ナカムラヨシノーブのイベントレポ
花撮影セミナー 昭和記念編(秋)
講師:北村佑介 supported by カールツァイス
TOPIX
2019 年11 月月4日(月)、今年の CP+ でソニーステージに登壇するなど、花王子として人気を集めているフォトグラファーの北村佑介氏を講師に招いた「 SG on the ROAD 花 撮影セミナー vol.2 昭和記念公園(秋) 編 」が都内で行われました。花の撮影をテーマに、事前講習会、撮影実習、そして作品講評会という3部構成で開催されたセミナーの様子を、ダイジェストでお伝えします。 by 編集部 |
Index
■ 第1部:事前講習会・撮影ポイント解説
この日は花をテーマにした作品や書籍などを手掛け、花王子としても人気を集めている北村氏のセミナーとあり、参加者にはリピーターも含めて女性ユーザーを中心に熱心な写真愛好家が参加。協賛のカールツァイスよりレンズの貸し出しも行われ、特に北村氏も「 光を入れた時がとても綺麗で、玉ボケの境目もすごく柔らかくて好きです 」と描写を絶賛する SONY Eマウント用の Batis レンズ(40 ㎜~135 ㎜ )も試せるなど、参加者にとって有意義なセミナーとなった。
事前講習会では、まず北村氏や協賛メーカーのカールツァイス横内氏・見崎氏より挨拶が行われ、9時半から10 時半までの1時間、スクリーンに投影されたスライドを見ながらカメラの設定や構図の考え方等、撮影のテクニックが解説された。
序盤は花の撮影に応じた F 値、ISO 感度など基本的なものからはじまり、風を考慮したシャッター速度の考え方や、花びらの色彩を引き立てるホワイトバランスの数値、絶対に避けたほうがいい設定などを解説。
中盤からはより表現に向けた内容となり、美しく撮るための構図やピント位置、花びらの形や角度、主題を引き立てる前ボケや背景の考え方、そしてレンズの焦点距離に合わせた撮り方などを紹介。1時間が短く感じるほどのボリュームで、時折軽快なトークに笑い声も起きながら、参加者は熱心にノートにペンを走らせていた。
■ 第2部:昭和記念公園での撮影実習
事前講習会を終えると、そのまま北村氏を先頭に徒歩で昭和記念公園へ。同公園は約 180h a( 東京ドーム約 40 個分 )という広さを持ち、年間を通してツバキやアジサイ、コスモスなど様々な花を楽しめる事で写真愛好家にも親しまれている。
昭和記念公園に到着後、さらに30 分ほど園内を進むと最初の撮影ポイントであり、赤色が印象的なケイトウの花畑に到着。北村氏の簡単なレクチャーを経て撮影を始めると、参加者からは「 構図に合う花を見つけるのが難しい 」などの声が。すかさず北村氏は「 花の目線で探すといいですよ 」としゃがみながら観察し、主題となる花の探し方などをアドバイスしていた。また、多くの参加者が実施に Batis レンズに触れ撮影を楽しんでいた。
次に、公園中央に位置する「 みんなの原っぱ 」へ移動。ここでは途中で昼休憩も挟み、一面に咲き誇るコスモスを被写体に、日陰や順光、逆光と様々なバリエーションで撮影を体験した。
撮影実習では、最初こそ撮影している北村氏の様子を参考にしようと周囲を囲むように集まっていた参加者が、次第に拡散して各々撮影を楽しむように。北村氏自身も撮影しながらアドバイスをして回り、参加者からの質問に応える姿も。また、じっくりと構図を探って花と向き合う参加者など、それぞれのペースで撮影に挑んでいた。
■ 第3部:作品講評会
撮影実習後、ホテルに戻り作品講評会が行われた。昭和記念公園で撮影した写真の中から1人2枚ずつお気に入りのカットを提出し、北村氏による講評が開始。すべての写真に対して花びらの形や構図、背景とのメリハリなどポイントが解説され、セミナーは時間ギリギリに終了。参加者からは「 次はレタッチも教わりたい 」との声も上がっていた。
セミナー後、北村氏に聞くと自主開催の講習会は現地集合・解散で行う時が多いとのこと。筆者もカメラを扱う仕事をしているが、初めての分野だけにセミナーで覚える結構事は多く、座学の落ち着いた環境で学べたのは良いと感じた。また、実習でもいざ撮ろうとすると花の探し方など体験してみないと分からない事も多く、北村氏の実際の撮影風景などはとても参考になった。北村氏お墨付きのカールツァイス Batis( バティス )レンズを使用できたのも、参加者にとって有意義なセミナーだったであろうと思う。
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス