萩原和幸 流
サムヤンレンズ使い倒し術 第3回
SAMYANG AF 35mm F2.8 FE
TOPIX
本サイトでお馴染みの写真家・萩原和幸が、高コストパフォーマンスで写真好きの耳目を集め始めているサムヤンレンズをトコトン使い倒す新連載「 萩原和幸流サムヤンレンズ使い倒し術 」。豊富なラインナップを誇るサムヤンレンズから、萩原氏がお気に入りの一本を選んでスナップ、ネイチャー、ポートレートなどなどで使い倒した生々しいレビューを月1でお届けしています。今回取り上げたのはフルサイズ対応 35mm 単焦点レンズ「 SAMYANG AF 35mm F2.8 FE 」です。それではお楽しみください。 by 編集部 |
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■ 小さくて軽いフルサイズ対応の 35mm AF レンズ
本文中の 実画像 の文字をクリックするとカメラで撮影した実際の画像が別ウインドウで表示されます。容量が大きいのでモバイル端末での表示に注意してください。サムネイル画像をクリックするとリサイズした画像がポップアップ表示されます。
本連載の第3弾は、「 SAMYANG AF 35mm F2.8 FE 」。このレンズはフルサイズセンサーに対応した AF レンズだ。FE マウントということでソニーαシリーズ用。α7 シリーズや α9 にはフルフレームのワイド寄りの 35mm レンズとして使え、α6000 系をはじめとする APS-C センサー機では、35mm 版換算で 52mm 画角となり、いわゆる「 標準 」レンズとして使える。
とにかく「 小さくて軽い 」。装着していることを忘れてしまうのではないか……と思えてしまうほど。これなら、付けっ放しで一日中持ち歩いても疲れは最小限にできる。
フードはドーム型が付属。バヨネット式で全くかさばらず。シンプルで一体感があってとてもいい感じだ。レンズの箱を開梱するとき、レンズにフードが装着されているにもかかわらず、箱の中でフードを探してしまったくらいだ。
フィルター系は 49mm で切ってあるが、フィルターをつけてしまうとレンズキャップをつけられなくなってしまう。一方、フードには 40.5mm のネジが切ってあるので、フィルターはこちらにつけるといいだろう。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG AF 35mm F2.8 FE |
■ 高山市街のスナップ作例でレンズ紹介
早速撮影に出かける。コンパクトで軽量なため、レンズの取り回しは最高。お散歩撮影にも最適だ。35mm という画角は、今の私にとってはスタンダードな画角で、撮影の中心となっている。やや広角的な性格が出るものの、その場の状況を、視角的に捉えることができるので、とても扱いやすい。スナップでも風景でも、ポートレートでも、多くのジャンルで活躍するのが 35mm だ。
本文中の 実画像 の文字をクリックするとカメラで撮影した実際の画像が別ウインドウで表示されます。容量が大きいのでモバイル端末での表示に注意してください。サムネイル画像をクリックするとリサイズした画像がポップアップ表示されます。
■ 総評
描写はシャープだが、強いキレ感ではなく、どちらかといえば柔らかめ。かといって腰のない描写ではないので、どのジャンルにも使いやすい。ボケはいたってナチュラル。開放値は F2.8 なので、大きくボカすことはできないが、ボケが自然な分、主たる被写体を浮かび上がらせながらも、状況説明的なボケを作るのには向いている。絞り開放から満足のいく描写を提供してくれるので、軽量に利点を生かし、光の乏しいところでも活躍してくれそうだ。総合的な判断として、価格を考えても十分すぎるほどの描写力に、AF 速度と小型軽量。ボディキャップレンズと言ったら申し訳ないが、とっさの撮影に十二分に使えるレンズなので、カメラボディに付けっ放しにしておくレンズとしてオススメだ。
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■ メーカーサイト ■ SAMYANG AF 35mm F2.8 FE |
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
萩原 和幸