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スタグラ編集部の三脚レビュー
気鋭の三脚ブランド レオフォトを試した

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TOPIX

2018年3月に日本上陸を果たした中国の三脚ブランド「レオフォト( Leofoto )」をご存知だろうか。レオフォトの設立は 2014年と若いブランドだが、それ以前は三脚等の撮影機材の OEM 生産を手がけていたそうで、ここ日本でもレオフォトの品質に惚れ込んだプロフェッショナルや写真愛好家から高い評価を得ている注目のブランドだ。今回 Leofoto LS284CL + LH30 を入手する機会を得たので早速レビューしてみたい。 by 編集部

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■ レオフォト ( Leofoto )とは

写真1

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レオフォトは「 プロフェッショナルに向けた 」三脚を生産しており、プロフェッショナルからの要求を高い品質とアイデアで答えているそうだ。レオフォトの三脚は他とは何が違うのか、何が高い評価を得られている理由なのか、その辺りを探りながらレビューをお届けしたい。

レオフォトの三脚は用途に応じて幾つかのシリーズが用意されており、本レビューで取り上げるモデルは小型・軽量かつ堅牢さを兼ね備えたオールラウンダーなレンジャーシリーズの LS-284CL だ。このモデルは、風景写真家・林明輝氏の提案を元に開発が行われた日本特別仕様の意欲作だ。雲台は別途用意する必要があるため、同じくレオフォトのラインナップから汎用性の高い小型の自由雲台 LH-30 を選んだ。

2.LS-284CL と LH-30 の外観・仕様

まずは外観と主たるスペックから見てみよう。豪勢に奢られた10層カーボンファイバーとCNC 切削加工が施されたアルミニウムパーツにより、強固かつ高い安定性を実現している。脚の表面はクロス( X )に編み込まれたカーボンファイバーが採用されて、耐久性を増している事が伺えるうえに、意匠的にも高級感が感じられる。

写真2

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自由雲台の LH-30 を含めた収納高は約 613 mm、重量は約 1.58 kg、昨今人気の旅行用三脚と遜色ないコンパクトさだが、後述する耐荷重量を考えれば突出したスペックだろう。カメラ本体1台とレンズ2本が収納できる小型のカメラバッグに備え付けてマッチするサイズで持ち運びは容易。製品には専用のキャリングケースも付属する。

写真3

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実際に三脚をセッティングして色々と試してみる。段数は4段、伸長時は約1575 mm、自由雲台にカメラをセッティングしてファインダーを覗くと約1700 mm程度となり、十分な視点を確保する事ができる。脚の伸長はパイプを捻る事で緩む・固定がされるナット式で、シンプルな構造ゆえにメンテナンスも容易で、故障リスクの軽減を狙っての採用だろう。

パイプ径は太い順に28/25/22/19 mm、対荷重量はこのコンパクトなサイズ感からは想像もできない約10kg。脚を全て伸ばした状態で三脚の真上から手で抑え付けて強い負荷を掛けてみたがグラつく事もなく剛性は十分。この三脚が1本あれば殆どのシーンで困る事はないだろう。

写真4

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写真を見てお気付きだろうが、この三脚にはセンターポールが無い。当初はセンターポールが無い事に戸惑い、不安にも思ったが、実際に三脚をセッティングし、縦グリップ一体型のカメラ本体と標準ズームレンズを自由雲台に乗せてみると、とても安定する。センターポールが影響して軽微なブレに繋がる事もあるので、実用性と軽量化の両面から、この仕様は合理的な判断と言えるだろう。製品には別途センターポールが付いているので、更に視点を稼ぐ事もできる。センターポールを装着した場合の全伸長時は約 1900 mmにもなり、本サイトでもお馴染みの工場夜景の撮影時など、フェンスを越えた位置からの撮影にも十分に対応ができるだろう。

写真5

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脚の角度調整は3段階。ストッパーを引き上げて、脚を任意の角度に広げ、その後に脚をゆっくりと閉じるとストッパーが戻ってロックされるセミオート機構で、素早い調整が可能だ。

写真6

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同価格帯の三脚には、ストッパーやストッパー周辺のパーツにプラスチックを採用している物もあるが、この三脚は全てが強固かつ精度の高いアルミニウム製で、しっかりと脚を固定する事ができる。安定性を相当重視した設計のためか、脚を開くにはそれなりの力を要するが、三脚の用途を考えればむしろ歓迎できるポイントだろう。注意深く脚の付け根を見ると金属製のワッシャーが使われている様子で、これが適度な摩擦を生じさせつつも、耐久性に一役買っていると思われる。本体周辺は肉抜きが施されており、ここにも軽量化の痕跡が伺える。

写真7

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センターポールが無いために、ローアングルではほぼ地面にベタ付きまで下げる事ができ、アングルの自由度は高い。

写真8

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三脚本体と雲台を接続するネジには見事な工夫が施されている。通常は3/8インチネジが姿を見せているが、この3/8インチネジの外側を押し込むと中から1/4インチネジが姿を表す。これにより従来の三脚では当たり前だったネジ交換の手間が不要になり、どちらのネジの雲台あるいはカメラでも、三脚にそのまま装着する事ができるのだ。

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写真9

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また、製品にはネジ穴を塞ぐキャップも付属。持ち運び時にネジが周囲の物と擦れて傷が付くことを防いでくれる。細かな事だがこれは嬉しい。
続いて三脚に合わせて選んだ自由雲台のLH-30を見てみよう。この小型の自由雲台も三脚同様にアルミ削り出しのパーツで構成されており、手にした際の質感が良い。

写真10

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自由雲台にはアルカスイス互換のリリースプレートが付属。市場には多くの雲台とリリースプレートが出回っているが、それらの大半は互換性がなく、例外的に互換性を有しているのがアルカスイス互換品だ。撮影時の機材交換の手間を減らし、多様な撮影機材との互換性を保てるアルカスイス互換はプロ仕様のデファクトスタンードと言っても過言ではなく、ユーザーの利便性と現場での応用性を考えた選択だろう。

写真11

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リリースプレートの裏面には脱落防止のピンが付いており、プレートを緩めた際にベースプレートのくぼみにピンが引っかかる事で不意の脱落を防いでくれる。

写真12

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プレートを締めるネジは確かなトルク感があり、半周も回せばしっかりと固定が可能。なお、プレートを締めるネジの反対側には水準器が付いている。

写真13

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ボールの径は30 mmとやや小ぶりだが、十分な固定力と安定性を感じられる。こちらもレバーを半周も回せばしっかりと固定してくれる。

写真14

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カメラ本体 + 標準レンズで約 1.4 kg の組み合わせで、休憩がてら、雲台に負荷がかかる様にレンズを下に向けた前傾姿勢のまま 15 分程放置してみたが、その間に緩んで動くことはなかった。ボールを締めるレバーを引っ張りだすとレバーの角度調整がワンタッチで行えるので、レバーが機材と干渉してしまうのを防ぐ事ができる。反対側にはパン用のレバーが付いており、こちらも適度なトルク感があって使い勝手は良い。

写真15

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製品にはネジ付きのカラビナが付属。三脚本体のネジ穴に装着が可能。

写真16

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カラビナにカメラバッグなどを吊り下げれば、簡易的なウェイトとして使える。

写真17

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製品にはもう1つのカラビナが付属しているが、こちらはマイナスネジドライバーと大中小3サイズの六角レンチが1つの工具としてまとまっている優れ物で、カメラバッグにでもぶら下げておけば持ち運びも容易で、撮影中のメンテナンスにも即座に対応ができる。試してはいないが、どうやら栓抜きにもなる様子だ。他にも荒地での撮影にも対応ができるスパイク型の石突きも付属している。繰り返しになるが、この三脚1本あれば、ほとんどのシーンで困ることはなく、まさにオールラウンダーだ。

写真18

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3.総評

今回、初めてレオフォトの三脚を試したが、三脚に求められる要件に対して合理的かつ真面目に答えており、同時にパーツ1つを取っても妥協しない品質の高さが随所に感じられて非常に感心した。手に取った時の質感の高さ、剛性の良さ、精度の高さと使い易さは、同価格帯の三脚と比べて一歩抜きん出た印象があり、コストパフォーマンスも抜群に魅力的だ。

今回、レオフォトの三脚を試す中で、レオフォトは米国製のプロ用撮影機材ブランド「 Really Right Stuff( RRS )の三脚を熱心に研究しているのでは? 」と感じられる節があり、実際にレオフォトは RRS をライバル視しているそうだ。RRS の三脚は確かに高品質だが高価なため、そう簡単に手を出せる金額ではない。一方のレオフォトならば、高品質でありながらも無理なく手が出せる金額のため、「 とりあえず1本は満足な三脚が欲しい 」方にはファーストチョイスとしてオススメしたい。

いくらデジタルカメラの高感度性能と手ブレ補正機能が向上しても、例えばフィルターワークを駆使した風景撮影など、三脚がなければ成立しないシーンは多くある。確かに三脚をフィールドで持ち歩くのは億劫で機動力が削がれるのは事実だが、このサイズ感と質量であれば、さほど持ち運びも苦にならず、何よりも得られる安心感が大きいので、被写体とじっくり向き合って撮影を行うには良いパートナーになるだろう。

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