スナップポートレートの良さは、移動や休憩の時間も含め、十分なコミュニケーションを図ることができること。
レンズを向けてばかりではなく、モデルの気持ちを聞きながら、ゆっくりと進めていこう。
1:線路沿いを。
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 85mm F1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/200秒 ISO200 WB:マニュアル RAW |
とある路線の沿線をブラブラしてみることにした。
歩くけど大丈夫?と確認したあと、ゆっくりと進む。
カメラには50mmを付けておいた。
自然な距離感をおさえることが目的だが、雨が止んだとはいえ暗かったので、
開放値の明るい50mmはうってつけ。また、背景から状況が分かるくらいのなだらかなボケも、
臨場感を出すのに向いている。
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/320秒 ISO200 WB:マニュアル RAW
話しかけると駆け寄ってきてくれる彼女を自然に。 |
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/320秒 ISO200 WB:マニュアル RAW
沿線を歩いている全体の感じを出してみる。状況説明になるカットは、一連の撮影シーンの導入に使いやすい。 |
通行人や通行車両などの邪魔にならないように、細心の注意を払いたい。
特にモデルと二人だけの撮影になると、なかなか目に飛び込んできにくいので、
シャッターに夢中にならず、少ないショット数で進めることだ。
また踏切で撮影するときは、間違って線路内に侵入しないように。
2:雑貨屋にて。
線路沿いに、気になる雑貨屋さんがあり、立ち寄らせてもらう。
英美ちゃんはもちろん初めて。
色々な作家さんの作品を夢中になって眺める様子を、追いかけることにした。
お店の様子が分かるように、広角系のズームレンズで。
雰囲気を損なわないように、ストロボは使わないで、ISO感度を上げることで対処した。
たまたま他のお客さまがいらっしゃらなかったので、安心して撮影させていただいたが、
迷惑にならないように心掛けたい。
また、お店の場合、商品が写っていいものかどうかを確認しておき、トラブル回避も念頭に。
こちらのお店は、外の壁も個性的なので、こちらでも少し撮影させていただく。
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一度英美ちゃんに立ってもらい、イメージを作る。
寒いのに、コートを脱いでくれた。素早さが求められる状況だ。 |
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/320秒 ISO400 WB:マニュアル RAW |
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/500秒 ISO400 WB:マニュアル RAW |
壁の一部を背景に、可愛らしさとアートっぽさのどちらも求めてみた。
偶然面白いシーンに出会えるのも、スナップポートレートの良さだ。
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Canon EOS5D Mark2 + Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX 17-35mm F4
絞りF4 1/250秒 ISO400 WB:マニュアル RAW
こんな仕草や表情をしてもらえると嬉しくなる。明るく楽しいイメージの壁画にピッタリ。スナップはオープンな撮影、お互いに楽しみながら、時にふざけながら、コミュニケーションを深めていけると、良いショットに出会えるようになる。 |
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こんな感じのお店入り口。一つのポーズやカットに長くこだわらない。1ショット毎ポーズや構図、角度など変える気持ちで。 |
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Canon EOS5D Mark2 + シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM
絞りF1.6 1/25秒 ISO200 WB:マニュアル RAW
お店の中に戻ると、やはり気になるのか、何やら手を伸ばす英美ちゃん。素の笑顔、スナップの自然な雰囲気が出た。 |
雑貨屋さんを後にして、少し進むと辺りはだいぶ暗くなってきた。
かなり寒くなってきたので、お茶することに。
温まったところで、そのお店のオープンスペースでちょっと撮影させていただいた。
行く先々で、レンズを向ける楽しみはスナップならでは。
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Canon EOS5D Mark2 +シグマ50mmF1.4 EX DG HSM
絞りF2.0 1/30秒 ISO400 WB:マニュアル RAW |
明かりを活かし、少し暗くなる雰囲気を全面に。
ランプの光タングステンランプ)の暖かみのある色が、冬の匂いを醸し出してくれた。
スナップポートレートは、身軽さが第一。
できるだけ機材は少なく、モデルとデートする感覚で、ライトにシャッターを切っていこう。
撮影自体には素早さが求められる。即座に露出や構図を決定しなければならず、難しい面も多々あるが、とても良い練習にもなるので、機会があるのなら、どんどんチャレンジしていきたい。モードもマニュアルにこだわらず、オートも積極的に使うことで、撮影に集中できる上に、一瞬の仕草を捉える場面が増えるはずだ。
あとは臨機応変に。
行きたい・撮影したい場所を全てクリアしたいと欲張らず、モデルの様子を観察しながら行なおう。
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