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アマチュアカメラマンに聞く~前田美里が実感した、趣味カメラにおける露出計の有用性

Photo : 前田美里
model : 大川成美


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TOPICS

セコニック社のYoutubeチャンネルをご存じでしょうか?撮影やライティングにおける露出や光の色の操り方、そのノウハウを様々なシチュエーションで著名写真家やプロ照明技師が解説、無料で公開されています。今回はその中から、アマチュアカメラマンの前田美里さんをピックアップして記事としてお届けします。ぜひ、Youtube動画もご覧いただきお楽しみください。by 編集部

Index

1.まえがき

デジタルカメラ時代となって、いくらでも撮り直しができるほか、カメラ本体に搭載されている露出計で適正露出を見つけやすくなったことから、露出計は身近なものではなくなり、趣味でカメラを嗜むアマチュアにとっては特にその傾向が強いです。プロカメラマンのようなシビアに露出を追求する撮影を行わないアマチュアには、もはや露出計は必要ないのでしょうか。セコニックとの動画企画を通して露出計を体感した、タレントの前田美里さんに、露出計の有用性についてお聞きしてみました。

前田 美里

1996年2月13日生まれ、東京都出身。日テレジェニック2014年グランプリ。グラビアアイドルの活動以外にも、舞台や映画に出演し女優としても活躍する。趣味でカメラにハマり過去に個展を開催。カメラマンとしても活動中。愛用カメラはSONYα7C・GRIIIX 。
公式 X @misato_maeda
インスタグラム @misato_maeda

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2.初めて露出計を使用して

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前田さんはモデルとして活躍されている一方で、“撮る側”としてカメラを嗜み、カメラ関連のイベントや動画などでもお見かけします。セコニックさんとの動画で使っていたのも自前のカメラなんですよね?

そうですね。あのときは SONY α7C に Nikkor-S Auto 55mm F1.2 という組み合わせでした。オールドレンズにハマってからはもっぱらオールドレンズとの組み合わせばかり。最近は携帯性と手軽さから RICOH GRIIIx をよく使っています。フィルターワークにもハマっていますね。

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動画では露出計を使ってスナップや動画撮影を行っていましたが、露出計自体使うのはそれが初めてだったのでしょうか?

実は、初めてでした。Nikon D5500 から趣味でカメラ撮影をするようになって、その時から説明書はあまり読まずに感覚で写真を撮っていました。明るい単焦点レンズを使うようになって、ボケの強い写真が好きになって、そうなると自ずとF値を意識することになるじゃないですか。それから、マニュアルモードを使うようになって、今に至ります。

露出はカメラ内のもので探ったあとで、自分好みの露出を見出すといった感じで、そうやって独学でやってこれてしまっていたので、別途露出計を使うという考えにはなりませんでした。モデル業のときにカメラマンさんが露出計を使っているのをよく見かけていたので、存在は知っていたのですが。

動画ではモデルの大川成美さん(左)を撮影。露出計を使ってさまざまなシチュエーションの撮影を試みた

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実際に使ってみて、使っていない普段の撮影との違いを教えて下さい。

例えば、モデルさんの顔の暗いところと明るいところ、それぞれで計ったときの数値の差がひと目でわかって、実際に撮ることで仕上がりの違いもわかるところでしょうか。カメラ本体の露出計だけだと、全体的に良い露出になるセッティングはわかっても、影を強調したいとか、この部分はしっかり明るく撮りたいとか、そういったことを探るのは難しいですよね。あと、私は逆光写真が好きなので、そういうシチュエーションのときにも露出計はとても便利でした。明暗差が強いぶん、普段はトライアンドエラーを繰り返すところ、すぐに理想に近いセッティングにすることができました。

被写体になってくれる人がいる場合、カメラが好き同士なら露出を調整しているんだなっていうのがわかるんですけど、そうじゃない人が相手だと、セッティングに時間がかかって何回もシャッターを切っているのはちょっと気まずいですよね(笑)。

影側で露出を測ればハイライトの際立ったキラキラした写真に(左)。ハイライト側で測れば、影を強調したドラマチックな絵が狙える(右)

逆光でのシチュエーションでも、露出計があれば顔に影が落ち込まない写真を即座に撮ることができる

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そういったセッティングの最短ルートをとるためにも、プロカメラマンは露出計をしっかり使うんですよね。

先日 youtube 用に動画を撮っていたんですけど、屋内と屋外での露出差の調整に手こずってしまって……。結局編集で調整することにしたんですが、露出計で逐一適正露出を計っておけばそんな手間をかけなくて済んだんですよね。露出計の大切さを改めて学びました。

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動画内で露出計を使ったとき、気になったことはありましたか?

動画ではセコニックさんの L-308X を使わせていただいて、スタッフの方に教えてもらいながらだったというのもあるかもしれないですけど、操作自体は簡単で、使いにくいということはありませんでした。どちらかといえば測り方に慣れが必要というか、測る場所が同じでもちょっと角度や位置が違うだけで数値が変わったりすることがあるので、測る場所の見極めだったり、光球の角度とかにも気をつけたいですね。

露出計は、反射率に左右されない入射光式で測れるのが強み

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露出計を使って、今後こういうことをしたいなどのビジョンはありますか?

これまで自然光などの環境光下でのスナップ撮影や、旅行のついでに友達を撮るというような楽しみ方がメインだったんですが、改めてライティングの勉強をしたいと思っています。写真集の撮影をしたときのカメラマンさんのライティングで、すごい! と思った瞬間がありまして、自分も光を自在に操れるようになりたいと思いました。そのためには露出計は必要不可欠。ここしばらくカメラに集中する機会が減っていたので、今後はセコニックさんの露出計といっしょに、学んでいきたいと思っています。

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ちなみに、こういう露出計があったらいいなという希望はありますか?

以前セコニックさんに見せていただいた、スタジオデラックスの 70 周年記念モデルが、レトロ調にローズゴールド仕立てになっていて、とてもかわいかったんですよ。実用的には L-308X だと思うんですけど、オールドレンズ好きの私としては、スタジオデラックスみたいなクラシックスタイルはたまらないですね!

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3.セコニック チャンネル 前田美里さん動画

記事掲載のメイキングを含めた動画をセコニック Youtubeチャンネルで公開している。ぜひ、ご覧いただきたい。

動画1 露出計で光の基準を知ろう!

動画2 動画撮影でも光の基準を知ろう!

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