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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座 第81回 富山ベイエリア&工場夜景の撮り方(後編)

Photo : Takuya Iwasaki

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冬になり夜景の美しい季節となりました。今月の「 岩崎拓哉の夜景撮影講座 」は「 富山ベイエリア&工場夜景の撮り方(後編)」をお届けします。
by 編集部
<本記事は 2023年 12 月現在の情報です。訪問した時期により状況が記事内容と異なる場合がございます。>

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第80回の前編(パノラマ夜景の撮り方)」に続いて、本記事では富山県内のベイエリアと工場が見える夜景スポットを解説します。ライトアップや工場系はパノラマ夜景ほど、気象条件がシビアではなく、アクセスの良い場所が多いため、降雪シーズン以外は年間を通じて夜景撮影が楽しめます。なお、富山県内での撮影のポイント等は、前編の記事を参考にして下さい。

写真1 開港記念碑緑地広場から火力発電所を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:88mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(1)みなとオアシス 海王丸パーク

1992年に開園した公園で、1989年に引退した海王丸が公開されている。海王丸と新湊大橋は22時までライトアップされており、海王丸は数分ごとにライトアップカラーの変化が楽しめる。新湊大橋も撮影する位置によってはきれいに見えるので、海王丸と一緒に写す構図もおすすめ。(地図

写真4 海王丸と大湊大橋のライトアップ

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:56mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(2)海竜町

新湊大橋が見渡せる穴場スポット。釣り人の姿も見かける場所で、新湊大橋が西方向に見えることから、夕暮れ時の景色が特に美しい。ライトアップされた新湊大橋を複数箇所で撮影するなら、海竜町から撮影を始めるのがおすすめ。(地図

写真5 ライトアップされた新湊大橋を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:53mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:6秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:100 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(3)堀岡

新湊大橋の両側には広場が整備されており、堀岡は東側に位置する。広場からはライトアップされた新湊大橋を至近距離で見渡せることから、その迫力に圧倒される。広角レンズで見上げるような構図も良いが、海王丸と新湊大橋を写す構図もおすすめ。なお、対岸の越ノ潟方面へは徒歩(10分前後)で渡ることも可能だ(利用時間は要確認)。(地図

写真6 新湊大橋と海王丸のライトアップ

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:50mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(4)越ノ潟

Googleマップ上では「あいの風プロムナード越ノ潟」と表記されている場所で、新湊大橋の西側に位置する。間近に新湊大橋を見渡せ、迫力ある写真が撮れるはずだ。海王丸との距離も比較的近いため、標準レンズや望遠レンズで撮影するのも良いだろう。(地図

写真7 ライトアップされた新湊大橋を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF14-35mm F4L IS USM / 焦点距離:24mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:5秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(5)開港記念碑緑地広場

富山新港開港を記念して、記念碑が建てられた広場。釣りスポットとしても知られており、夜景観賞目的に訪れる人は少ない。広場からは、間近に新湊大橋が見え、遠くには火力発電所なども見渡せる。万葉線「越ノ潟駅」から徒歩圏にあり、アクセスも良好。(地図

写真8 月明かりと新湊大橋

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF14-105mm F4L IS USM / 焦点距離:14mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(6)南水路緑地公園

面積が約5.4haある広大な公園で、展望台は日中のみの開放となり、夜景撮影は公園内(屋外)から楽しめる。ライトアップされた新湊大橋も美しいが、富山新港火力発電所など工場夜景も撮影できる。(地図

写真9 横向きに新湊大橋を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:80mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:10秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(7)新堀東公園

新堀東公園の手前の歩道が撮影ポイント。バイオマス発電施設を間近に見渡せるが、電線が景観を遮っているのが惜しいポイント。工場とは距離が近いため、望遠レンズが無くても、標準レンズで十分に対応できるだろう。広角寄りで車の光跡を一緒に写す構図もおすすめ。(地図

写真10 バイオマス発電施設を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:50mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:8秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(8)小矢部川河川敷

日本ゼオン 高岡工場が見渡せる場所で、河川敷から写真を撮る形になる。工場とは高低差が無く、正面に見渡す形になり、工場とやや距離があることから、望遠レンズでの撮影が基本。なお、前編の記事で紹介している二上山からも工場の全景を見渡せるため、合わせての訪問もおすすめ。(地図

写真11 望遠レンズで日本ゼオン 高岡工場を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF100-400mm F4L IS USM / 焦点距離:149mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:3.2秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(9)東水路先端緑地

釣り人に人気の場所で、新湊大橋は見えないが、対岸にある北陸電力 富山新港火力発電所を中心に工場夜景が撮影できる。工場と距離が近いため、標準レンズを利用した撮影でも問題無い。なお、駐車場が狭いため、運転に不慣れな方は注意が必要。(地図

写真12 火力発電所の煙突全景を写す

[ ボディ:CANON EOS R6 / レンズ: RF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:53mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F11 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。