●コントラストの調整に [ トーンカーブ ]

　CS2 の Camera Raw には、Photoshop でおなじみの [ トーンカーブ ] 機能が搭載されました。はじめての人にはわけのわからない機能かもしれませんが、慣れてしまうと手放せなくなる機能、それが [ トーンカーブ ] です。

　 [ トーンカーブ ] は、画面１のようなグラフを利用して、画像の明るさやコントラストなど、様々な色調補正ができる機能ですが、Camera Raw に搭載された [ トーンカーブ ] には、Photoshop の [ トーンカーブ ] のような [ チャンネル ] がありませんので、あくまでも明るさとコントラストを中心にした補正のみを行なうものだと考えてください。ただそれでも、従来のスライダだけの補正機能に比べれば、この [ トーンカーブ ] によって、現像処理が雲泥の差で便利になったと言えるでしょう。

●ハイライト部分だけトーンダウンさせる

　それでは、前ページの答えです。背景に大きなハイライト領域があって、Camera Raw の「自動補正」機能では満足に補正しきれない RAW 画像を、問題なく補正する方法ですが、それには、この [ トーンカーブ ] を使います。使い方は、画面２のように、 [ トーンカーブ ] のハイライト領域を少しだけ下に下げ、他は固定するか、コントラストを調整するために、シャドウ領域を少し下に下げます。中間調を少し上げると、明るくなります。それでも、ハイライトを下げているので、白飛びしていた部分はなくなります。

　

　次のページでは、Camera Raw に従来からある、[ 詳細補正 ] の機能を紹介します。　→　読む