『いつも見ている。私はあなたのことをいつも…。』
少し離れたところから、こっちを見てくれている彼女、自然な距離感を大事にしたかったので、 標準50mmを選択。ホワッと柔らかな描写をもとめ、絞りは開放値に近いF2.2で撮影した。
Canon EOS-1Ds Mark3 + シグマ 50mmF1.4 EX DG HSM 絞りF2.2 1/100秒 ISO250 WB:マニュアル RAW
今にも感情が溢れ出しそうな表情をとらえる。 彼女とのリアルな距離を出す為に50mmをチョイス,絞りF2を選択し、 大きくボカすことで、センシィティブな雰囲気を出した。 涙を気にしながら、ゆっくりとシャッターを切った。
真っ直ぐにこちらを見つめる彼女。ファインダーを覗きながら、 その瞳に引きつけられるようにシャッターを切る。 “今、シャッターを切って!”と発しなくても言葉が聴こえた感じがした。 無表情の中、彼女の強い意志が伝わる、吸い込まれる眼差しが印象的な作品に仕上がった。
見た目に自然な標準50mmをチョイスしながらも奥行きを最大限に表現する為に、構図は斜めにした。 絞りF2.2は、なだらかに背景がボケながらも洋風建築の雰囲気が出るだろうとの判断から。 少しだけ風が吹いた瞬間を逃さずにシャッターを切った。
夏休みで、田舎のおばあちゃん家に遊びにきている設定。 夏の爽やかな朝を表現。 朝日がまだ気持ちいい時間、深呼吸したくなるような空気感を目指す。 望遠レンズの圧縮効果で空気をグッと閉じ込める。 背景を大きくボカす為に、絞りは開放を選択している。
都会ではなかなか味わえない、自然がくれる冷房。 「冷た〜い!」と、はしゃぐ彼女をそのままに。 雰囲気をダイレクトに伝える為に50mmをチョイス、ともに自然の気持ち良さを味わった。
おばあちゃん家の、広い縁側。 ちょっとセンチメンタルな気持ちも混ぜながら、田舎を満喫中。 夕暮れの優しい光を、板の間の反射や障子とともにギュッと構図に入れたくて、 望遠レンズを選択した。 大きな前ボケを作る為に絞りは開放値F2.8で。 思い通りの雰囲気を表現できた。
土間で誰かを待つような、少し寂しさを覚えるイメージで。 見た目に自然な85mmをチョイス、 背景を引きつけながらも奥の緑が無理なく見える程度のボケを目指す。 横位置で空間をめいっぱい活かした作品に仕上げた。
第2回 『谷内里早』 作品解説 第1回でご覧いただきました作品の撮影テクニック、シチュエーションを解説!撮影するにあたり、こだわったポイントや苦労した点など細かくお伝えいたします。 >> 第2回を見る