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大村祐里子のイベントレポ
タムロン単焦点レンズで撮る
池袋イルミネーションスナップ撮影セミナー

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TOPIX

2017年12月17日、(株)スタジオグラフィックスは「 タムロン単焦点レンズで撮る 池袋イルミネーションスナップ撮影セミナー 」を開催した。タムロン製の単焦点レンズを使いイルミネーションのスナップ撮影を楽しむ講座で、講師はライフワークで街スナップを撮影している写真家の若子jetさん。本イベントのレポートは、「 プロ写真家に聞くライティング術2 」でおなじみの大村祐里子さんの撮影・執筆でお届けします。 by 編集部
若子jet先生の座学でスタート

若子jet先生の座学でスタート

まずはサンシャイン学園のセミナールームにて、30分間の座学タイム。

■ イルミネーション撮影方法の座学からスタート

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冒頭で、本日スナップする場所と時間について記された周辺マップが配られた。若子jetさんが事前にロケハンした撮影スポットが記載されている。土地勘がない人にも優しい配慮だ。

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そのあと、協賛メーカーであるタムロンの単焦点レンズの紹介と、使用感についての説明があった。当日用意されたタムロン製レンズは、SP 35mm F/1.8 Di VC USD、SP 45mm F/1.8 Di VC USD、SP 85mm F/1.8 Di VC USD、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDの4本。いずれも、タムロンの高い光学性能を持つSPシリーズに属するレンズだ。希望者には当日貸し出しサービスも。

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「 手振れ防止機能( VC )が搭載されているのが嬉しいですね。街中で人が多く三脚を立てられないような場所でも、手持ちでイルミネーション撮影ができて、精神的に安心感がありました。 」

若子jetさんがイルミネーションを撮影するときにもっとも役立ったのが、SPシリーズに搭載されているVC機能だそうだ。手持ちで、シャッタースピードを1/15にしてもブレずに撮影ができたという。
また、極めて高い解像力と美しいボケ味を特徴としているタムロンのSPシリーズについて「 溶け込んでいくような描写力が柔らかく、美しい 」と絶賛した。

他にも、いずれも大口径単焦点レンズなので、光量の少ない場所でも明るく撮れる点や、被写体に近づいて撮れることなどを特徴として挙げた。

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次に、若子jetさん流「 夜景・イルミネーション撮影のワンポイントアドバイス 」の説明があった。
「 主題と副題を明確にする 」 、「 光をよく見る 」 などの技術的なポイントに加え、「 スナップではルールとマナーと守ること 」など街に繰り出した際に具体的に注意すべきポイント解説がなされた。

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まずは、35mmと45mmレンズを使った作品。レンズの特徴をわかりやすくするため、2本のレンズで同じ場所から同じ被写体を切り取ったという。こちらは池袋の駅前をスローシャッターで撮影したもの。「 35mmの方が広い範囲を写すことができますが、やや説明的な絵になる傾向があります。45mmは肉眼でみた世界に近いので、町並みを自然に写しとるのには向いているかもしれません。 」

35mmと90mmの比較も。横丁の町並みを切り取ったものだ。「 35mmの方は路地裏のパース感が出ています。90mmは望遠気味な切り口になるので、何を撮りたいか明確な方に向いています。 」

他にも、35mmと85mm、45mmと90mmを比較した作品の紹介があり、受講生は使用前に各レンズの特徴を頭のなかでイメージできたのではないだろうか。

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■ 池袋の街角イルミネーション撮影へ

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座学の後、受講者はそれぞれ希望するタムロン単焦点レンズを借りて、池袋の街へイルミネーションを撮影しに出かけた。
街スナップは、基本的に講評タイムはなく、受講者は各集合時間さえ守れば好きな場所で好きなものを撮影して良い、というスタイルですすめられた。しかし、講師のアドバイスを受けながら撮影ができる、ということで、若子jetさんと一緒に散策される方が多かった。

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講師おすすめの撮影スポット。レトロな雰囲気の飲み屋横丁だが、クリスマスシーズン前ということもあり、色鮮やかなネオンも多く見受けられた。夜スナップにはもってこいの場所だ。

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受講生たちは、座学で学んだことを踏まえて、タムロンの単焦点レンズでそれぞれ好きなものを撮影していた。若子jetさんの作品のように、窓に写り込んだカラフルな光を捉えようとする人も数名見受けられた。

街スナップというので、広角の方が人気かと思いきや、見たところ90mmをつけている受講者も多かった。「 タムロンのSP90mmはマクロ撮影もできるので、引いても寄っても楽しいです。また、VC機能が搭載されているので、このサイズでスローシャッター撮影をしてもブレないのが嬉しいです。 」

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撮ったものをすぐに講師に講評してもらえる、というのもセミナーの醍醐味だ。受講者は積極的に若子jetさんに写真を見せてアドバイスをもらっていた。

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窓際に置かれていた小さなフクロウの置物を見つける若子jetさん。こういった細かなものを見つける視点が、スナップには大切なのだ。

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この日は19時からスタジオグラフィックス社でサンシャイン水族館を貸し切っていたので、希望者は街スナップの後、水族館での撮影も楽しんでいた。

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著者について
■ 大村 祐里子 - Yuriko Omura - ■ 1983 年 東京都生まれ 写真家( 有限会社ハーベストタイム所属 )  雑誌、書籍、アーティスト写真の撮影など、さまざまなジャンルで活動中。『写ガール』にて「読書感想写真」、CAMERA fanにて「SHUTTER GIRL WORLD」連載中。http://shutter-girl.jp/