柴田誠のフォトレポ ~
台湾カメラショーレポート
2014 台北國際攝影器材&影像應用大展
TOPIX
10 月 17 日 (金)~ 20 日 (月) の4日間、台北で開催されたカメラショー、2014 台北國際攝影器材&影像應用大展。フォトキナ直後のカメラショーということで、どんなものが登場するのか気になるところです。今回も、フォトジャーナリストの柴田誠が台北に飛び、現地から会場レポートをお届けします。 by 編集部 |
■ 2014 台北國際攝影器材&影像應用大展
10 月 17 日 (金)~ 20 日 (月) まで、台北で開催されていた 2014 台北國際攝影器材&影像應用大展( Taipei Int’l Photography & Media Equipment Exhibition 2014 )。会場は台北で一番高いビル、台北 101 の目の前にある世界貿易中心展覽一館。会場の外では、留学フェアや国際ブックショーの熱心な呼び込みが行なわれていたが、カメラショーの案内はどこにもない。ようやく会場に辿り着くと、国際ブックショーと同じ入り口だった。会場が二分されていたため、分かりにくかっただけだったのだ。
入場無料のイベントではあるのだが、一応プレスの受け付けを済ませてプレスキットをもらう。漢字だらけのリリース7枚と CD-R を1枚受け取って会場に入ると、とにかく人が多い。週末の昼過ぎということもあるのだろう。
各ブースのステージ前には、カメラやスマートフォンを構えた人たちで溢れかえっていていた。ステージのないような小さなブースでは、通路のあちこちでモデル撮影会をゲリラ的に開催。歩くのもままならないほどだ。とは言え、会場内はゴミが散乱しているわけでもなく、音楽がガンガン鳴っているわけでもない。中国のカメラショーに比べると、かなり整然とした印象だ。
■ 黙々とシャッターを切る来場者たち
来場者は学生から年配の方まで幅広いが、若いカップルか会社員が多い。モデルやコンパニオンの撮影には慣れているふうだが、モデルに声かけをするわけでもなく、黙々とシャッターを切る。来場者同士もあまり声を掛け合ったりはしない。グループでの来場者は少ないようだ。
メーカーのベストを着たスタッフ、コンパニオンが手渡しているのは、カタログではなくチラシ。よくあるロゴ入りの手提げ袋などを配っている気配はないので、すぐに両手がチラシでいっぱいになる。小さなブースを覗いてみると、多くの商品に値段がつけられており、大きなブースでもタッチ&トライコーナーはほとんどなく、商談スペースがその大部分を占めていた。
■ 展示即売会のような台湾カメラショー
会場をぐるりとひと回りして分かったのは、メーカー主体のショーではなく、販売店がメインのショーだということ。プレスキットには、iPhone6 があたる購入者抽選会やキヤノンのレンズが1元で購入できる抽選会の案内があった。
そんなわけで、最新機種の発表などはないし、パーツを扱うメーカーの出展もほとんどない。展示即売会にようなもので、商談スペースを占めているのもエンドユーザーであるカメラの購入者というわけだ。ライカを扱うブースは小さかったし、レンズアダプターやカメラマンベストはほとんど見掛けなかったというのも、台湾のカメラ市場を反映しているのだろう。もしかしたら、値引き交渉だって可能なのかもしれない。
コンパニオンやモデルはとにかくきれい。だが、どこのブースを覗いてもミニのタイトスカートにロングヘアの女のコばかり。韓国のモデルや歌手( 台湾の女優をあまり知らないので )を思わせるようなアジアンビューティというのは、個性がないなぁと思ってしまうのは私だけだろうか。
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
柴田 誠 MAKOTO SHIBATA