ブツ撮りカメラマン高崎勉のつぶやき vol.1
Photo : Tsutomu Takasaki
TOPIX
2016 年3月に ” ネットショップのための商品撮影講座 ”の連載を終了して以来4年ぶりに高崎勉さんの連載を開始いたします。当社の主催するセミナー後のアンケートでも、学びたい分野に必ず入ってくる ” 物撮り ” 。今回は日記風のコラムに物撮りのエッセンスをいれ不定期で更新していきます。また、読者からの ” 製品の撮り方 ” のご質問も受け付けます。文末の「 お問い合わせフォーム」より必要事項を記入してください。いただいた質問の中から高崎さんが解説します。 by 編集部 |
【高崎勉より新連載開始のご挨拶】
皆さんこんにちは。フォトグラファーの高崎勉です。以前、当サイトで「ネットショップのための商品撮影講座」を連載させていただいていました。
この度、静物写真&広告写真についてコラムを担当します。写真愛好家にとどまらず、駆け出しのプロカメラマンにもお役に立てるようなお話をアップしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
Index
■メインコラム:ブツ撮りカメラマンになるきっかけ
カメラマン、フォトグラファーっていう職業は昔は花形でしたけど、「今はどうなのかな?」って思っていました。先日、ある美大の教授とお話しした時、意外とカメラマン志望の生徒が多いと聞き、嬉しくなりましたね。まあ、いずれ僕のライバルになるんだから、あまり喜んでもいられないんだけど。
カメラマンになろうと思う人の動機って、その時代によって違うんでしょうが、僕らの時代は圧倒的にファッション、雑誌、コマーシャルといったジャンルに人気が集まっていました。
その中で初めから「スティルライフ(静物)の写真を撮って生きていくんだ!」と決意していた人は周りにはいませんでしたね。僕以外は。。。普通はタレントの写真を撮りたいとか、カッコいいファッションカメラマンになりたいって思っている人が、実際に撮ってみて「 自分はブツ撮りの方が向いているな。 」と次第にシフトチェンジしていくようです。しかし、僕は最初から商品写真が撮りたくて写真を始めたような経緯があります。
そのきっかけは、中高校生の時代に手にしたギターやオーディオ製品のカタログやポスターに魅せられたことにあると思います。( そんな子供は珍しいですよね。)また、自分の親は自宅では一切お酒を飲まない人だったんですが、お中元などでいただいた洋酒のボトルがリビングのサイドボードに飾ってありました。酒屋さんの店先で同じ製品のポスターを見かけると、キラキラ輝いて全く違うモノになって写っていることに気づいて、「 同じボトルなのに、なんでこんなに違うんだろう。」ってずっと興味を持っていた、そんな変な子供だったのです。
で、、、、おかげさまでこうして様々な広告の商品撮影( いわゆる「ブツ撮り」)のお仕事を継続させていただいてます。
「よく飽きませんね~。」なんて、仲のいいデザイナーに言われたりするんですが、飽きないどころか、日々新しく世に生み出される製品に向き合う仕事をしていると、クライアントから研究の苦労話を聞いたり、製品に対する熱い思いを感じたりして、毎日が楽しくてしょうがありません。
しかも30 年以上この仕事を続けているのに、未だに毎日、新しい発見があって成長を続けられる自分に驚いています。
そんなブツ撮りや広告写真の楽しさをこの連載でお伝えできたらいいなと思っています。また、僕は広告カメラマンとは別のアーティスト活動や写真講座の講師もやっています。きっと話があちこちに飛んじゃうこともあると思いますが、それも楽しんでいただけると幸いです。
■サブコラム:ブツ撮り質問箱
高崎勉さんによるQ & A 「 ブツ撮り質問箱 」もスタートします。ブツ撮りや広告写真に関する、疑問、お悩みにお答えしていきたいと思います。技術的なことはもちろん、どんなことでも疑問に思っていることをお寄せください!下記のフォームから必要事項を記入してください。
※ご質問は記事にて回答をし、個別に回答はいたしません。
※すべてのお問い合わせに回答を保証するものではありません。
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