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薮田織也のフォトショップ早わかり
Photoshop Tips & Manual |
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●よく見ると色ズレ…
撮った写真が色ズレしていた…なんてことはありませんか? 特に写真の周辺部分で、本来は茶色の部分が妙に青かったり、赤かったりと、そんな写真のことです。この色ズレのことをカメラ用語、または光学用語で、「色収差」と呼びます。
●収差って?
収差などと表記すると、ちょっとむずかしい感じがしますが、要は、画像のズレのことです。レンズを通った映像が、投影面 ( デジタルカメラで言えば
CCD や CMOS などの受光素子 ) に結像するとき、光の波長 ( 色 )
の違いによって、焦点の位置がずれる現象のことを、色収差と呼びます。収差には、色収差のほかに、画像の歪みなどをさす「歪曲収差」などさまざまなズレがあり、これら収差は、ある意味で逃れることのできない「レンズの特性」とも言えます。
●色収差はどんなときに起きやすい?
レンズメーカーやカメラメーカーでは、色収差に限らず、すべての収差をできるだけ抑える工夫をして設計していますが、撮影時のレンズの設定や撮影条件の組み合わせで、たまに収差が起こってしまうことがあります。たとえば色収差の場合は、焦点距離の長いレンズで起きやすくなります。つまり、望遠レンズやズームレンズのテレ(望遠)側ですね。50mm
の単焦点レンズなどでは、ほとんどの収差を感じることはありません。また、すべての収差の特徴として、レンズの中央ではなく、周囲にいくほど強く現れます。写真にすると、画像の隅の方ほど収差を確認できます。
●色収差の特徴
色収差の例としては、画像の中心に近い側にレッドの縁取りが、画像の中心から遠い側にシアンの縁取りが表示されることがあります。画面1がこの例です。ちょっと見はわかりにくいですが、マイクの網目と輪郭をよく見てください。網目のディテールで、レッドがズレて表示されているのがわかりますね。また、マイクの下部の輪郭に、シアン(水色)がズレて表示されています。
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[ 収差補正 ] で色収差を補正 |
★クリックで拡大
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▼画面1 |
[ 収差補正 ] タブの [ 色収差 ] を使う |
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色収差の補正は、[ 収差補正 ]
の [ 色収差 ] にある、[ レッド/シアンフリンジ ] か、[ ブルー/イエローフリンジ ] のいずれかのスライダを使って補正します。レッドとシアンがズレていると感じるときは、[
レッド/シアンフリンジ ] を、ブルーとイエローがズレていると感じるときは、[ ブルー/イエローフリンジ ]
を使います。 |
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プレビュー画面を見ながら、色収差がなくなるまでスライダを動かして補正します。 |
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●Camera Raw で色収差を修正するには
Camera Raw の [ 収差補正 ] にある
[ 色収差 ] を使うと、こうした色収差を補正して、正しい画像にできます。画面2
次のページでは、Camera Raw の [ ビネット ] 補正の機能を紹介します。 → 読む
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