萩原和幸 流
サムヤンレンズ使い倒し術 第9回
SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC
TOPIX
本サイトでお馴染みの写真家・萩原和幸が、高コストパフォーマンスで写真好きの耳目を集め始めているサムヤンレンズをトコトン使い倒す「 萩原和幸流サムヤンレンズ使い倒し術 」。豊富なラインナップを誇るサムヤンレンズから、萩原氏がお気に入りの一本を選んでスナップ、ネイチャー、ポートレートなどなどで使い倒した生々しいレビューを月1でお届けしています。今回取り上げたのはフルサイズ対応超広角 14mm 単焦点 MF レンズ「 SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC 」です。それではお楽しみください。 by 編集部 |
Index
■ 明るい超広角単焦点 MF レンズ
今回は、サムヤンレンズ最人気レンズである 14mm F2.8 ED AS IF UMC。このレンズは、フルサイズなら 14mm という超広角レンズとして、APS-C サイズなら約 21mm とかなり広めの広角レンズとして、風景写真での撮影はもちろん、特に天体撮影をされるユーザーに絶大な人気を誇る。開放値 F2.8 という明るさに加え、開放からシャープで非常に高解像の画を提供してくれる上、サムヤンレンズ全てに言えるコストパフォーマンスに優れている。広大な風景撮影や天体撮影のように、遠景撮影では無限遠が基本となるので MF しかないのがデメリットにならない。
そこで今回は、無限遠がほとんどの天体撮影以外での撮影を試みることで、人気の理由をさらに掘り下げてみることにした。まずは SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC の基本情報を紹介しよう。
レンズ構成は 10 群 14 枚。そのうち、複合非球面レンズ( H-ASP )、高屈折低分散レンズ( HR ED )、Glass 非球面レンズ( AS )を配置した上に、UMC コーティグを施すことで、フレアとゴーストの発生を最小限に抑えている。最短撮影距離は 0.28m、絞り羽根は6枚の円形絞りだ。
今回は EF マウントということで、フルサイズのキャノン EOS 5D Mark III に装着して撮影した。レンズの重量は 550g( EF マウントの場合 )で、カメラとのバランズはすこぶる良い。
14mm という超広角レンズでのスナップ撮影、ここまで超広角レンズだと、デフォルメされた世界を割り切りながら撮影することになり、かえって清々しい。「 あの画角があれば…… 」などという考えは一切浮かばず、「 この画角でここをどうやって遊ぼうかな 」という面白みが先行する。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC |
■ スナップで試してみた
本文中の 実画像 の文字をクリックするとカメラで撮影した実際の画像が別ウインドウで表示されます。容量が大きいのでモバイル端末での表示に注意してください。サムネイル画像をクリックするとリサイズした画像がポップアップ表示されます。
■ 総評
主に天体撮影をされる方に絶大な支持を受けている当レンズ。開放値が明るく、天体撮影では無限遠での撮影がほとんどだが、通常のレンズは無限連での描写が一番良いと言われているので、MFでもデメリットを感じず、かつ一番良い箇所での描写を常用ということでの評判かと思うところもあった。しかし今回全く違うジャンルでのスナップ撮影で使い勝手や描写を見てみたが、評判はなるほど、確かに!と思えた。
14mmという画角はなかなか常用する画角ではないが、ハマると面白い。コルトパフォーマンスに優れているのは周知なので、興味で一本お手元に置かれてもいいかとおもう。多くの皆様が支持している理由が実感できるはずだ。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC |
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
萩原 和幸
■ モデル ■