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  ■RAW 現像 − Camera Raw (カメラ ロウ) の外観と起動方法
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 ▼ RAW 現像 − Camera Raw (カメラ ロウ) の外観と起動方法  New ★ Camera Raw サポートカメラリスト
 
 ●ホワイトバランスツールで簡単補正+カラーサンプラーツール
 
 ●写真の切り取りと傾き補正を同時に処理
 
 ●写真に応じて色調を自動補正 − そのメリット・デメリット
 
 ●[ トーンカーブ ] が搭載されて便利になった Camera Raw
 
 ●写真をシャープに、さらにノイズを低減させるには
 
 ●色ズレを修正するには [ 色収差 ]
 
 ●周辺光量の落ち込み(ケラレ)を修正するには [ ビネット ]  New
 
 ●Camera Raw レビューまとめ

 

●RAW 現像処理の効率化

 Photoshop CS2 の RAW 現像ツールである、Camera Raw は、前バージョンの Camera Raw に比べて大変便利に、そして効率のよい現像処理ができるようになりました。

●複数の RAW 画像を同時に現像できる

 まず、Camera Raw で複数の RAW 画像を同時に開くことができるようになりました。(画面1参照) Adobe Bridge で複数の RAW 画像を選択して開くと、画面1のように Camera Raw 画面の左側にフィルムストリップが表示され、ここに選択した RAW 画像のサムネイルが表示されます。フィルムストリップにある RAW 画像のうち、同じ現像処理を施してよいものを、Ctrl キーを押しながら複数選び、設定を調整して [ 保存 ] ボタンをクリックします。これで、選択した RAW 画像すべてが現像されます。

●バックグラウンドでの処理ができる

 複数の RAW 画像を現像するには、それなりの処理時間を必要とします。ところが、前バージョンでは Camera Raw が処理しているときは、Photoshop 自体もビジーになってしまい、他の作業をすることはできませんでした。CS2 の Camera Raw は、バックグラウンド処理ができるので、Camera Raw が動作中でも、Photoshop または Adobe Bridge での作業を続けることができます。

●Camera Raw をふたつ同時に起動

 Camera Raw は、Photoshop と Adobe Bridge の両方で起動させることができます。もちろん、ふたつともバックグラウンドで動作するので、任意の RAW 画像を現像しているときに、別の Camera Raw で別の RAW 画像を現像することができるというわけです。

 Camera Raw は、Adobe Bridge で RAW 画像をダブルクリックすると、Photoshop CS2 を介して起動されますが、Adobe Bridge 上で RAW 画像のサムネイルを選択して、Ctrl / Command + R キーを押すことで、Photoshop CS2 を介さずに起動させることもできます。また、Adobe Bridge を使わず、Photoshop CS2 の [ ファイル ] メニューの [ 開く ] コマンドで RAW 画像を選択することでも Camera Raw を起動させることができます。

●シャドウ、ハイライト表示機能

 画面3のように、写真のシャドウ領域(R:0 G:0 B:0)とハイライト領域(R:255 G:255 B:255)を、それぞれ「青」と「赤」で表示するプレビュー機能が追加されました。シャドウとハイライト、つまり、完全な「白」と「黒」は、色情報がまったくない部分ですので、もし、シャドウとハイライトが広範囲に及んでいるときは、できるかぎり無くすように現像処理しなければなりません。

 それでは、次のページから、Camera Raw の新機能を細かく見ていきましょう。 → 読む

  Camera Raw ★クリックで拡大  
▼画面1 Photoshop CS2 の Camera Raw
Clickで拡大
RAW 現像ツールの 「 Camera Raw 」 も一新されました。一番大きなトピックは、複数の RAW データを同時に現像できるようになったことと、Adobe Bridge から、Photoshop CS2 を使わずに起動できるようになったことです。また、RAW データを開いたときに、各種色調が自動で調整されます。もちろん、自分の好みの色調することもできます。さらに、ホワイトバランスや角度補正、トリミングなどのツールが搭載されて、とても便利になりました。

▼画面2 Camera Raw のみ起動する方法
Clickで拡大
Camera Raw は、Adobe Bridge から RAW 画像のサムネイルを選択して起動させます。RAW 画像のサムネイルダブルクリックすると、Photoshop CS2 が起動した後に、Photoshop CS2 のユーザーインターフェースを使って Camera Raw が起動します。Photoshop CS2 での編集が必要ないときは、Camera Raw のみを起動して RAW 現像することができます。そのためには、RAW 画像のサムネイルを選択したら、Ctrl / Command + R キーを押すか、右クリックしてコンテクストメニューから、[ Camera Raw で開く ] をクリックします。

▼画面3 Camera Raw のシャドウ、ハイライト・プレビュー機能
Clickで拡大
新しい Camera Raw のプレビューには、シャドウとハイライトの領域を知らせる機能が付きました。1.の[ シャドウ ] と [ ハイライト ] にチェックを付けると、シャドウ領域(R:0 G:0 B:0)、つまりまったくの黒の部分が、「青」色で表示され、ハイライト領域(R:255 G:255 B:255)、つまりまったくの白の部分が、「赤」色で表示されます。
初出:2005/08/03
文: 薮田織也
 
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