときに使うのでしょうか。
それは決まったサイズのフレームの中に、写真の主題である被写体や主題をすべて詰め込みたいときに使うのです。
例えば、この下の写真。年賀状で使ったのですが、私はこの写真を正方形のフレームに収めなければなりませんでした。そして収めたい主題はもちろん、砂だらけで奮闘した2人の子供の表情と、潮干狩りでゲットした収穫…ハマグリやアサリたちです。
というわけで、画像を正方形のフレームに収めてトリミングしてみました。
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画像C 元画像を正方形でトリミング。 |
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画像D もし、もしも2人がもっと近づいていたならば、もっとアップでトリミングできます。 |
すると・・そのフレームにすべての主題を収めるには、画像Cのように被写体が小さくなってしまい、見た人には子供の表情が伝わりにくいのです。更に、手にハマグリを持っていることを解りやすくするには、少しでも寄った写真にしたいのです。
この問題を解決するには子供達の距離が問題です。ふたりがもっと近づいて立ってくれれば、表情も大きく、ハマグリも見える位置でトリミングできます。
そんなわけで2人にもっと近づいてもらい、トリミングした画像がDです。
思ったとおり、画像Cに比べて、画像Dは表情もハマグリも解りやすくなりました。
でも、撮り直したわけではありません。
ふたりがもっと近づいてもらって撮っていたらなぁ、と感じたとき、私は独り言をつぶやきました。
「あぁ、なんてことだ・・2人がもっと近づいていないとダメだ。2人の立ち位置を再構成したいなぁ・・あぁ、再構成ができたらなぁ・・再構成? ・・・おぉっ、再構成ツールを使おうっ!!」
というわけで「再構成」機能の出番が遂にやってきたのですっ!!
えっ!? わざとらしい展開とセリフですって? まぁまぁ、でも、独り言の内容はアレとして、プロセスはすべて本当の話なんですょ。 |