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第5回 ハイビジョン撮影をBDディスクにダイレクト録画
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2007/12/12 |
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HDV対応のビデオカメラで撮影したハイビジョン映像をブルーレイ・ディスクに保存する・・今回は、パソコンとBDドライブを使って、BDダイレクトレコーディングを早速やってみました。 |
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■ ビデオカメラのハイビジョン映像をBDディスクに |
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●ビデオカメラの映像をDVDに保存
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前回は、DVDでハイビジョン映像を保存する規格、BDAVとBDMVとの違い、などを解説しましたが、今回はハイビジョンビデオカメラで撮影した映像をハイビジョンのままBDディスクに保存する方法を解説したいと思います。
繰り返しの解説になりますが、HDVビデオカメラなどでせっかくハイビジョンで録画した映像も、DVDに録画する場合はハイデフ(HDTV)ではなく従来の標準画質(SDTV)になってしまいます。いわゆる小さい(粗い)映像になってしまうわけです。ユーザとしては眉をしかめてしまいますよね。可愛い我が子の運動会や発表会、野球やサッカーの試合の晴れ姿をハイビジョンで撮ったのに…。いずれハイデフが標準となる時代を先取りしたつもりなのに…。
一番、安易な提案としては、ハイビジョンで撮影したDVテープは大切に保存しておき、日頃の鑑賞用にDVDFに保存しておき、標準画質だけどガマンしてDVDで楽しむ…という方法があります。その際のもっとも簡単な方法はHDVビデオカメラをDVDレコーダーに接続してダビングする方法で、手順は第3回「HDVビデオカメラとは? 〜DVDレコーダー接続の注意点〜」を参照してください。
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▼図版1 |
ビデオカメラの映像をDVDレコーダーにダビング |
HDVビデオカメラとDVDレコーダーをDVケーブル(iLinkケーブルやIEEE1394ケーブルとも呼ばれます)で接続し、DV連動録画というダビング機能を使ってDVDレコーダーやDVDディスクに保存することができます。ただし、この場合一般には、映像はハイビジョンにはなりません。 |
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●ビデオカメラの映像をBDに
ハイビジョンで保存したい
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「ううっ、せっかくのハイビジョン映像…絶対ハイデフの高画質映像で、わしは観たいのだぁ!!」と言う方もいらっしやることでしょう。ごもっともです。
既にBDレコーダーを持っている、という恵まれた人は、上記のDVDレコーダーの代わりにBDレコーダーをHDVビデオカメラに接続し、BDディスクにダビングすればハイビジョンで楽しむことができます。
しかし、BDレコーダーはまだ持っていない…BDのハイビジョン映像はパソコンやPS3(プレイステーション3)で楽しみたい…という方はどうしたら良いでしょうか。そこで、価格が安くなって、パソコン用大容量外部記憶装置としても利用できるBDドライブの出番です。
BDドライブの導入を検討している、またはもう買った、という人は、今回これから解説することを参考にしてくださいね。
HDVビデオカメラの映像をブルーレイディスクに録画する方法はいくつかありますが、今回は直接BDディスクに書き込んでいく方法を紹介します。
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▼図版2 |
ビデオカメラの映像を
BDディスクに直接ダビング |
ビデオカメラのハイビジョン映像をパソコンに取り込むととともに、BDドライブでBDディスクに直接録画することを「ダイレクト録画」や「ダイレクトレコーディング」と呼びます。必要な器材は、ビデオカメラとDVケーブル(IEEE1394ケーブル)、BDドライブ(例では外付けBDドライブとUSBケーブル)、ある程度処理速度の高速なパソコン(IEEE1394端子が装備されているもの)、そしてDVDオーサリングソフトウェア(BD対応のもの)が必要です。 |
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■ BDドライブとビデオカメラをパソコンに接続 |
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●必要なもの
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これから解説する「BDにダイレクト録画」(ダイレクトレコーディング)という方法はハイビジョン対応ビデオカメラで撮影した映像を編集したりせずに、手っ取り早くそのままBDディスクに録画したい、というケースに便利な方法です。
【レシピ(今回、使用した器材)】
- HDV対応ビデオカメラ 1台
- DVケーブル 1本
- Windows XPパソコン 1台
- 外付けBDドライブ「BRD-UXH6」(アイオーデータ機器) 1台
- USBケーブル 1本
- ソフトウェア「DVD MovieWriter 5」(BRD-UXH6 に同梱) 1つ
- BD-REディスク 1枚
『BRD-UXH6』(アイオーデータ機器)はこの講座の初回でも解説しましたが、外付け型のBDドライブで、記録型DVD(DVD-Rなど)や記録型CD(CD-Rなど)にも対応するとともに、HD DVDの再生にも対応した画期的な製品です。かつ、価格も抑えられていて、バッファローの『BRHC-6316U2』とともにお勧めの1台です。
Windows XPパソコンにBRD-UXH6をケーブル接続します。接続するだけでWindows XPが機器を認識し、セットアップは完了します。機器の接続セットアップが完了したら、同梱のソフトウェアCD-ROMをセットし、『DVD MovieWriter 5』をインストールします(画面1)。インストールしたらWindows XPを再起動してBDドライブの準備は完了です。手順はとても簡単です。
また、『BRD-UXH6』にはアイオーデータ機器独自の転送最適化のしくみがあります(第一回で解説しました)。「スタート」ボタンを押して「すべてのプログラム」→「I-O DATA」(→「BRD-UXH6」)から「USB転送最適化ユーティリティ」を選択して実行できます。より高速性を追求したい人は利用してみましょう。
次にビデオカメラをDVケーブルを使って、パソコンのIEEE1394コネクタに接続します。DVケーブルのことをパソコン業界ではIEEE1394ケーブルと呼んでいます。IEEE1394ケーブルにはコネクタの大きいモノと小さいモノがありますので、注意が必要です。パソコンとDVビデオカメラのIEE1394コネクタ端子を確認し、形状の合ったケーブルを用意してください。
ケーブル接続したら、ビデオカメラの電源を入れ、再生モードにセットします。
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アイオーデータ機器のBDドライブ『BRD-UXH6』にBD-REディスクをセットしたところ。BDドライブはWindows XPパソコンにケーブル接続するだけで認識され、セットアップは完了しました。 |
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BDドライブが認識されたらソフトウェアをインストールしましょう。画面はBRD-UXH6に同梱のソフトウェアCD-ROMをセットして表示される初期メニュー。豊富なソフトウェア群が収録されています。今回の操作ではDVDやBDオーサリングを行う『DVD MovieWriter』をインストールする必要があります。 |
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●DVD MovieWriter 5 の起動
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『BRD-UXH6』(アイオーデータ機器)には第2回で紹介したようにBDドライブやDVDドライブを活用する様々なソフトウェアが同梱されています。オーサリングソフトの『DVD MovieWriter 5 BD version』もそのひとつです。DVDビデオやBDMV(BD-Video)、BDAVを作成するのに最適なソフトウェアです。なお、DVD MovieWriterの市販の最新版は『DVD MovieWriter 6』(コーレル)です。同梱のDVD MovieWriter 5を使ってみて気に入ったら、市販のDVD MovieWriter 6を購入するのもいいと思います(DVD MovieWriter6には2種類があります)。
さて、DVD MovieWriter 5 を起動すると初期メニュー(ラウンチャー)が表示されます(画面2)。ここではBDディスクの初期化などができますので、書き換え型のBD-REを使った場合、初期化して繰り返し利用することもできます(以前の映像を消して新しく映像ディスクを作るの意)。なお、ディスクの初期化は「Blur-Rayディスクに直接録画」画面にも操作コマンドが用意されています。
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▼画面2 |
DVD MovieWriter 5 初期画面 |
「DVD MovieWriter 5 BD version」の初期メニュー(ラウンチャー)。ビデオカメラからハイビジョン映像を直接BD-REディスクにダビングしたいときは「Blur-Rayディスクに直接録画」を選択します。 |
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■Blur-Rayディスクにハイビジョン映像を直接録画 |
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●BDダイレクト録画の設定
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初期メニューで「Blur-Rayディスクに直接録画」を選択すると右画面(画面3)が表示されます。使用済みBD-REディスクの映像を消して(初期化)、録画し直す場合は「ディスクの初期化」を選択します(1)。
ビデオカメラがパソコンに正常されていれば、画面左上の「ソース」欄にビデオカメラの名称が表示され(2)、この画面から巻き戻し、早送り、再生、一時停止など、コントロールすることができる状態になっています。
それらをコントロールして録画を開始したい映像の位置を合わせます(画面3 (3))。
なお、ダビング録画する時間をあらかじめ決めておくことができます。その場合は、画面左上の「キャプチャモード」欄で「設定した時間キャプチャ」を選択し、録画したい時間を数値で指定しておきます(4)。初めて操作するときはまず数分間を指定して、テストしてみるのも良いでしょう。
細かなオプション設定(5)が用意されていますが、今回は特に設定しません。「キャプチャを開始」ボタン(6)をクリックすると、ビデオカメラの再生とBD-REディスクへのダビング録画が始まります。
録画時間「5分」を指定したので5分経過したところで自動的にダビングは終了し、連動してビデオカメラの再生も停止します。その前にカメラの映像が終わった場合はそこで中断します。その後、BD-REの最終処理作業が自動で行われて完成です。
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BD-REディスクをセットした場合、「ディスクの初期化」(1)を利用することで録画内容を全消去して繰り返し録画することができます。ビデオカメラが正常に接続されていると(2)に製品名が表示されます。 |
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ビデオカメラを制御して録画したい映像の位置を頭出しします(3)。ダビング録画時間を指定することができます(4)。画面例では「5分」を指定しました。「キャプチャを開始」ボタン(6)をクリックしてダビング開始。 |
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●作成したBDディスク(BDAV)はプレイステーション3やBDレコーダーで再生可能
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作成が完了したBD-REディスクは、パソコンのBD対応の再生プレーヤーソフトウェアやプレイステーション3、家庭用BDプレーヤーなどで再生できます。
ハイビジョンの高解像度映像を楽しみましょう。
また、この手順を繰り返すことで、BD-REディスクに追加で映像を録画していくこともできます。
このようにハイビジョン映像を直接BD-REディスクにダビング録画することは難しい作業ではありませんが、BD-REディスクのアクセスに関する準備に結構時間がかかるのが気になります。今後の課題でしょうから、どんどん改善されていくとは思います。また、BD-REディスクは改善されて強くなったとはいえ、ホコリやキズ、指紋などにデリケートですから、できるだけ大切に慎重に扱うようにしましょう。
次回も引き続き、ハイビジョン映像をBD-REディスクに録画する方法を紹介していきますので、お楽しみに。
※ソフトウェアはメーカーからお借りしたサンプル版(またはベータ版)を使用して紹介しています。
製品版とは一部異なる場合があります。 |
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