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ナカムラヨシノーブのイベントレポ
競馬撮影セミナー 川崎競馬場 編
講師:武田明彦 supported by タムロン

report_kawasaki

Photo : Nozomi Inoue

TOPIX

2019 年 11 月22 日(金)、JRA( 日本中央競馬会 )の機関誌「 優駿 」など、競馬専門誌・競馬Webなどで数多くの写真を手掛けている競馬カメラマン・武田明彦氏を講師に招きスタジオグラフィックス初の「 競馬撮影講座 」が開催。川崎競馬場で行われた内容をポイントごとにお届けします。また、同日に行われました「 いのうえのぞみ1日カメラマン記念」の模様もレポ―ト。当日のダイジェスト動画も作成いたしましたので、ぜひご覧ください。 by 編集部

Index

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■ スタグラ初「競馬撮影講座」では協賛レースも!

スタジオグラフィックス初となる「 競馬撮影講座 」では、川崎競馬場の協力により貴賓室を教室に使用し、タムロン社から「 SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 ( Model A025 )」や「 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD ( Model A043 )」など人気のレンズの貸し出しコーナーも設けられて開催された。

夕方からはモデル・カメラマンで著書「 ちょっとしたコツで10倍かわいく見えるモテ写の教科書。」などを手掛けている いのうえのぞみ さん( オフィシャルサイトはコチラ )もゲストに参加。イベントステージにて武田氏と「 馬がウマく撮れるトークショー 」に出演したほか、写真講座の枠を超えて(!?)協賛レース「 いのうえのぞみ一日カメラマン記念 」も開催。こちらは参加者から抽選で数名が良いロケーションからレースの撮影に臨めるなど、バリエーション豊かな内容となっていた。

落ち着きのある貴賓室

落ち着きのある貴賓室

お貸出し用タムロンレンズ

お貸出し用タムロンレンズ

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■ 知ると深い競馬写真の魅力

講座では、まずは競馬場で撮影する上で大切なストロボ禁止といったルール、競馬場によって観覧スペースから走路までの距離が異なるといった競馬場の知識、その距離に応じたレンズのアドバイスなどを解説。続いてシャッター速度や測距エリア等といったカメラの設定、レース以外にも撮影を楽しめるイベントなども紹介。

中盤からは、競馬カメラマンとして生業にしている「 スタート 」「 4コーナー 」「 ゴール前 」などレースシーン別の魅力を作例と共に解説した。受講者はポジションやレンズによって撮れる内容が大きく異なる事からついタムロンレンズにも手が伸び、新たなレンズ沼にも陥ってしまいそうな気持ちに。特に、競馬写真の花形といわれている「 ゴール前 」では、「 勝ち馬を見極める 」という勝負師の感性を伝え参加者を唸らせていた。

講習中の武田氏

講習中の武田氏

トークショーの様子

トークショーの様子

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■ 座学 → 撮影 → 座学のローテーションがテンポよく

そして、本講座で何より参加者をワクワクさせたのが、実際の競馬場で撮影できた事。教室に使用した貴賓室もホテルのような高級感があり、機材を置ける上にバルコニーに出ればすぐ走路を撮影できる好環境。走路までの距離も中央の競馬場と比べて比較的近く、バルコニーから 200 mm レンズがあれば撮影できるのは初心者にも魅力的だった。

そのため、レース中は撮影、合間に座学というローテーションで進行し、レース以外にも馬を間近で見られるパドック撮影ツアー、抽選でよいロケーションから撮影に臨める協賛レースも行われ、競馬撮影の醍醐味を体感できた。

バルコニーから走路が一望

バルコニーから走路が一望

パドック撮影ツアー

パドック撮影ツアー

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■ いのうえのぞみさんが登場して華やかに

ほかにも、人気モデルでカメラマンのいのうえさんを招いたトークショー&協賛レースも開催された本講座。トークショーでは、いのうえさんが競馬撮影を体験した楽しさや競馬場内のオシャレな空間を満喫した様子をスナップ写真と共に紹介。

その後、いのうえさんは協賛レース「 いのうえのぞみ一日カメラマン記念 」にてジョッキーのコスプレ姿で再登場。レース後には勝利ジョッキーの本田正重騎手と記念撮影も行い、報道陣からフラッシュを浴びていた。

トークショーではジャンケン大会も

トークショーではジャンケン大会も

ジョッキー姿のいのうえさん

ジョッキー姿のいのうえさん

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■ 武田氏インタビュー、クリエイティブな競馬写真の魅力も発信

作例では色々なレンズを使い分けていた武田先生ですが、その中でもズバリ勝負レンズを聞くと、「 サンニッパ( EF300mm F2.8L IS II USM )を始め色々使っていますけど、勝負レンズはヨンニッパ( EF400mm F2.8L IS III USM )です。ゴール前で勝ち馬を撮るのがメインの仕事なので、そこを撮影する上では自分にとってベストのレンズだと思っています。」とこだわりを。

競馬写真以外にもポートレートやスポーツなど興味はあるもそうですが、「 仕事柄撮影で土日はつぶれるし、祝日も地方競馬で大きなレースがあれば行くので、日程が被ってしまい撮りに行けないんですよね。他のジャンルを撮った方が競馬写真にいい影響を与えるような気もするけど、その時間を競馬写真に費やした方がいい気もするし、どちらがいいか。」と競馬カメラマン故のジレンマも明かしてくれた。

その一方、「 本城直季さんの作品を見て面白いと思ってミニチュア風写真を始めました。出されている写真集で表紙が競馬場のものがあり、『 やられたと 』思いましたね(笑)」とシフトレンズを使ったミニチュア風写真や、広角レンズで馬と空をダイナミックに入れた作品など、レース写真とは違ったクリエイティブな競馬写真にも力を入れている武田先生。「 雑誌に持ち込んでもまず使われないし、出すところもないのでなかなか日は当たらないですけどね。」と発表に難しさはあるも、「 競馬を知らない人にはゴール前の写真は同じに見えると思うので、そういう写真の方が興味を持ってもらえる人は多いと思うんですよね。」と期待も。11 月に開催した『「時・サラブレッド2019 」第6回競馬写真家グループ展 』やツイッター( @Aki_piko )やブログ( ファインダー競馬 )でも作品を発表しているとの事なので、ぜひ注目してほしい。

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■ 競馬撮影講座・トークショー・協賛レース ダイジェスト動画

当日の様子をダイジェスト動画にまとめたので、ご覧いただきたい。

第1回 競馬撮影講座講師:武田明彦 supported by TAMRON & トークショー & いのうえのぞみ1日カメラマン記念

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■ セミナー参加者作例ギャラリー

YS様

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RK様

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HK様

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YF様

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YK様

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JW様

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HY様

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YK様

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YS様

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RK様

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■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス

著者について
■ナカムラヨシノーブ( なかむらよしのーぶ )■ フォトグラファー・映画ライター。日本広告写真家協会(APA)正会員。映画情報媒体を中心に記者カメとして6年間で2,000件以上の取材記事作成のかたわら、映画『アニー・リーボヴッツ レンズの向こうの人生』をきっかけに写真を学びフォトグラファーに。広告や書籍、出張撮影などさまざまなジャンルで活動中。