ブロンカラーでつくる
プロフェッショナル最新ライティング
第1回 日本のブロンカラーはアガイから
TOPIX
プロフォトグラファーからの信頼を集め、全世界で愛用されているプロフェッショナル用撮影照明機材ブロンカラー。その日本における総代理店である「 アガイ商事 」の創立 25 周年を記念して、Mook 「 ブロンカラーでつくる プロフェッショナル最新ライティング 」が玄光社から発売されます。本連載は、その Mook の中から一部を抜粋して、プロのテクニックを掲載していきます。初回は先日ドイツで開催されたフォトキナ 2016 に出展したブロンカラー社とアガイ商事のブースの様子と、池袋にあるアガイ商事のスタジオにおける取り組みを柴田誠が取材してお届けします。 |
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■ フォトキナ 2016 視察ツアー
多くのブロンカラーユーザーの撮影を影で支えているブロンカラーの日本総代理店アガイ商事。その活動は販売やアフターケアだけにとどまらない。フォトキナ視察ツアーもその一つだ。また、映像関連の展示会にも数多く出展して、ブロンカラーをはじめとする取扱商品を紹介し、製品の普及にも努めている。少数精鋭で、幅広い営業活動とサポート活動を行なっている。
ブロンカラーの取材の際に、製品の性能の高さとともに機材のレンタルの話をよく耳にした。アガイ商事では製品の販売だけでなく、レンタルサービスも行なっている。必要な機材を必要な場所まで迅速にデリバリーしてくれる利便性から、ブロンカラーを使い続けているユーザーは少なくない。撮影で足りない機材をカバーできたり、試しにちょっと使ってみるといった、幅広いニーズに対応するこのレンタルサービスは、プロのフォトグラファーにとっては欠かせないサービスのひとつになっているようだ。
また、機材のレンタルとともに、長く代理店が変わっていないことへの安心感は、機材を購入する上で大きいと語るユーザーも多かった。
アガイ商事がブロンカラーの日本総代理店になるまでには、何度も代理店が変わったという経緯がある。高額な海外製品だけに、きちんとしたサポートが受けられるかどうか、不安があるとなかなか購入には踏み切れない。仕事で長く使い続けたいものだからこそ、アフターケアも含めて安心、信頼のできる商品を選びたいというのは当然のことだろう。
アガイ商事が、ブロンカラーの日本総代理店となったのは、創業から2年後の 1993 年のこと。また、ブロンカラー製品のレンタルを開始したのが 1997 年からで、20 年以上にわたって、さまざまなブロンカラー製品を日本のユーザーに提供してきたことになる。
またアガイ商事では、ユーザーを対象にしたフォトキナ視察ツアーを 10 年以上前から実施している。ブロン社の見学や懇親会といったイベントをコースの一部に組み込んでいるのが、このツアーの特徴のひとつとなっている。
ユーザーが製品の製造現場に立ち入る機会はなかなかないだろうし、同行するスタッフにとっても貴重な経験で、商品知識を深める社員教育としてもいい機会となっているようだ。
アガイ商事は、これまでにも世界の販売代理店の中の優良代理店として度々ブロン社から表彰されるなど、ブロン社の信頼も確かなものにしている。まさにアガイ商事とブロン社とは、ともに発展、成長を遂げてきた会社なのである。
■ ライティングセミナー
アガイ商事は、国内で開催される多くの映像関係の展示会やイベントにブースを出展して、ブロンカラーをはじめとする海外の優れた製品を広く紹介している。CP+、PHOTO NEXT、InterBEE、九州放送機器展などの展示会には毎年出展しているほか、新たにスタートしたフォトアクセサリー・ビレッジやPhoto EDGE Tokyoなど小規模の展示会にも積極的に出展し、製品の普及活動にも力を
入れている。
■ オープンスタジオ
また、自社スタジオを利用したライティングセミナーやオープンスタジオなどの独自のイベントを開催。製品の使いこなしや撮影技術のスキルアップなど、実践的なプログラムが、好評を博している。
2016 年に創業 25 周年を迎えたアガイ商事。そして 2018 年に創業 60 周年を迎えるブロン社。私たちが優れた照明機材を手にすることができるのは、両社の深い友好関係があってのことなのだ。
■ 制作・著作 ■
玄光社
スタジオグラフィックス
柴田誠