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  ■独立して新しくなったファイルブラウザ「Adobe Bridge」
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 ▼ 新しいファイルブラウザ − Adobe Bridge (アドビ ブリッジ)
 
 ●Adobe Bridge のユーザーインターフェース
 
 ●ファイルの選別 レーティング ・ ラベル ・ フィルタリング
 
 ●高度な検索機能
 
 ●スライドショー機能
 
 ●さまざまなフォトサービスを提供する Photoshop Services
 
 ●プロの写真をオンライン購入できる Adobe Stock Photos
 
 ●Adobe Bridge レビューまとめ
 
 Adobe Bridge で JPEG を回転するとメタデータが改ざんされる?  New

 

●ファイルブラウザの進化ソフトウェア

 前バージョンの Photoshop CS ( ここでは以降 「 CS1 」 と呼びます) と、Photoshop 7 を使っている方なら、ファイルブラウザという機能をご存知でしょう。従来のファイルブラウザは、Photoshop で使える画像ファイルを閲覧、管理するツールで、CS1 も 7 も、Photoshop の中に組み込まれていた機能でした。( CS1 のファイルブラウザはこちらを参照 )

 CS2 からはこのファイルブラウザが無くなり、「 Adobe Bridge 」 という独立したアプリケーションソフトウェアになりました。Adobe Bridge ( 以降、Bridge ) は、従来のファイルブラウザの弱点を潰し、さらに機能を進化させたソフトウェアなのです。

●各種 CS の橋渡し役 - Adobe Bridge

 機能詳細は以降のページに記載しますので、ここでは Bridge の役割と所感を書きましょう。まず、Bridge という名前が表すとおり、このソフトウェアには、Photoshop を含む各種 CS2 製品間の橋渡しの役割があります。従来のファイルブラウザはあくまでも Photoshop の機能であり、閲覧・管理できるファイルは、Photoshop で扱えるものに限られていました。Bridge では、他の CS2 が作成したファイルも閲覧・管理できるようになりました。例えば、Illustrator のファイル ( 拡張子.ai ) をダブルクリックすれば Illustrator で開くことができるというわけです。以前のファイルブラウザで Illustrator ファイルを開くと、ラスタ画像 ( ビットマップ画像 ) として Photoshop で開いてしまいました。もちろん、Bridge でも、以前と同じようにラスタ画像として Photoshop で開くこともできます。

●とても便利! でも起動が…

 これ以降のページを読んでもらえばわかると思いますが、Bridge の所感は、とても便利だと思います。

 CS1 のファイルブラウザもそこそこ使える機能ではありましたが、画像ファイルのキャッシング ( 一度表示した画像のサムネイルを保存しておくこと ) に不具合があり、ストレスをかなり感じていました。たとえば、キャッシングのスピード、つまりサムネイル表示が遅く、異なる複数のフォルダを切り替えて表示していると、それまでのサムネイルのキャッシュが無効になってしまい、再度サムネイル表示を待たなくてはならないなどの欠点が気になっていました。もちろん、こうした欠点はコンピュータの環境にもよるとは思いますが……。

 その点、Bridge は起動時間こそかかる ( かなりかかる… ) ものの、一度起動してしまえば、上述した欠点のほとんどが潰されているのがわかると思います。サムネイル表示は意外なほど早くなりましたし、キャッシュが壊れることはなくなりました。

●独立ソフトなのでバックグラウンド処理が可能

 Bridge が独立したメリットに、バックグラウンド処理が可能になった点があげられます。たとえば、Photoshop CS2 で画像編集を行なっている間に、Bridge でのサムネール表示とキャッシングが可能になります。逆に、Bridge で作業を続けている間に Photoshop CS2 が画像をバッチ処理するといった作業ができます。

 それでは、Adobe Bridge の各種機能について次のページから詳述していきましょう。

  Adobe Bridge ★クリックで拡大  
▼画面1 Adobe Bridge
Clickで拡大
ファイルブラウザの新しい形。Photoshop から独立して単体のアプリケーションソフトになりました。これまでのファイルブラウザで感じていた欠点が潰され、さらに便利で使いやすくなりました。起動に時間(かなりストレス)がかかるのは残念ですが、もう他のブラウザソフトを使わなくてもよさそうです。

▼画面2 Adobe Photoshop CS2 の概観
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従来のファイルブラウザでは、Illustartor のファイル ( .ai ) やその他の CS 製品で作成したファイルが正常に表示できないことが多々ありましたが、Adobe Bridge ではご覧の通り。どんなバージョンの Illustrator で作成したデータでも、内容を正常に表示してくれます。また、Illustrator ファイルをダブルクリックすれば、Photoshop ではなく、Illustrator で開いてくれます。もちろん、「橋渡し」の名前に恥じず、それら Photoshop 以外の CS2 製品で作成したファイルを Photoshop に任意の形で読み込ますことができます。

▼画面3 Adobe Bridge の [ 環境設定 ] ダイアログボックス
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Adobe Bridge の [ 編集 ] メニュー → [ 環境設定 ] をクリックして、[ 環境設定 ] ダイアログボックスを開く。[ 詳細設定 ] をクリックすると、Adobe Bridge で表示する画像ファイルの最大サイズを設定できる。初期設定では 「 200MB 」 になっているので、ここの数値を、Bridge でサムネイル表示できなかったファイルのサイズ以上に設定する。
初出:2005/7/13
文: 薮田織也
 
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