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写真B |
被写体:ミナミハンドウイルカ
撮影地:小笠原 父島
オリンパス E-410 ZUIKO DIGITAL 50mm macro f・3.5 1/40 ISO-100 自然光撮影、被写体までの距離:8m
マクロレンズしか持って行ってないときに限って・・・まぁ良くあることですよね(悲)。 |
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写真C |
ワイド撮影
被写体:アオリイカ
撮影地:伊豆 黄金崎公園ビーチ
オリンパス E-410 ZUIKO DIGITAL 14-42mm f・5.6 1/50秒 ISO-100 自然光、被写体までの距離:3m
ストロボが届く距離まで近づきたいが・・・ |
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写真D |
超ワイド撮影
被写体:ハンマーヘッドシャーク
撮影地:伊豆 神子元島
オリンパス E-410 ZUIKO DIGITAL fisheye 8mm f・14 1/160秒 ISO-100 自然光、被写体までの距離:10m
ここまで近寄れると最高ですね!
もっと寄ったカットは水中写真テクニック講座の序章をご覧下さい。 |
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小さな範囲を大きく写し込むマクロ撮影に対して、ワイド撮影とは、広い範囲を写し込む撮影方法のことを言います。
マクロレンズでのマクロ撮影は、小さな生き物を大きく写すことができますが、大きな生き物を撮影するには写真Bのように、かなり遠くへ離れなくてはなりません。
水中では距離が離れるほど色が失われていくこと、それから間に水が入るほど被写体からクリアさが失われていくことを以前の講座で解説しましたよね。
そのため、大きな被写体や魚の群れなどを写すためには、ワイドレンズでのワイド撮影の出番となります。
ワイド撮影の最大のメリットは、群れや大きな生き物に対しても撮影距離を詰めて撮影できるということです。
そのおかげでストロボで色を再現することもできるし、 被写体を大きく・広く写すこともできます。
写真Cは、アオリイカの産卵風景を撮影したものです。
28mm程度の広角レンズは、1〜2m程度の大きさのウミガメ単体やイルカ単体を撮影するのに向いていますが、大きな被写体や広い群れを撮るためには、距離を離さないと写真に収まりません。
陸上に比べて写真のクリアさが透明度に左右されるという水中において、距離を離さなければならないということは、ストロボで色を再現することができないので不利な場合があります。
写真Cは35mm判でいう28mmレンズで撮影しているのですが、アオリイカが産卵する産卵床と、アオリイカの群れの両方を程良く収めようとすると、ストロボを当てて色を再現する距離まで近づく事ができません。
一方、写真Dは広大な風景を写し込めるフィッシュアイレンズで撮影しています。
近寄らなければ被写体が点になって画になりませんが、被写体に近寄る事さえできれば、大きな群れや巨大な被写体などの迫力のあるカットをものにする事ができます。
また、ストロボで撮影する場合にも、フィッシュアイレンズは被写体に充分接近する事ができるレンズ性能があるので、近寄る事さえできれば、ストロボを当てて青かぶりを取り除いて色を再現することができます。
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