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ブルーレイ 対 HD DVD |
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写真4 |
TDKは硬くて汚れに強いBDディスクを開発。BDの優位性に貢献した。写真はTDK録画用BDディスク 25GB 1回録画用(追記型) 5枚パック「BDV-R25X5S」。1枚当たりは約1,000円。これは安いか高いか?。
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写真6 |
パラマウントがHD DVD陣営につき、全Blu-rayタイトルを出荷停止し、日本でもHD DVDのみの供給に絞ると発表したのには驚いた。写真はご存じ「トップガン」(HD DVD版)。BD版の発売はお蔵入りとなる。マイケルダグラス/高倉健/松田優作の「ブラックレイン」は僕もBD版を持っているタイトルだけに・・中止はちょっと複雑(高騰している様子(汗;))。 |
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ブルーレイとHD DVDをユーザーが自力で比較するとき、何が重要なポイントになるでしょうか。基本的なところだけ比べてみましょう。
・大容量
気になる点はまず容量。「大は小を兼ねる」で、よほどデメリットがない限り、ユーザはより大きな容量のディスクを求めるに決まっています。
・価格
なんてったって低価格。機器の価格は初期投資に、ディスクの価格はランニングコストに影響します。映画作品などタイトルを購入する際に違いが出るのも困ります。高いタイトルをわざわざ買いたくないですから。価格はとても重要な要素ですね。
・互換性
互換性にはいろいろな意味合いがあります。記録型ディスクであれば、録画した映像が将来にわたって末永く鑑賞できる環境が維持されることはとても重要なことです(これは将来にわたる互換性)。次にディスクができればすべてのプレイヤーで再生できて欲しいという気持ち、これも互換性。無理な例えだけど、ハイビジョン番組を録画したHD DVDが今まで作られたすべてのDVDプレイヤーでそれなりに再生できたら素晴らしいし安心だと感じるに違いない・・これも互換性のひとつだ・・でもそれは、とーぜんずっときっと無理な話。
・使い勝手の良さ
機器固有の使い勝手の良さは置いておいて、ここでいう使い勝手は規格としての使いやすさや魅力のこと。××するのが不便、××しないと再生できない、などといった制約がない規格をユーザは望んでいます。
とまぁ、あげればキリがないのですが、こういった観点で、ブルーレイとHD DVDをちょっとばかり比較してみたいと思います。
●大容量はどっち?
BD HD DVD
一層 25GB 15GB
二層 50GB 30GB
※いずれもROM(映画のタイトルなど)の容量
容量の大きさではBDに軍配が上がる。しかし、HD DVDは将来の規格として3層の51GBなどを臭わせて対抗している。
●録画時間はどうなの?
BD HD DVD
一層 180分 115分
二層 360分 234分
地デジ放送の番組を録画した場合の録画可能時間の目安。BDは2時間以上の収録が可能だが、HD DVDは115分で少しばかり2時間をショート…これはいけない。
●気になるメディアの価格、安いのはどっち?
ブルーレイ-R 2倍速
(三菱化学メディアDBR25N1) 1,200円
HD DVD-R 1倍速
(三菱化学メディアVR75T1) 1,000円
店頭価格はバラ付きがあるので難しいが、あえて価格.comで調べて、両方のメディアを供給している三菱化学メディア製のだいたいの価格で比較してみた(参考程度で参照してください)。いずれも片面一層。BDは25GB、HD DVDは15GB。2倍速と等速。
ちなみに三菱化学メディアはHD DVDはシンガポール(新規格製品の生産開発拠点)の、BDは岡山県水島(光ディスク用スタンパーの製造)の、自社工場で生産している。
●ユーザが気になっているのはどっち?
ブランド総合研究所が8月28日に発表した次世代DVDに関する市場調査では、
次世代DVD搭載レコーダーの所有状況では
既に持っている 5.0%
すぐにでも購入したい 0.7%
購入を検討したい 8.3%
いつかは購入したい 39.1%
購入したいのはどこのメーカーか
ソニー(BD) 53.1%
松下電器(BD) 52.9%
シャープ(BD) 27.9%
東芝(HD DVD) 24.8%
上位3位をBD陣営が占め、HD DVDの東芝は4位という結果で、市場調査の発表タイトルには「購入したい次世代DVDメーカー ブルーレイ陣営、HD DVD陣営に大差つける」という見出しが付いています。
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