まずは、CMOSとCCDの違いをチェックしてみましょう。
CMOSは「Complementary Metal Oxide Semiconductor」の頭文字をとった略語で、一般に「シーモス」と呼ばれています。日本語では、一般的に「相補型金属酸化膜半導体(あるいは相補性金属酸化膜半導体)」と訳されています。CMOSは、半導体の方式の1つを指している言葉で、撮像素子以外にもさまざまな用途で使用されています。これがCCDと違うことのひとつといえるでしょう。CCDは、撮像素子以外の用途で使われることはほとんどありません。しかし、CMOSは、撮像素子の他に、メモリとしてだけ使用したり、オートフォーカスのためのセンサとして使用されたりしているのです。そのため、さまざまな現場で改良を繰り返しており、最近ではCCDに比べて進化が速くなっているといえます。