若子jetのスナップフォトコラム☆
VOL.9 表参道編
「若子jetのスナップフォトコラム☆」も9回目。若子jetなりの視点で写し出された色々な街にフィーチャーし、その楽しさをお伝えできたらと思います。今回撮影をしたのは、歴史の長い街でありながらも、姿を変えて、流行をつくる街「表参道」です。
メインの表参道通り沿いには、銀座に並ぶ、多くの高級ブランド店が軒を連ね、日本のトレンドを瞬時に感じさせてくれる、非常に華やかな街だと思う。
いつも人が賑わう街での撮影は、本当に気を使うが、その一方で、人の動きを生かして撮ることによって、予想もしなかったおもしろい絵が撮れる確率も高い。そんな組み合わせの妙を考えながら街を歩くと、数多くの魅力的な被写体に出会うことができる。お店のウィンドウやイルミネーション装飾も非常に華やかで、ついつい写真に収めたくなるものばかりだ。
表参道から、明治通りと並行に走るキャットストリートに入り、そこから一本裏通りに入れば、昔ながらの住宅地がある。一方で、おしゃれなカフェや美容院も多く見られる。2020年開催予定の東京オリンピックは楽しみであるが、1964年に開催された東京オリンピックでは、近隣の国立代々木競技場や秩父宮ラグビー場、渋谷公会堂などで競技が行なわれたこともあり、当時の表参道はとても賑わっていたそうだ。
最近の表参道といえば、もともと80年もの築年数の同潤会青山アパートがあった地に新しく2006年に建てられた「表参道ヒルズ」が、注目を浴びている。その建物は、安藤忠雄氏の見事な設計により、美しい空間をつくりながらも造形的な複雑多様な建築へと仕上がった。まるで教会や美術館の中にいるかのような気持ちになれる。さらに2015年3月には、原宿・竹下通りに「原宿ALTA」もオープンする予定。今では、表参道界隈は、さまざまなジャンルの、時代を発信する場としても、多くのイベントで注目を集めている。
まだまだ寒さは続きますが、ぜひ華やかな街へも足を向け、その街ならではのスナップを楽しんでみませんか?