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武石修のイベントレポート~フォトアクセサリーフェア2024東京


Photo : Osamu Takeishi



TOPIX

去る7月5日・6日に当社主催のフォトアクセサリーフェア2024東京を今年も東京都立産業貿易センター浜松町館4階展示室にておいて開催した。23 の企業・団体が出展したイベントの模様をフォトライターの武石修氏のレポートでお届けしたい。なお、フォトアクセサリーフェア2025東京 は東京都立産業貿易センター浜松町館にて 7月 11 日・ 7月 12 日にて開催される予定。
by 編集部

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1.物販ブースもこれまでより充実


株式会社スタジオグラフィックスとPAF事務局が主催するイベント「フォトアクセサリーフェア2024東京」(I-PAF)が 7 月 5 日と 7 月 6 日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された。

本イベントは、写真・映像のプロやアドバンストアマチュアを対象とした展示会。23 の企業・団体が撮影用アクセサリーを中心に出展した。

「体験する写真撮影機材展」をコンセプトにしており、各ブースでは実際に製品を体験できるのが特徴。また物販ブースも従来より増え、アウトレット品などの販売も盛況だった。ほかにはセミナーや撮影体験コーナーも用意され、多くの来場者が訪れいていた。

最新の製品も多数展示され賑わった会場

以下、各ブースの模様をお伝えする。

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2.出展社ブースレポート

■銀座十字屋デリゲント事業部

8 月下旬発売の ROTOLIGHT 製 LEDライト「ANOVA PRO 3」を展示。消費電力 200W クラスながら IP65 の防塵防水性能を備えており、屋外で使いやすいモデルとなっている。フルカラー対応で、Vマウントバッテリーでも運用可能。

SHIMBOL のワイヤレスHDMIトランスミッター「TP Mini」も新製品。送信機と受信機のセットで1万6,280円と比較的安価なのが特徴。1 対 1 での使用や 720p対応とするシンプルな構成で低価格を実現している。

■よしみカメラ

大量の証明写真素材を AIで自動トリミングするソフト「フォトリミ」のデモを行っていた。手作業でのトリミングよりも大幅に時間短縮ができる。ベストショットの自動選択機能も備えている。

被写体の子供をカメラに注目させるアイテム「カメラのヨコにポン -ストロボ対応モデル- わんわん人形セット」の実演もあった。前モデルではホットシューにぬいぐるみを付けていたが、カメラの横にセットできるようになり、ホットシューが別の用途で使えるようになった。

■セコニック

同社製露出計で露出プロファイルを作るためのチャートが新しくなった。従来モデルよりも小型化した「Exposure Profile Target Mini」で、携帯性が高まっている。

露出プロファイル機能を使うことで、各カメラでどれくらいまでダイナミックレンジが再現できるかを露出計の画面で知ることができる。色分けされたグラフィック表示でわかりやすい。

■アガイ商事株式会社

ハンディタイプのスモークマシン「Smoke GENIE」のデモを行っていた。スモークの量と風量を個別に設定でき、広がりのあるスモークや、下に留まるスモークなど幅広い表現が可能。スモークを拡散させる電動ファンも付属している。

ヘーネル製のバッテリー「HLX-F125」は年内登場予定の製品。富士フイルムのGFX用バッテリー「NP-T125」が生産終了していることから、対応カメラのユーザー向けに訴求する。純正品よりも高容量となっている。

■H&Yフィルタージャパン

SMDVのソフトボックス「FLIPシリーズ」に角形が登場した。丸形ソフトボックスで採用していた、簡単に展開できるFLIPシステムを角形ソフトボックスで採用した製品。角形ソフトボックスの需要が多いブツ撮りなどの分野に向ける。

フォトグラファーのイルコ・アレクサンドロフ氏とコラボした「REVORING 67-82mm レッド – Ilko Allexandroff モデル-」も目を引いた。1つのフィルターを様々なレンズに付けられる可変ステップリング。同氏のサインが入るほか、目立つ色で人気が出ているという。

■株式会社ケンコー・トキナー

同ブースは物販が中心。中でもトキナーブランドのレンズ「atx-m」シリーズがイチオシとのこと。APS-C対応のAFレンズで、各焦点距離でレンズのサイズを揃えてある。

ブースでは上記のレンズも含めて多くの撮影用品を販売していた。

■マルミ光機

マグネットスリムフィルターの新パッケージ「マグネットスリム星景キット」を展示していた。色被りを抑えるスタースケープアダプターにホワイトパウダーミストの2種類がセットになっている。

反射率が0.18%と低い「プライム プラズマ スパッタリングC-PL」フィルターもあった。カラーバランスがニュートラルなほか、ゴーストやフレアが従来よりも発生しにくいという。

■ATOMOS

新型の外部モニター「NINJA ULTRA」が展示されていた。露出を色で表示するフォルスカラーが他社の表示方式にも対応したのがトピック。使い慣れた色で確認できるようになった。SSDへの録画機能も備えている。

アップデートでNDIプロトコルに対応したモニターのデモも行われていた。LAN経由で映像転送できる規格のため、離れた場所でもほぼリアルタイムの映像を確認できる。

■IFOOTAGE(浅沼商会)

kingのカメラ用冷却ファン「PFH-01」が新製品となっている。ペルチェ素子を搭載しており効率的に冷やせる。12-30℃に温度設定ができ、冷やしすぎも防げる。汎用品だが、一部の機種では付属のブラケットで簡単に付けることもできる。

同社が扱うFotoproやIFOOTAGEの三脚などの販売もあり、盛況だった。

■ナニワ商会

新品や中古品の物販を中心にしたブースとなっていた。目玉はロモグラフィーの新型110カメラ「Lomomatic 110」とのこと。現行品としては珍しい110フィルムの採用やレトロなデザインで話題となっている。

中古のデジカメやフィルムカメラも多数並んでいた。「SIGMA fp」や「FUJIFILM X-T20」などは玉数が少ないそうで、人気の機種とのことだった。

■タムロン

ブースの目玉は「50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」。望遠ズームレンズだが、広角側が50mmと70-300mmよりも広いのが特徴。画質を重視しており、非球面レンズを使わずボケが綺麗なのもメリットという。

同社製レンズが多数展示され、実際に試す来場者の姿が多く見られた。

■Synology

NAS製品を前面に出しアピールしていた。展示品はプロやオフィス向けという「DiskStation DS923+」で、最大9ベイまで拡張可能。写真や動画ファイルなどの将来的な容量増加に対応しやすい。

同社製NAS対応の写真向けアプリ「Synology Photos」のデモもあった。NASのプロセッサによるAI機能で、個人や被写体を自動分類する機能などが利用できる。

■新東京物産株式会社

こちらも物販が中心。よく売れているというのがBOYAの外付けマイク。BOYAは世界展開しているブランドで、このクラスでは安価とのこと。手軽に使える有線タイプのピンマイクもあった。

CINNOTOWNの子供向けカメラも目立っていた。親が子どもに持たせることを想定したもので、量販店でも取り扱いがあるそう。通信機能を省くことで、子供にも安心して使わせられるとのこと。

■ヴィンチェロ

7月下旬発売のカラーキャリブレーションシステム「Calibrite Display 123」が展示されていた。同社従来品よりも安い2万円台前半という価格設定で、エントリー層にも訴求する。簡単な操作なのも特徴としている。

マイクブランドのDEITY製品も並んでいた。最近はオンカメラマイクよりも、ワイヤレスマイクやタイムコード同期アクセサリーといったものが好調とのこと。

■EIZO

高級ディスプレイで知られるEIZOは、写真や映像向けのディスプレイを展示していた。価格面では24.1型が買いやすいが、最近は27型が人気でよく売れているそうだ。

「ColorEdge CG2700S」は27型の測色器内蔵タイプで、自動キャリブレーションが可能。各種の色域に対応し映像制作にも強い仕様になっている。

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■PASHA STYLE

ポートレート専門誌「PASHA STYLE」の販売を行っていた。最新号となるVol.9では国内外のスタジオポートレート作品を特集している。

ポートレート撮影のイベントも行っており、8月にはフォクトレンダーのマニュアルレンズを体験できるイベントを開催する。

■COSINA

フォクトレンダーブランドの「COLOR-SKOPAR 50mm F2.2」が7月発売の新製品。フルサイズ対応だが、かなり小型になっている。こうしたMマウントレンズは、最近はアダプター経由で使うユーザーが増えているそうだ。

「NOKTON 50mm F1 Aspherical」では、ニコンZ用が人気で品薄なほどという。MFだがこの明るさではコンパクトになっており、Zユーザーは待望のレンズだったようだ。

■サンテック

JINBEIブランドのクリップオンストロボに新モデル「HD1」が加わる。従来モデルからタッチパネルなどを省略した廉価版。引き続き、JINBEI独自の各社のTTLに対応するインテグレーテッドホットシューを採用している。

なお、ソニー用は別途「HD1(S)」としてラインナップする。

■焦点工房

七工匠(7Artisans)とコラボレーションしたシーガルのMマウントレンズ「Seagull M35 f1.7」を販売していた。世界500本限定で、国内は少数の入荷となる。柔らかい描写だそうだ。

銘匠光学の「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex ミラーレンズ」も独特のボケが楽しめるレンズとしてお勧めしいていた。コンパクトなで、超望遠撮影が気軽にできるレンズとなっている。

■BRAIN MAGIC

左手デバイスの「Orbital2」などを展示していた。画像編集ソフトなどの操作を効率的に行えるジョイスティック型のコントローラー。操作の際に振動フィードバックがあり確実な操作が可能となっている。

登録できるプロファイル数やリストメニューに登録できるコマンドが無制限のプロ向けモデルとなっている。編集ソフト上にメニューが出てそちらに倒すと設定を変えられる。

■ImageVISION

ケージで知られるFALCAMブランドの新型三脚「TreeRootクイックロックトラベル三脚F38Pro自由雲台キット」が展示されていた。独自の工夫を多数盛り込んており注目を集めていた。

パイプはカーボン製で、収納時に円形に近くなるように最上段には楕円形のパイプを採用している。センターポールを簡単に取り外せ、FALCAMのアームなどを直接付けることも可能。

■E&Iクリエイション

ECサイトの2nd Focusで扱うレンズやアクセサリーを展示していた。お勧めはAstrHoriの接写レンズ。ペリスコープタイプもあり、ローアングルの撮影がしやすくなっている。

同じくAstrHoriのフォーカシングレール「AH-MGA170」も新製品。微調整ダイヤルを備えているのが特徴で、フォーカススタッキング撮影などに向けたものとなっている。

■日本写真映像用品工業会

「2024年版 写真・映像用品年鑑」の無料配布を行っていた。同会が発行するカメラアクセサリーのカタログで、全13社のアイテムを掲載している。

撮影ノウハウなどの解説ページも充実している。

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3.セミナーも盛況

会場では従来よりも増えた5つのステージが設けられ、写真家やメーカー担当者によるセミナーが行われた。また最新機材を使ったモデル撮影もあり、こちらも人気を博していた。

会場の東京都立産業貿易センター浜松町館が入る東京ポートシティ竹芝
(以上)

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著者について
ライター・フォトグラファー 1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。カメラ系Webサイトやカメラ誌などで活躍中。