コンテンツのトップページへ ブルーレイ & HD DVD
ハイデフ入門道

第4回 ハイビジョン対応の規格を知ろう HD Rec、AVCREC、BDMV、BDAV

2007/12/05
 
ハイビジョン映像を保存するための光ディスク
DVDでハイビジョン映像を残す新規格
録画製品の種類ではBDが優勢
BDMV規格とBDAV規格の違いは?

ハイビジョン映像を録画できる規格「AVCREC」「HD Rec」「BDAV」「BDMV」…。
あなたはいくつ知っていますか?
▼写真0 難解な規格名を解説
BDドライブのイメージ
 
■ ハイビジョン映像を保存するための光ディスク ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ

 ●ブルーレイしHD DVD規格に
  ハイビジョンDVDが登場?

 

 今回はハイビジョンでビデオ撮影した映像をBDディスクに直接録画する方法を説明する予定でしたが、その前にもう少し、ディスクの規格についてくわしく説明しておくことにします。

 「ハイビジョン映像を高画質のままで光ディスクに保存したい」

 映像マニアだけでなく、いまや多くの一般ユーザが望んでいるニーズでしょう。ハイビジョン映像は、普及が進んでいる地デジ放送だけでなく、前回解説したとおりビデオカメラでもハイビジョン製品が主流になりつつあるからです。

 地デジ放送や、ハイビジョンビデオカメラで撮影した映像をハイビジョン画質のまま光ディスクで保存したい場合、最適なのは、ブルーレイ(BD)か、HD DVDになります。どちらの規格もハイビジョン録画のために規格化され、技術が推進されているからです。

 ちょっと待って「DVDでもハイビジョン録画ができる」って聞いたけど…? どうなの?

▼図1 3つの光ディスク
Clickで拡大
ハイビジョン映像を保存するには、ブルーレイ(BD)、HD DVD、DVDのどれが最適でしょうか。

 


■ DVDでハイビジョン映像を残す新規格 ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ

 ●ハイビジョン映像をDVDに録画する規格「HD Rec」

 

 そもそも「DVDではハイビジョンで残せないの?」という疑問を持つ方も多いかと思いますが、DVDが規格化されたのはハイビジョンの前の標準画質(SDTV)の時代です。そのため、互換性が高いDVD規格の中には、ハイビジョン映像に対応した規格はなく、実質的には従来の製品でハイビジョンで録画した番組をDVDで保存することができません。

 ただし現在、DVDの規格を策定しているDVDフォーラムは、ハイビジョン対応のDVD規格を追加で用意しようとしています。「HD Rec」という規格です。DVDディスクは単価が安いので、ユーザはハイビジョン映像もDVDディスクに保存したいと思っているはず、という見解から推進を図ろうとしています。

 ハイビジョンをDVDディスクに記録できる画期的なこの「HD Rec」、しかし、当然のことながら皆さんがいま使っている従来のDVDプレーヤーやレコーダーでは対応していません。簡単に表現するとHD DVD規格のひとつにDVDディスクに録画する規格を加えたといったところです。
今後、発売されるDVDレコーダーでは対応する可能性がありますが、HD DVDプレーヤーやレコーダーでハイビジョン映像をDVDディスクに録画できるという特長があったとしても、ユーザからみると、ちょっと的はずれな感じは否めません。HD DVDディスクが少しでも早くDVDディスクに近い価格に下がってくれる方がありがたいですよね。

容量 動画圧縮 備考
従来のDVD-R 4.7GB MPEG-2 ハイビジョン録画はできない(標準規格がない)
HD Rec (DVD-R) 4.7GB AVC/H.264 地デジ番組なら2時間15分録画できる(予定)

もちろん著作権保護機能は完備されています。デジタル放送の録画にはCPRM対応のDVDディスクが必要です。


 ●ブルーレイのDVD+ハイビジョン規格

 

 ちなみに、ブルーレイにもDVDにハイビジョンで録画する規格「AVCREC」があります。AVCRECは、Blu-ray Disc Associationで規格化されていて、BDのAVCREC、HD DVDのHD Rec、は互換性がなく、やはり対立する構図になっています。

 もしも、もしも今後、DVDレコーダーの新製品がハイビジョン対応が主流になっていくとしたら、ほとんど同じこの2つの規格「HD Rec」と「AVCREC」の、どちらに対応していくでしょうか。
この回答を想像すると頭を抱えてしまいます。

HD DVDを推進している東芝が生産するDVDレコーダーは「HD Rec」規格に対応し、ブルーレイ陣営のソニーや松下電器産業、シャープ等が生産するDVDレコーダーが「AVCREC」規格に対応したりしたら、またユーザは混乱してしまうからです。


▼図2 ハイビジョン映像をDVDに記録する規格
Clickで拡大
ハイビジョン映像をDVDに記録する規格は、ブルーレイ陣営では「AVCREC」、HD DVDでは「HD Rec」規格で実現します。両者に互換性はありません。今後のDVDレコーダー製品ではどちらかが支持されるのでしょうか?

 


■ 録画環境ではBDが優位 ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ

 ●BDとHD DVDではどっちが優勢?

 

 このコーナーでも解説してきましたが、これから近い将来、BDとHD DVDでどちらが次世代DVDとして主流になるのか、それは誰にも断言できません。

 BDは、ソニー、松下電器産業、シャープ、日立などがレコーダーやビデオカメラの新製品を投入し、市場にPR攻勢をかけています。一方、HD DVDは東芝の孤軍奮闘となり、いささが分が悪いように思います。とはいえ、HD DVDの規格策定をしているDVDフォーラムには前述の各メーカーも加入していますので、HD DVDが各メーカーから今後発売されないとも言い切れません。


▼写真3 BRD-UXH6
Clickで拡大
アイオーデータ機器の新機種、外付け型BDドライブ『BRD-UXH6』。BD-REやBD-Rディスクにハイビジョン映像を録画できます。
また、HD DVDには再生のみ対応しています。
価格: \69,000.

 


 ●それでも今は、BD優位とみる

 

 将来の話はさておき、いまハイビジョン画像を録画、保存したいと思ったら、HD DVDよりBDの方が優勢といわざるを得ません。BDを支持しているメーカーが多いため、家庭用BDレコーダー製品の選択肢が多いですし、ビデオカメラの需要もポイントですし、パソコン用ドライブについても記録型はBDドライブの製品発売が先行しているからです。

 保存した映像を長期に保存したいと考えた場合、なるべく互換性が高い光ディスクを選択したいところです。 ではBDの規格の中にも、互換性が高い/低いなどの違いがあるのでしょうか。


■BDAV規格とBDMV規格の違いは? ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ

 ●基本は録画用規格「BDAV」

 

 BDの互換性が高いと評価できる理由は、BDが録画用規格をペースにしているからです。

 CDやDVDでは再生用の規格がベースとなり、記録型ディスクの規格が策定され、開発されていきました。CDなら再生専用のCD-ROMや音楽CDがベースとなり、CD-RやCD-RWが開発されました。DVDなら再生専用のDVD-ROMやDVD-Videoがベースとなり、DVD-R、DVD-RAM、DVD-RWなどの記録型ディスクが開発されました。
DVDでは、この流れが記録型DVDの規格が乱立した一因になっていると言われています。

 BDは繰り返し録画できるBD-RE規格がベースになっています。
BD-REディスクの規格と開発が行われ、その上で一回だけ記録できる「BD-R」や、再生専用のBD-ROMが考えられています。

 DVD-RWなどの記録型DVDに映像を録画する際、ユーザは編集に適した「VRモード」(DVD-VR)と、DVDビデオと互換ですが編集には適さない「ビデオモード」(DVD-Video)のどちらで記録するか選択しますよね。これをアプリケーションフォーマット等と呼びますが、BDにも同様の規格があります。
 編集に適したBD-RE録画用の本来の規格は「BDAV」と呼ばれます。一方、市販のBDビデオ製品と同様の、BD-ROMに採用されている規格、通称BD-Videoの正式名称は「BDMV」と呼ばれ、どちらのアプリケーションフォーマットでも理論上はBD-REディスクに記録することができます。

 ただし、DVDオーサリングソフトウェアが書き込みの際にBDMV(BD-Video)の書き込みにも対応しているかどうかは、個々のソフトウェア製品の仕様によって異なります。例えば、アイオーデータ機器の外付け型BDドライブ『BRD-UXH6』に添付されている『DVD MovieWriter 5 BD version』では、映像をビデエカメラから直接BDディスクに保存する"BDダイレクト録画"ではBDAV形式のみの対応になります(操作は次回、解説します)。



  ●ブルーレイのDVDビデオ、
    規格名称は「BDMV」

 

 再生専用BD-ROMで市販されている映像作品に採用されている標準規格は、通称BD-Videoです。
前述の通り、BD-Videoという名前は俗称で規格上は「BDMV」です。概要としてはDVD-VideoのBD版と考えて構わないでしょう。DVDビデオ同様にメニュー機能を備えていて、このメニュー機能はDVDより高度な仕様になっています(本編を再生しながら画面の下にメニューを呼び出し表示できるなど)。

 BDMVは、今後発売されるBDレコーダーやプレーヤーなどで必ずサポートされるべき、互換性の高い規格のひとつです。しかし、録画用規格がペースになっているBDの場合、録画用の「BDAV」は更に互換性が約束されている規格といっても良いでしょう。

さて、こうした背景のおさらいが終わったところで、次回はHDVビデオカメラのハイビジョン映像を、アイオーデータ機器の「BRD-UXH6」を使ってブルーレイディスクにダイレクトに録画する方法等を解説しましょう。


▼画面4 DVD MovieWriter 5
Clickで拡大
アイオーデータ機器『BRD-UXH6』に同梱されている「DVD MovieWrite r5」の操作画面。
ビデオカメラの映像をBDAV規格でダイレクト録画できます。次回はこれを使ってHDVビデオカメラで撮ったハイビジョン映像をBDディスクに書き込んでみます。お楽しみに。

 

 

Special Report
「ブルーレイ か HD DVD か」を 今こそ考えてみる
  TOPページ
第一部 比較してみよう、ブルーレイとHD DVD
第二部 ソニーに聞く 「ブルーレイの技術とその魅力」
第三部 東芝に聞く 「HD DVDの技術とその魅力」


体系的に学ぶ 次世代DVDのしくみ
「ブルーレイ&HD DVD ハイデフ入門道」を連載中の神崎洋治と、大好評シリーズ「デジタルカメラ ○×のしくみ」の著者、西井美鷹が贈るハイビジョン映像やブルーレイ、HD DVDの世界。CD、DVDの歴史を経て進化する次世代DVDへの変遷、DVD&次世代DVDの特長や規格、しくみをやさしく解説。日経BPソフトプレス刊 1,890円(税込)。

詳しく・・

 

 
 
  このページのトップへ
 

     
 
 

     
 
Presented by
飛鳥のWEBサイトへ
Created by
サンタ・クローチェ
トライセック
リンクについて
著作権について
プライバシーポリシー