大村祐里子のイベントレポスカイサーカス サンシャイン60展望台
夜景撮影セミナー
TOPIX
大村祐里子のイベントレポート第2弾は前回に引き続き、2017年12月17日にスタジオグラフィックス主催にて行われたイベントから、「 スカイサーカス サンシャイン60展望台夜景撮影セミナー 」をお届けします。サンシャイン60の展望台「 SKY CIRCUS 」から360度広がる東京の大パノラマ夜景を撮影する講座で、講師は本誌「 夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座 」でおなじみの岩崎拓哉さんです。 by 編集部 |
撮影の前に、サンシャイン学園のセミナールームにて約1時間の座学タイムが実施された。
■ 展望台夜景方法の座学からスタート!
まずは夜景撮影の基本的な流れについて講師から説明があった。ホワイトバランスの変化や、おすすめのカメラ設定など、夜景撮影に必要な基礎知識がぎゅっと濃縮された内容だった。慣れない人もカメラの操作に戸惑わず撮影できるように、という講師の配慮が感じられた。
その後は、展望室やビルから綺麗な夜景を撮るコツの説明があった。
窓への写り込み対策として、暗幕や忍者レフなどの専用機材を使う方法が紹介された。機材を使えない場合は、上着や黒系の手袋を使うという裏技もあるそうだ。
最後に、今回の舞台である「 SKY CIRCUS 」での撮影について説明があった。
「 SKY CIRCUS 」は窓ガラスとの距離が離れているので、写り込み対策の難易度が高いそうだ。そこで、写り込み対策が最も楽な場所の探し方などが紹介された。すぐに使える具体的なテクニックの数々に、受講生は事前に現場での撮影イメージを持てたのではないだろうか。
■ 協賛メーカー製品紹介
協賛メーカーである、KANIのハーフNDフィルターの紹介コーナーも。
ハーフNDフィルターは、被写体の明暗差が大きいときに使うものだ。 特に、撮影する被写体の明暗差が大きすぎて白トビや黒ツブレが発生するような場合に役立つ。被写体の明るすぎる部分( 夕景の太陽など )にハーフNDフィルターの暗い部分を当てて光を減光させ、画面の明暗差を少なくするようにして使用する。
「 中でも、高精度で、超広角レンズにも使用できるKANIの角型ハーフフィルターがおすすめ 」と講師は話す。
同じく協賛メーカーであるタムロンは、レンズ貸し出しのサービスを行った。当日用意されたタムロン製レンズは、SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD や、SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2など。いずれも高い光学性能を持ち、夜景撮影にぴったりな手振れ防止機能( VC )が搭載されたSPシリーズに属するレンズだ。
■ 高さ226.3メートルの展望台から撮影へ
1980年代は日本一の建物高を誇ったサンシャイン60。2016年4月に、「 SKY CIRCUS サンシャイン60展望台 」としてリニューアルオープンした。受講者は希望するタムロン製レンズを借りて展望台からの撮影に向かった。
受講者は、自分の機材や講師に借りた忍者レフなどを活用しながら、それぞれが見つけたポイントで黙々と夜景撮影に励んでいた。
早速、座学で学んだ、黒い上着を使い写り込み対策をする受講者も。
撮影中に疑問が生じたら、すぐに講師に質問できるというのがセミナーの良いところだ。朗らかな口調で質問に答える岩崎さん。
参加者の中には、スタジオグラフィックスで「 ノンスタグラム~いのうえのぞみ・写真で1万人とつながりたい 」を連載中のいのうえのぞみさんの姿も。
いのうえさんは、座学で講師から説明のあった、KANIのハーフNDフィルターを使用し夜景撮影を楽しんでいたようだ。
受講生の方々の作品を、モニタ越しに拝見させてもらった。それぞれの感性で、「SKY CIRCUS」からの夜景撮影にチャレンジしているようだった。