光の魔術師イルコ・アレクサンドロフの
32型液晶モニター活用術 ~
「ASUS ProArt PA32UCX-PK 」で変わる写真現像
モデル名 | ProArt PA32UCX-PK |
直販価格(2020/9/18 現在) | 税別 309,273 円 (2020年9月現在) |
サイズ | 32型 |
パネルの種類 | IPS |
表面処理 | ノングレア |
色域 | 89% Rec.2020, 99.5% Adobe RGB, 99% DCI-P3 and 100% sRGB |
解像度 | 3,840×2,160ドット |
輝度 | 600 cd/㎡ (Typical)/1200 cd/㎡ (Peak) |
コントラスト比 | 1000 :1 (Typical)/1000000 :1 (HDR) |
HDR | 対応 (HDR-10 /HLG (Hybrid Log Gamma)/Dolby Vision) |
映像入力 | Thunderbolt™ 3 USB-C x2 (In x1, Out x1), HDMI (v2.0b) ×3, DisplayPort 1.2 |
TOPIX
ストロボを使った幻想的な表現から”光の魔術師”としても人気の写真家イルコ・アレクサンドロフ氏とスタグラ初のコレボレーション企画。イルコ氏自身の Youtubeチャンネル「Ilko Allexandroff 」にて ASUS ( エイスース ) のクリエイター向け液晶ディスプレイ「 ProArt PA32UCX-PK 」のレビュー動画を掲載。カメラを始めておよそ 10 年にして初めてプロレベルのディスプレイを使用したといい、「最初見た時にめっちゃカッコイイ! 色の再現性やディープさに感動しました」と自身の RAW 現像方法を交えながら魅力を語っている。本記事は動画内で語られていない部分の補完と氏が動画内で作例として上げている写真をじっくり観ていただきたい。 by 編集部 |
ASUS より2020 年 9 月 13 日に発売された「ProArt PA32UCX-PK 」。世界初のピーク輝度 1,200 nits やミニLED バックライト搭載の32 型4K HDRモニターで、1,152 ゾーンのローカルディミング制御や、Dolby Vision™、HLG、HDR-10 を含む複数の HDRフォーマットをサポート。ほかにも 10 ビットカラーと量子ドット技術を搭載し、DCI-P3、Rec.709、Rec.2020、およびA dobe RGB の広い色空間をサポートするなど、様々なスタジオワークフローに対応できるディスプレイとなっている。
Index
1.イルコ流現像術をチラ見せ。ビフォーアフター
動画の前半では、クリエイティブな作品を発信し続けているイルコ氏が作業環境やLightroom・Photoshopを使用したRAW現像の様子を公開。作業環境では普段数台のディスプレイを並べているそうで、今回は現像するデータを表示するメインディスプレイに「ProArt PA32UCX-PK 」を、サムネイルやデータを表示するサブディスプレイとして同じくASUSの「ProArt Display PA278QV」を使い分けている事を紹介した。
RAW 現像では写真に合わせて露出やハイライト・シャドウ等の基本調整と共に自身が作成したプリセットを使用し、「(色々と調整して)これでいいと思ったら一旦保存します。ほかにも同じ環境やライティングで撮影している写真が何枚もあるので、そういうものには同じ設定を適用します。なので、いつも( 同じ設定で同じ雰囲気になるように )マニュアル設定で撮影しています」と解説。時には 1000 枚以上という大量の写真を現像する事もあるそうで、「1枚の写真に使っている時間は5秒から10 秒が多い方だと思います。写真によっては合う・合わないがあるので、環境によってプリセットを作って写真に当てはめたりしています」と話した。ちなみに、プリセットは「 作業をしながらいいと思ったものを常に保存している 」との事だ。
2.デスク環境を考えられたデザインでスッキリと
中盤からは「 ProArt PA32UCX-PK 」の現像時以外の特徴にも触れ、背面ポートや直下型 Mini LED バックライト、付属スタンドなどの利便性を語ったイルコ氏。PC やディスプレイを設置するとどうしてもコード類が煩わしくなってしまうが、「 ProArt PA32UCX-PK 」は電源部がモニター内に内蔵されているため、外部の ACアダプタがなくシンプルになっている。「 ケーブルをそのままコンセントにさせてスマートになります」。また、背面ポートには「 HDMI 2.0 」「 DisplayPort1.2 」「 Thunderbolt™ 3 USB-C 」、「 USBハブ 」が搭載されているが、中でも「 Thunderbolt™ 3 USB-C 」はディスプレイからPCを充電しながら作業できるため、MacBook をつないで作業する際にも使いやすいという。
付属のスタンドも人間工学に基づいたデザインされたもので、イルコ氏は「 最初は小さいと思いましたが、非常によく出来ています。結構動かしやすく、高さの調整にもそれほどパワーを使わないですし、机から5㎝ の高さまでまで低くする事もできます。縦にすることもでき、縦にすると( 右横に位置するので )ポートにアクセスしやすくなります」と実際に高さや左右の角度調節をしながら説明した。
3. 高レベルな色の再現性
また、オフィスや現場などではディスプレイをスタッフや関係者など複数の人間で見ることもあるが、「 モニターによっては前から見るのと横や斜めから見るのとでは暗くなったり色が変わったりしますが、どこから見てもすごく綺麗に出ています」と、正面以外からでも快適に視聴できるとという。
さらに、RAW 現像で重要なのがキャリブレーションされた正しい色の表示。「ProArt PA32UCX-PK 」にはキャリブレータが付属しており、「モニターは使っていくと色が変わっていくことがあるので、キャリブレータを使った方がいいです」とアドバイス。設定したカラーパラメータプロファイルは液晶ディスプレイに内蔵する ICチップに保存できるので、今回のように複数のモニターを使い分ける際にも「別の PC でも(同じ設定を)使う事ができるので、それも結構便利な機能です」と話した。
イルコ氏の環境を垣間見られる内容になっているので、ぜひイルコ氏の動画をチェックしていただきたい。
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
イルコ・アレクサンドロフ
ナカムラヨシノーブ