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柴田誠のフォトレポ ~
  フォトキナ2014
  会場レポート 1

Posted On 2014 9月 21
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展示ホールをつなぐ通路は、写真の展示コーナーになっている。


TOPIX

2014 年 9 月 16 日(火)からドイツ・ケルンで開催中のフォトキナ 2014 の様子をお伝えする会場レポート。主要なカメラメーカーが日本の企業というカメラ業界。フォトキナにはレンズやアクセサリーメーカーも数多く日本から出展しています。
今回も、StudioGraphics on the WEB の読者がよくご存知の各メーカーブースの様子を、フォトジャーナリストの柴田誠がお伝えします。

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フォトキナ 2014 の会場となっているケルンメッセは、とにかく広い。じっくり見ていたらとても1日では廻りきれないし、地図がなければ自分の居場所だって分からなくなってしまうこともあるくらいだ。

出展社数が前回よりも減少したとは言え、約 900 社が大小のブースを構え、今年は 11 ホールのうち7つのホールを使って開催されている。しかも、二階建てのフロアになっているホールや入り口がいくつもあるホールがあったりして、お目当ての企業のブースを探すのにひと苦労、そこに辿り着くのにもうひと苦労するということは珍しくない。見落としたことに気付いて、重い足取りで引き返すということを何度したことだろう。

■ 日本の企業はみんな頑張ってます!

会場の見取り図。さらに細かいブースの配置図は各ホールの入り口にある。

会場の見取り図。さらに細かいブースの配置図は各ホールの入り口にある。

ブースの大きさは様々で、ホール1の全フロアを占めるライカのようなところから、カウンターしかないという小さなところ、また複数のメーカーによる連合ブースがあったりもする。

ケルンメッセ駅に近い南ゲートから会場に入ると、右手にキヤノンのブースが見えるホール3の上階、その奥にホール2があり、このホールは2階建てになっている。さらにその奥がライカのあるホール1だ。

ちなみに大手メーカーのブースには、展示スペースの広さに匹敵するほどの商談コーナーがバックヤードに設けられていることが多い。我々報道関係者もそうした場で取材をさせてもらうこともある。

各ホールは、それぞれレンズやストロボ、プリント関連のメーカーブースが何となく集約されてはいるものの、販売代理店がブースを構えていたりすることもあって、厳密に区分けされているわけではない。

そんな中で、普段お付き合いのあるお馴染みのメーカーロゴを見つけられるとホッとする。同時に、世界的な企業として頑張っているんだということを再認識させられる。

● オリンパス

カメラ女子のグループも数多く見掛けた。オリンパスブース。

カメラ女子のグループも数多く見掛けた。オリンパスブース。


TIPA アワードの受賞トロフィーが対象機種とともに展示されていた。オリンパスブース。

TIPA アワードの受賞トロフィーが対象機種とともに展示されていた。オリンパスブース。


● アスカネット
フォトブックを展開するアスカブックのブースは大盛況だった。

フォトブックを展開するアスカブックのブースは大盛況だった。


● EIZO
赤色の目立つ EIZO のブース。周りにはワコムやデータカラーのブースがあった。

赤色の目立つ EIZO のブース。周りにはワコムやデータカラーのブースがあった。

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■ 来場者に変化のあった 2014

 
会場を歩き回って感じたのは、2年前( フォトキナは2年に1度開催 )よりもアジア系の来場者やプレスが激減したこと。また女性や若者の来場者が増えたように感じる。

以前はビジネスショー的な印象が強かったが、学生や一般の来場者が多くなって平均年齢も下がっているように思える。

そうした来場者の変化を見越してか、セミナーや体験コーナーを設けるブースも多かった。ステージにモデルが登場すると、あっという間に撮影会が始まるのは、どこの国も同じなんだなと思った。

● シグマ

興味津々でショーケースを覗き込む来場者。シグマブース。

興味津々でショーケースを覗き込む来場者。シグマブース。


● タムロン
ステージでサンバショーを展開していたタムロンブース。

ステージでサンバショーを展開していたタムロンブース。

● ケンコー・トキナー

白いイメージで統一したケンコー・トキナーブース。

白いイメージで統一したケンコー・トキナーブース。

 

トキナーレンズのユーザーに対応するスタッフ。

トキナーレンズのユーザーに対応するスタッフ。

● セコニック

露出計、カラーメーターを展示するセコニックブース。

露出計、カラーメーターを展示するセコニックブース。

 

セコニックでは、新製品の分光式カラーメーターをアピール。

セコニックでは、新製品の分光式カラーメーターをアピール。

● ベルボン

ブルーに白いロゴが目立つベルボンブース。

ブルーに白いロゴが目立つベルボンブース。

 

新方式のナット式ロックを採用したベルボンの新製品の一脚。

新方式のナット式ロックを採用したベルボンの新製品の一脚。

● ニッシン

コンパクトなストロボ i40 を紹介するニッシンのブース。

コンパクトなストロボ i40 を紹介するニッシンのブース。

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■ 次回予告 ■

次回もフォトキナ 2014 の会場の様子をお届けしていきます。お楽しみに!

■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
柴田 誠 MAKOTO SHIBATA

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著者について
1964 年生まれ。2012 年春に 24 年間勤務した出版社を退社し、フリーのフォトジャーナリストとなる。その後、香港に個人事務所 CYBER DRAGON HKG LIMITED( 數碼龍珠( 香港 )有限公司 )を立ち上げ、フォトキナをはじめとする国内外のカメライベント、写真フェアなどを中心に取材活動を行い、香港をベースにして国内や海外のカメラ雑誌や ウェブマガジンに執筆している。ちなみに日本在住。出版社在籍中には、カメラ誌の製品担当者で組織する「 カメラ記者クラブ 」にも通算 16 年間在籍。編集者時代に培った幅広い人脈と豊富な経験を活かした活動をするとともに、「 日本の写真文化を海外へプロジェクト 」を主宰。業界の活性化と後進の指導にも積極的に取り組んでいる。中国のカメラ雑誌「 撮影之友 」の編集顧問も務める。日本写真家協会( JPS )会員、日本写真協会( PSJ )会員、日本香港協会( JHKS )会員。